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坂の上の雲 新装版(四) の商品レビュー

4.1

160件のお客様レビュー

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旅順要塞はなかなか落…

旅順要塞はなかなか落ちないまま、バルチック艦隊が迫ってくる。旅順攻略と艦隊到着どちらが先か・・・。目が離せません。

文庫OFF

2024/07/27

【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第四巻は「黄塵」「遼陽」「旅順総攻撃」など。陸海軍ともに激しい戦いを展開している。しかも少ない兵力で。維新後30余りで大国ロシアと戦争なんて、やはり尋常ではない。 「「旅順」というこの地名は、単に地名や言葉というものを超えて明治日本の存亡にかか...

【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第四巻は「黄塵」「遼陽」「旅順総攻撃」など。陸海軍ともに激しい戦いを展開している。しかも少ない兵力で。維新後30余りで大国ロシアと戦争なんて、やはり尋常ではない。 「「旅順」というこの地名は、単に地名や言葉というものを超えて明治日本の存亡にかかわる運命的な語感と内容をもつつようになった(p225)」 第三軍(乃木・伊地知)に対する評価が酷すぎるかなと思いつつ、令和に読み返す「坂の上の雲」。五巻に進もう。

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2024/07/22

まるまる日露戦争 旅順攻撃とんでもない愚かさ 著者の乃木・伊地知軍に対する辛辣な紹介に当初は過剰だと感じたけど、読み進めると著者が優しく思えるほど苛立ちを覚える 何をしているんだよ全く 技術や能力、数で圧倒的に劣っているにも関わらずスピリチュアル的な、スポ根的なノリで戦争に勝てる...

まるまる日露戦争 旅順攻撃とんでもない愚かさ 著者の乃木・伊地知軍に対する辛辣な紹介に当初は過剰だと感じたけど、読み進めると著者が優しく思えるほど苛立ちを覚える 何をしているんだよ全く 技術や能力、数で圧倒的に劣っているにも関わらずスピリチュアル的な、スポ根的なノリで戦争に勝てるわけがない それ以外の海軍、陸軍はようやっとる 記者に対する待遇で日本の株価が暴落し、戦費を稼ぎにくかった話とかロシアの名将クロパトキン1人の動揺によって勝ち戦も逃してしまったりするところがなかなか面白い。

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2024/07/12

坂の上の雲、4巻。 地理がわかってないとなかなか情景が想像出来にくい、日露戦争のど真ん中。 ウラジオストックに逃げる旅順艦隊、追う東郷。1隻たりとも逃してはいけない艦隊の殲滅を目的とする息を詰めるような黄海の戦い。 さらには、陸では遼陽会戦が始まり、これは本当に史実なのか?...

坂の上の雲、4巻。 地理がわかってないとなかなか情景が想像出来にくい、日露戦争のど真ん中。 ウラジオストックに逃げる旅順艦隊、追う東郷。1隻たりとも逃してはいけない艦隊の殲滅を目的とする息を詰めるような黄海の戦い。 さらには、陸では遼陽会戦が始まり、これは本当に史実なのか?こんなギリギリの綱渡りで本当に日本がロシアに勝ったという歴史になるんだろうか?と、読みながら何度も思った。 この戦争、日本が優れていたわけでも、ロシアが弱かったわけでもない。 ただどちらともがある所ではわちゃわちゃのぐちゃぐちゃで、ある所では奇跡としか思えないような得体の知れない勢いが突出したり…。 たぶん古今東西の戦争のほとんどは、始まってみてはじめてどちらもが予想外の出来事に振り回されながら、紙一重でどちらかに勝敗が決まるというものなのかもしれないと思った。 こんなもの、始まってしまえば誰もコントロールなんかできない。とんでもない量の変数からなる不確定要素が多すぎる。 それにしてもこれは小説なのかな。 巻を追うごとにそう思ってしまう。 歴史のある一場面を司馬遼太郎と一緒に彼の視線を共有しながら眺めているような気持ちになる。 乃木希典や伊地知幸介に対する感想は、正しい所もあれど、著者のバイアスが多いに掛かっているのだろうとも思う。 彼らは確かに無能ではあったのだろうけど、第三軍への命令系統の不安定さがについて、その背後をちゃんと知らない後世の一読者にとっては、彼のバイアスを鵜呑みにするのも危険な気がした。 さて、遂に旅順要塞を本当にどうにかしないとどうにもならないところまでやってきた。 次回、本格的に203高地を攻める件にはいるのでしょう。 息が詰まる展開…。

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2024/05/11

日露戦争、旅順総攻撃まで。いや、本当に乃木大将、伊知地参謀長の二人が世界戦類を見ない糞司令部で、どうしようもないくらいバカだ。上の命令に従わずただ闇雲に数少ない貴重な兵士を犬死にさせただけ。作戦実行日もなんの根拠もなく毎回二十六日とか、ロシア側にもバレてて無能のことこの上ない。コ...

