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キリンと暮らす、クジラと眠る の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2024/07/16

Hackes Tierleben by Axel Hacke 1995 とにかく挿絵が良い。ミヒャエル・ゾーヴァはドイツのイラストレーター、なんかもうめっちゃ昔になぜかオーストラリアで画集とポストカードを買ったという思い出の作家さん。この人の描く犬がすんごく好きです。文章の方は、...

Hackes Tierleben by Axel Hacke 1995 とにかく挿絵が良い。ミヒャエル・ゾーヴァはドイツのイラストレーター、なんかもうめっちゃ昔になぜかオーストラリアで画集とポストカードを買ったという思い出の作家さん。この人の描く犬がすんごく好きです。文章の方は、散文詩という感じで、妄想的な感じで高校時代の私にぶっ刺さりそうな感じ。もちろん今でも好きだが、それほどでも、という感じではある(悲しいけど)。なんせ、超激安100円本だったので、挿絵だけみるにしても超お得だった。

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2024/06/10

キリンと暮らすクジラと眠る 今まで、仕事柄イギリス人のユーモアと米国人のユーモアは少しばかりがじっていましたが、ドイツ人のユーモアにはじめて触れた感じです。イギリス人のユーモア感覚は強烈な皮肉と捻った論理でちょっとついていくのが辛いのに対して、米国人のユーモアは結構おおらかなの...

キリンと暮らすクジラと眠る 今まで、仕事柄イギリス人のユーモアと米国人のユーモアは少しばかりがじっていましたが、ドイツ人のユーモアにはじめて触れた感じです。イギリス人のユーモア感覚は強烈な皮肉と捻った論理でちょっとついていくのが辛いのに対して、米国人のユーモアは結構おおらかなので、すんなりと笑えたりします。(つきあいのある人によって大きな差があるのは置いておいて) ギュンター・グラスのような強烈な皮肉を期待して読んでみましたが、”ちょっと肩すかし”、じゃなくて肩に力が入りすぎて著者だけが前のめり気味でちょっと残念でした。 挿絵は結構シュールな中にほどよい風刺が見え隠れして眺めがいがありました。 何でだろうと考えて、新聞に載っている風刺漫画のようだなと思い至りました。風刺漫画も作者の「どうだ知性的だろう!」というのが鼻についてちっとも面白くないですよね。(竹蔵だけか?) ユーモアで人を唸らせるのは読者に合う合わないもあって難しいなあとつくづく感じた竹蔵でした。 竹蔵

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2024/01/17

アクセル・ハッケが博物学に大胆に新しいアプローチを試みる。熊と親密になる方法を考察し,キリンと都会暮らしをするなど,常識の殻を破る発想がユニーク。ゾーヴァ 絵

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2023/11/04

作家の方や挿画の方のことについて何も知らないまま、タイトルの雰囲気から小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』を連想して手に取りました。生き物をお題にした26編のエッセイのような考察のような独り言のような問題提起のような?短い文章と、印象的な挿画で構成されていました。残念ながら作家さ...

作家の方や挿画の方のことについて何も知らないまま、タイトルの雰囲気から小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』を連想して手に取りました。生き物をお題にした26編のエッセイのような考察のような独り言のような問題提起のような?短い文章と、印象的な挿画で構成されていました。残念ながら作家さんと呼吸が合わなかったようで、字面を追いかけるだけの上っ面をぺろりと撫でるだけのような感じで読了してしまいました。熱心なファンの方もいらっしゃる作家さんと挿画家のペアだそうで、個人的に水が合わなかったのが残念です。勝手に期待して勝手にがっかりしてどうもすみません、という気持ちです。

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2022/07/10

〝遥かな大昔、神はこの地球に沢山の生き物をお創りになった〟・・・南ドイツ新聞の記者を長年務めたハッケ&絵の魔術師ゾーヴァのベストパ-トナ-が、生き物たちのユニ-クな姿や形、生態の不思議、独創性に着目し、セキセイインコ、フラミンゴ、クジラ、ハイエナ、ニワトリ、ニシン、ゴキブ...

