絶対泣かない の商品レビュー

山本文緒(著者)

2012/03/05

女性として「働く」って何だろう？と考えさせられました。

専業主婦だったり、派遣社員だったり、女性的とされる生き方が沢山ある印象でした。

でも私は現段階では総合職として男性と肩を並べバリバリ働きたいって考えていて、それが可能な世の中にもなっていると強く信じていました。でも、現実はそうじゃないかもしれない、もっと様々な葛藤があるのかもしれない。確かに社会は変わりつつあっても、変わりきれない人間は沢山います。私も家族によく「女の子なんだからそんなにバリバリ働かなくていいんじゃない？」って言われるし。働きたい自分と反対の考え方をする家族という視点で、共感する部分もありました。

かくいう私も、結婚して徹底的に家庭のこととか子育てをしたいっていう矛盾した想いもあって。でも子育てと仕事の両立が100%できる人なんていないんじゃないのかなあ…ううむ。

本当に本当によく考えるきっかけとなりました。というか、ちょっと迷子気味です(笑)

2012/03/04

色々な職業の女性たちが出てくる短編集です。仕事で、職場で、たくさん辛いことがあるけど奮闘していく女性を描いています。私はラッキーにも入社前にこの本に出会うことができたので、タイトルにあるように、職場で「絶対泣かない」って決意して入社しました。この本のお陰で今まで会社で泣いてません。(家で泣いたことは何度もありますが)
今でも辛くなったら読み返してます。

2012/03/03

15種類の職業にまつわるお話。主人公は皆女性。微笑ましい話もありますが、チクッと痛かったり、ザクッとすごく痛かったりする話が大半です…。

すごく共感しやすいです。痛いところを突いてくれます。小説の中で「絶対泣かない」女性が頑張ってくれて、で、たまに涙を流してくれるので、この本を読むと妙な凝りが取れてスッキリした気分になります。

2012/02/08

短編集。15人の様々な職種で働く女性たちのエピソード集のような本。
１つ１つの話はとっても短い。文体も読みやすい。
空いた時間にサクサクと読めます。すんなり入ってきます。
今の職業に悩んだり、嫌だなと思うことがあっても、嘆いてばかりではなく、前向きに捉えて向き合おう！そんな風に思わせる優しいお話ばかり。完全に女性向けな本です。

2012/01/07

重すぎず、すらすら読めた。
15の職業（専業主婦も職業か？）に就く女性たちのお話。語り手は本人の時もあるし、同僚、母親、男性からの目線のこともある。仕事の話だけじゃなくて、見合いの席、仕事への道のりの話のこともある。
どの人も、辛くても楽しくなくても、それでも仕事を辞めることにはならない。「絶対泣かない」というタイトルだが、泣いてしまっている人もいる。
でも共感とか同情とかなんかじゃなくて、「ああ、こういう人もいるんだな」「自分は毎日どんなこと思ってるかな」と思えた。読んでて気持ちが楽になる感じ。

2011/11/19

仕事の良いところ、悪いところが全部入っていて、思わず「うんうん。」と共感してしまいました。仕事でうまく行かないところは特に共感しちゃいます。

2011/11/08

仕事って悪くないよねって思える短編集。がんばろー。

＊愚痴を言うのは嫌いだけれど、ただ誰かにそばにいてほしいときがある。
誰かに思っていることを聞いて欲しいときがある。

＊一生懸命仕事をしてるのは分かるけど、君は自分の立場がわかってないよ。私は何も悪くないって顔をするのはよくないと思うな。

＊どうして働いているのか。何が欲しいのか。
それであなたはいったいどうしたいのか。

2011/10/31

この本は、今自分が将来就きたい仕事に悩んでいる人にとって、おすすめの本です。
いろんな職業についてのエピソードがふまえられており、分かりやすい本です。
短編集でとても読みやすい本なので、ぜひ読んでみて下さい。

【中村学園大学】ペンネーム：メリー

2011/10/15

職業がそれぞれ異なる女性の短篇集。さらっと読めるが、軽くはない。重いとも言えないけど。
「アフターファイブ」のやり取りが納得いかない。仕事ができる派遣社員が主人公で、仕事のできない正社員と口喧嘩する。それを見ていた窓際族のおじさんがこう言う。
「加納さんが一生懸命仕事をしてるのは分かるけど、君は自分の立場が分かってないよ。いいかい。君が正社員と同じ仕事をして、もしそれが大きな失敗だった場合、責任を取るのは誰だい？社員だろう。君は安全な所にいて、おいしいところだけ持っていってるんだよ」
ええぇ、派遣社員ってそういうんじゃねぇだろ!?てか一生懸命仕事をして文句を言われるって何事？おとなしくしてろというの？
他の短編は結構面白く読めたけど、これがものすごく気になった。社会人って、こういうことを我慢することなの？

2011/06/26

涙は女の武器とかいうけど、だからってそう簡単に泣くものか。
強く生きる女性はどうしてこう痛々しくなるのかな。
中学生の時に読んだら、きっと嫌いな話だったと思う。ある程度大人になって、働くとか、社会とか、否応にでも考える年齢になってから読んだら、心にしみる。