日露戦争、旅順総攻撃まで。いや、本当に乃木大将、伊知地参謀長の二人が世界戦類を見ない糞司令部で、どうしようもないくらいバカだ。上の命令に従わずただ闇雲に数少ない貴重な兵士を犬死にさせただけ。作戦実行日もなんの根拠もなく毎回二十六日とか、ロシア側にもバレてて無能のことこの上ない。コイツらがもう少しまともだったらなぁと、只々呆れ果てました…。乃木のどこが軍神なんだよと、嗤っちまうよwww ただの人間どころかゴミカス以下だ!?(;−_−+ (※後日知人に教えていただきましたが、司馬史観というもので史実とは異なるようです。乃木大将、申し訳ありません…。)

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2024/02/29

自分は乃木さんに関する知識をまったく持っていないですが、地名になったり神社まである人が本当にこんなふうに無能だったのかなというのは疑問に思った。乃木さんの他の評価も知ってみたいという思いと、司馬さんの評価の背景(エビデンスが何かということではなく考え方とか感じ方のパーソナリティ)...

自分は乃木さんに関する知識をまったく持っていないですが、地名になったり神社まである人が本当にこんなふうに無能だったのかなというのは疑問に思った。乃木さんの他の評価も知ってみたいという思いと、司馬さんの評価の背景(エビデンスが何かということではなく考え方とか感じ方のパーソナリティ)も興味深いなと思った。

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2024/02/13

巻全体を通して、組織の上に立ち、統率する立場にある人間の資質とは?について考えさせられる内容でした。 司馬遼太郎がこき下ろす、乃木希典と伊地知幸介という人物。終始モヤモヤしながら読み進めましたが、本作だけでなく、他の書籍も読んで、多角的に二人のことをもっと知りたいと思いました(...

巻全体を通して、組織の上に立ち、統率する立場にある人間の資質とは?について考えさせられる内容でした。 司馬遼太郎がこき下ろす、乃木希典と伊地知幸介という人物。終始モヤモヤしながら読み進めましたが、本作だけでなく、他の書籍も読んで、多角的に二人のことをもっと知りたいと思いました(それでも結果的にモヤモヤで終わるかもしれないけど)。

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2023/11/26

▼日露戦争開戦。司馬さんは戦争が好きだ。ちょっと言い方が雑だけれど、司馬さんは戦争の細部や人間臭さが好きであろう。司馬さんは人間の明るさとか賢さとか合理性とか機能性とか合目的性とかが好きだし、そういうリーダーに率いられる人間の集団について、汲めども尽きない興味を持っておられる。▼...

▼日露戦争開戦。司馬さんは戦争が好きだ。ちょっと言い方が雑だけれど、司馬さんは戦争の細部や人間臭さが好きであろう。司馬さんは人間の明るさとか賢さとか合理性とか機能性とか合目的性とかが好きだし、そういうリーダーに率いられる人間の集団について、汲めども尽きない興味を持っておられる。▼そういうわけで、機械好きの子供がラジオを解体して仕組みを発見して喜び、そしてまた組み立てるように、司馬さんなりに明治日本と日露戦争を解体して検証しておられる。そして、司馬さんのような意では多くの人が戦争が好きであろう。「ガンダム」だって「銀河英雄伝説」だって「大河ドラマ」だって同じくでしょう。戦争が好きなのは男子が多いと思われる。自分もその意では、好きである。

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2023/10/11

戦争禍において無能な上司の下に配属されることほど悔やまれる事はないとわかる。また派閥に基づく人事も碌でもない。令和の今となってもその悪しき習慣はある。残念すぎる。 無能無策な上に頑迷で、多くの日本兵を殺すことになった乃木という人間の描写が耐えられなかった。が、どうにか読み切った...

戦争禍において無能な上司の下に配属されることほど悔やまれる事はないとわかる。また派閥に基づく人事も碌でもない。令和の今となってもその悪しき習慣はある。残念すぎる。 無能無策な上に頑迷で、多くの日本兵を殺すことになった乃木という人間の描写が耐えられなかった。が、どうにか読み切った。次号に期待。

Posted byブクログ

2023/09/17

203高地の戦いを経て佳境に入りつつある日露戦争の描写。その戦争のプロセスが生々しくも、日本に対し残念な描かれ方をしているのも、教育として学んだ以上の戦争の側面を、いつになっても戦争の終わらない現代に生きる自分たちに問われていると感じる。

Posted byブクログ