〝遥かな大昔、神はこの地球に沢山の生き物をお創りになった〟・・・南ドイツ新聞の記者を長年務めたハッケ&絵の魔術師ゾーヴァのベストパ-トナ-が、生き物たちのユニ-クな姿や形、生態の不思議、独創性に着目し、セキセイインコ、フラミンゴ、クジラ、ハイエナ、ニワトリ、ニシン、ゴキブリ、ワニ、ヒキガエルなどの隠された生活に素朴な疑問を投げかけた、ユーモアとウイットにとんだ世にも不思議な博物図鑑。・・・咬みつくワニ革のハンドバック、燕尾服を脱いだペンギン、透明になるカメレオンなど、26種の夢想世界へようこそ!

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2022/01/24

贅沢な大人向け絵本。 (すべての動物に絵があるともっとうれしいんだけど) もちろん、子供の頃にこの本に出会っていれば、人生はもっと豊かになる。 カメレオンのちょっとした仕掛け。 ペンギンの逸話?・・・どれも想像を超える動物論。 どの絵も壁にかけて飾りたくなる。 このシリーズの原...

贅沢な大人向け絵本。 (すべての動物に絵があるともっとうれしいんだけど) もちろん、子供の頃にこの本に出会っていれば、人生はもっと豊かになる。 カメレオンのちょっとした仕掛け。 ペンギンの逸話?・・・どれも想像を超える動物論。 どの絵も壁にかけて飾りたくなる。 このシリーズの原画展など、企画して欲しい!

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2019/11/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

いろいろな動物や虫たちに関する意外な生態や歴史が語られ、動物学から実用書っぽいもの、詩文に至るまで幅広く引用がちりばめられて、全体に空想のお話をミックスしてある。ユーモアたっぷり、ちょっと毒もありつつ豊かに伸びあがっていく想像の世界がすごく楽しい。 愛される鳥カッコウ、感情色のカメレオン、考えるサイ、夜の森に消えるグレートデーン。おしゃれフラミンゴにファッション誌を見せ、窓の外をゆくニシンの群れを眺めて、キリンの首を登って、星とキスをする! どこまでほんとう?って頭がわくわくしてくる。実際のところ、別にどこまで本当でもいいのだ。どこまでもほんとうって思えば、世界がお話と一緒にぐんぐん伸びて広がる。 「ちいさなちいさな王様」もそうだったけど、ずっと口の中で転がしていたい飴玉みたいな本。とっても好き。

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2018/02/03

 鱗の下のワニの肉は、じつは白くてやわらかいそうだが、なんだかそれが、ぼくには意外だった。  もしかしたら、ワニは今とちがって、昔はもっと優しくおだやかで、愛情豊かな動物だったのではないだろうか?  ただとてもナイーブで傷つきやすかったために、自分がさほどまわりに好かれておらず、...

 鱗の下のワニの肉は、じつは白くてやわらかいそうだが、なんだかそれが、ぼくには意外だった。  もしかしたら、ワニは今とちがって、昔はもっと優しくおだやかで、愛情豊かな動物だったのではないだろうか?  ただとてもナイーブで傷つきやすかったために、自分がさほどまわりに好かれておらず、友だちになってくれる相手も少ないと知って、すっかり失望してしまったのだ。それで、あのように内向的になってしまった、そうは考えられないだろうか? (P106)

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2016/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だいすきな本 きれいな絵と 膨大な博物学知識と 大きな想像力とを かきまぜたお話なのに きちんと物語 色とりどりな世界に ひきこまれ ほんとは美しいヒキガエル クジラの宇宙 ドメスティックなウサギ 学術書の引用と 詩の引用が たくさんでているのだけど、 こんなにもロマンティックなら全部読んでみたい 生きていくことはなんてロマンティックなのだろう

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2016/01/11

20余あまりの動物についてハッケさん独特のユーモアで紹介してくれる、ご本人曰く「博物学入門書」。それぞれ数ページずつなので夜寝る前に読むのがとてもおすすめです。ほっこり不思議な温かい気持ちに包まれて、ぐっすり眠れます。。。 なのですが、クジラのページで唐突かつ痛烈な日本批判があ...

20余あまりの動物についてハッケさん独特のユーモアで紹介してくれる、ご本人曰く「博物学入門書」。それぞれ数ページずつなので夜寝る前に読むのがとてもおすすめです。ほっこり不思議な温かい気持ちに包まれて、ぐっすり眠れます。。。 なのですが、クジラのページで唐突かつ痛烈な日本批判があり目が覚めました。出版から20年以上経ちますが、いまだ複雑な問題です…。

Posted byブクログ