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竜馬がゆく 新装版(五) の商品レビュー

4.3

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

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2009/10/07

新撰組が登場する池田屋ノ変を皮切りに、長州と幕府の関係が悪化し、薩摩・会津を含めた3つの藩が日本の一時期に大きく関与する。神戸の海軍塾も解散させられ、世の動向が激しくなる。

Posted byブクログ

2009/10/04

ついに池田屋事件が起きてしまった。こういう事件だったのね・・・しかも、新撰組ってなんかイメージと違う・・・といっても、私のイメージは、大河ドラマの香取しんごだけだけど。

Posted byブクログ

2009/10/04

5巻では長州の物語が詳しく書かれ、また薩摩の西郷さんと竜馬さんの出会いがあり、薩と長が同盟を結ぶ運びがわかります。その他、おりょうさんとの濡れるストーリーも展開します。

Posted byブクログ

2020/07/15

勝には、妖精のにおいがする。そのいたずらっぽさ、底知れぬ智恵、幕臣という立場を超越しているその発想力、しかも時流のわきにいながら、神だけが知っているはずの時流の転轍機がどこにあるかを知っている。さらに竜馬と西郷という転轍手を発見し、さりげなく会わせようとするあたり、この男の存在は...

勝には、妖精のにおいがする。そのいたずらっぽさ、底知れぬ智恵、幕臣という立場を超越しているその発想力、しかも時流のわきにいながら、神だけが知っているはずの時流の転轍機がどこにあるかを知っている。さらに竜馬と西郷という転轍手を発見し、さりげなく会わせようとするあたり、この男の存在は、神が日本の幕末の混乱をあわれんで派遣したいっぴきの妖精としかおもえない。(p.219) 西郷というひとは人間分類のどの分類表の項目にも入りにくい。たとえば西郷は、革命家であり、政治家であり、武将であり、詩人であり、教育家であったが、しかしそのいずれをあてはめても西郷像は映り出てこないし、たとえむりにその一項に押しこんでも、西郷は有能な職能人ではなかった。つまり職業技術者ではなかった。 哲人というほかない。 西郷は「敬天愛人」という言葉をこのんだが、これほど私心のない男はなかった。若いころから私心をのぞいて大事をなす、ということを自分の理想像とし、必死に自己を教育し、ついに中年にいたって、ほとんどそれにちかい人間ができた。 天性によるだろうが、そういう鍛錬によって、異常なばかりに人を魅きつける人格ができあがった。この異常な吸引力がかれの原動力となり、かれのためには命も要らぬという人間がむらがってあつまり、それが大集団となり、ついには薩摩藩を動かし、この藩を幕末のなかに投ずることによって、維新が完成した。(p.264) 「おいも無口じゃと人に叱られもすが、坂本サンも劣らんでごわすなあ」 といった。 竜馬も、ニコニコした。その笑顔が、ひどく愛嬌があり、 (おお、みごとな男じゃ) と西郷はおもった。漢は愛嬌こそ大事だと西郷はおもっている。鈴虫が草の露を慕うように万人がその愛嬌に慕い寄り、いつのまにか人を動かし世を動かし、大事をなすにいたる、と西郷はおもっている。 もっとも、西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。無欲と至誠からにじみ出る分泌液だとおもっている。(p.278) 「塾生の大部分は藩に帰る。残留してわしについてくるのは一割ほどの人間だ。その一割ほどの人数が金を独り占めした、と評判をたてられてたまるか」 「しかし」 「も、くそもない。さっさと分配するこった。なるほど浪人会社をおこすにはこのさき金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」(p.335)

Posted byブクログ