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文明の衝突 の商品レビュー

3.9

40件のお客様レビュー

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2009/10/04

最後の物語のようなところを8年くらい読まずにいて、 長らく放置していたのをようやく読んで、読み終わり。 現実に、文明のフォルトラインで衝突が起こってはいるけど、 文明圏が共通だからって、それで共通の行動を取るとは限らないし、 この括り方が妥当なのかというのは、うーんって感じもな...

最後の物語のようなところを8年くらい読まずにいて、 長らく放置していたのをようやく読んで、読み終わり。 現実に、文明のフォルトラインで衝突が起こってはいるけど、 文明圏が共通だからって、それで共通の行動を取るとは限らないし、 この括り方が妥当なのかというのは、うーんって感じもなくはない。 ただ、文明は、その国の在りようと振る舞いを規定する 要素の一つであろうとは思う。 もっとも、文明という言葉を使って規定してしまう以上、 文明は何かという曖昧さが付きまとうことは否めず、 上手く言葉を遊べば、文明という言葉は、 宗教や帰属民族、イデオロギー、政治体制、 歴史からの影響、経てきた変遷とかを含む 広く、極端に言えば何でも包括できる言葉であり概念であるから、 ちょっとズルいっちゃあズルい気もしなくもない。 で、そんな長らく読まずに放置してしまっていた 最後の物語的未来予想については、 予想というか、想像というか、その域を超えて、妄想的で、 それはないなと思ったというのが、正直な感想でした。 日本は、歴史的に、常に強いところに付くという分析は面白くて、 一つの意味においては正しいと思うけど、 正確には、日本は、日本が最大限有利に動け、 日本の力を最大限発揮できるところを 選択してきたということではないかと思う。 結果、たまには負けてるけど、それが強者であったというだけで。 面白いし、行動範囲が格段に広がっていて、 情報の即時性、共有化のための技術進歩、 文化、宗教、歴史に対する固執性が高まっている現在において、 文明を一つの分析ツールとしたことによって、 現代の世界を分かりやすくしたということは、とても素晴らしいと思うけど、 分かりやすくしているがために、 だからこうなると思い込まされかねない部分もあるので、 批判的に、主体的に、思慮深く読むのがいい本だと思う。 2009年1月読了。

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2009/10/07

最近の国際情勢(911以降)とは違った頃に書かれた本だが、現在に至る大まかの流れを言い当てている。 世界の対立を、経済やイデオロギー、地域ではなく根源的に文明の相違に帰属して書かれている。 アメリカ人が書いた本だけど、米国至上主義という観点ではなく客観的に全ての文明を捉えて...

最近の国際情勢(911以降)とは違った頃に書かれた本だが、現在に至る大まかの流れを言い当てている。 世界の対立を、経済やイデオロギー、地域ではなく根源的に文明の相違に帰属して書かれている。 アメリカ人が書いた本だけど、米国至上主義という観点ではなく客観的に全ての文明を捉えているので読んでいて不快感を感じない。 500ページあったけど文章がとても読みやすかったのですぐ読み終えてしまった。

Posted byブクログ

2010/02/16

世界の『文明』による国際情勢。全てが当たっている訳ではないが、その洞察力には思わず唸ってしまう。ただし、「日本はアジアの嫌われ者」これは世界対象のアンケートでも完全に逆の結果が出ているので否定したい。

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2009/10/07

 まあ、こういう本でしょう。しかし、フォルトライン戦争を避けたければ、放置しろ。他文明地域の紛争に介入するなという論理は、ソマリアで痛手を負った後のクリントン政権等には良い指摘かもしれないが、じゃあ、結局は世界の紛争や問題はなくならないし、改善出来ないでしょという話。まあ、それで...

 まあ、こういう本でしょう。しかし、フォルトライン戦争を避けたければ、放置しろ。他文明地域の紛争に介入するなという論理は、ソマリアで痛手を負った後のクリントン政権等には良い指摘かもしれないが、じゃあ、結局は世界の紛争や問題はなくならないし、改善出来ないでしょという話。まあ、それでもいいのかもね。ハンチントンをどう捉えるかは難しいが、フクヤマがネオコンだとすればある意味でアメリカの保守論壇の典型かもね。負担になる介入はする必要がない。イデオロギー的な矛盾や二枚舌だろうが国益の確保が重要だ、的な。

Posted byブクログ

2009/10/04

著者の先見性に驚かされる(と言っていいだろう)。本書の構図に賛成するにせよ反対するにせよ拒否するにせよ、一度は読んでおいていいのではなかろうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

今思うと、日本の孤立という結論はちょっと違うような気がします。 でも、現代社会を読み解く上では基本の一冊。 9・11の前に書かれた?のが凄い。

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2009/10/04

すごいですよねー。現在の世界情勢を、10年前からもうぴたりと言い当ててますよ。  名作(?)です。 ずっと読みたかった本。やっと読みました。

Posted byブクログ

2009/10/04

これは「朝まで生テレビ」などを見るには必読の書。これを読まないで「文明の衝突」という言葉を使う人がいるが、本当に意味が分かっているのか?と思う。この本自体は少し抽象的な感じも受けるので星四つです。

Posted byブクログ

2009/10/04

「日本はアジアの嫌われ者である」この自明の理とも言える説を、圧倒的なスケールで展開。 WASP(要はアメリカの白人社会。WhiteAngroSaxonProtestant)の世界を忌み嫌う方は引っかかるものがあるかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

日本の未来は政治家ではなく、私達の双肩にかかっている!生めよ増やせよ日本国民。日本国内だけで競争社会とかいってられない!世界を相手に日本はどう生き延びるのか!?読後感は 「恐怖」です。

Posted byブクログ