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坂の上の雲 新装版(一) の商品レビュー

4.1

533件のお客様レビュー

  1. 5つ

    203

  2. 4つ

    164

  3. 3つ

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見事

全巻読ませていただきました。ダイナミックで重層で精緻で楽しく、もう満腹です。多年にわたり本作品には多くの識者から言葉が寄せられていますが、ともかく読んでもらうのが一番です(多少作品と格闘することもあるかと思います)。本作品が新聞小説として5年にわたり掲載されたこと。それを容れる当...

全巻読ませていただきました。ダイナミックで重層で精緻で楽しく、もう満腹です。多年にわたり本作品には多くの識者から言葉が寄せられていますが、ともかく読んでもらうのが一番です(多少作品と格闘することもあるかと思います)。本作品が新聞小説として5年にわたり掲載されたこと。それを容れる当時の読者の文化水準の高さにも驚くばかりです。作者は本作品直前に他紙に「花神」を連載していました。司馬遼太郎は司馬遷には遼かならず。

SUK

 歌人の正岡子規と軍…

 歌人の正岡子規と軍人の秋山好古・真之兄弟の3人を軸に、維新から日露戦争の勝利に至る明治日本を描く作品。膨大な資料を読み解き、軍事や世界経済を含め多角的に検証している。単なる日露戦争勝利を賛美する作品ではない。明治という「坂の上の雲」を目指してひたすら登っていた時代の日本人に私は...

 歌人の正岡子規と軍人の秋山好古・真之兄弟の3人を軸に、維新から日露戦争の勝利に至る明治日本を描く作品。膨大な資料を読み解き、軍事や世界経済を含め多角的に検証している。単なる日露戦争勝利を賛美する作品ではない。明治という「坂の上の雲」を目指してひたすら登っていた時代の日本人に私は感動した。教科書では教えてくれない「明治」がギッシリ詰まっている。日本人必読の書。

文庫OFF

全8巻の長編歴史小説…

全8巻の長編歴史小説ですが、時間を忘れるほど夢中になれます。明治維新後から日露戦争までが描かれていますが、当時の人達が何を考え、どう生きたかが手に取るようにわかります。

文庫OFF

明治維新からの日本は…

明治維新からの日本は、鎖国というとても閉鎖的な状態におかれつつ、でも太平の世を保ってきたそれまでとは違い、執拗なまでに西洋文明に執着し、対外侵略を重ねた暗黒の時代という印象を持っていました。が、この本は、そんなイメージを払拭させる力を持っています。まだ1巻目とはいえ、開国、開化か...

明治維新からの日本は、鎖国というとても閉鎖的な状態におかれつつ、でも太平の世を保ってきたそれまでとは違い、執拗なまでに西洋文明に執着し、対外侵略を重ねた暗黒の時代という印象を持っていました。が、この本は、そんなイメージを払拭させる力を持っています。まだ1巻目とはいえ、開国、開化から間もなくの時代を怒涛のように生き抜いた若者の人生が、まるで良く知る人の日記でも読むかのように鮮やかに浮かび上がります。読んで損なし、さすがの時代小説の大御所です。

文庫OFF

明治維新を終えて、薩…

明治維新を終えて、薩長土肥以外の新しい世代の人材が世に出始める。秋山好古はタダということで士官学校に入ったが、結局は軍人に向いていて日露戦争で日本を救うことになる。大長編ですが、大傑作です。

文庫OFF

2025/01/14

明治初期において根強く残る「藩」意識に基づく格差。一方で、生まれにかかわらず学問によって身を立てる道が開かれた明治という時代。この時代の風に押されて、立身出世を目指して坂を駆け上がっていく若者たちの活気、爽やかさがありありと伝わってくる第一巻。 司馬史観に対する批判的な見方や、...

明治初期において根強く残る「藩」意識に基づく格差。一方で、生まれにかかわらず学問によって身を立てる道が開かれた明治という時代。この時代の風に押されて、立身出世を目指して坂を駆け上がっていく若者たちの活気、爽やかさがありありと伝わってくる第一巻。 司馬史観に対する批判的な見方や、小説としての脚色はもちろんあれど、今日の日本という国民国家の基礎を(世界から猿真似と笑われながらも)必死に作り上げた偉大な先人たちの物語。いつの時代にあっても日本人として胸が熱くなる、読み返したくなる作品。

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2025/01/02

2025.01.02 再読 大連にいくことになったので。 好古は陸軍、真之は海軍へ。子規は病を。

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2024/12/22

 「坂の上の雲」先日、テレビドラマで再放送をしていた。  大分前から積読に成っていたので、この際、読むことにした。  ドラマの方は第一話しか見ていないが、本書の内容とほぼ同じだった。  時代は明治に成って、まだ間もなく、旧幕府時代の慣習がまだ色濃く残っていた頃のお話。  日露戦争...

 「坂の上の雲」先日、テレビドラマで再放送をしていた。  大分前から積読に成っていたので、この際、読むことにした。  ドラマの方は第一話しか見ていないが、本書の内容とほぼ同じだった。  時代は明治に成って、まだ間もなく、旧幕府時代の慣習がまだ色濃く残っていた頃のお話。  日露戦争でコサック騎兵を破った、秋山好古。日本海開戦でバルチック艦隊を破った、参謀の秋山真之兄弟と、俳人の正岡子規の四国松山での青春時代を綴っている。  明治に成って、今までの封建社会のような身分に因われることが無くなった。 学問が出来れば立身出世が出来ることに成り、若者は競って学問をした。  日清戦争での勝利、日露戦争の勝利と、負け知らずの日本の国民は有頂天に成り、太平洋戦争で大敗北をする。  ともかくも明治という、この時代の人々は近代日本を作ろうという熱気で近代日本の礎を築いた。  本書は、明治時代の熱気を秋山兄弟、正岡子規に焦点を当て俯瞰することに依って紐解いている。

Posted byブクログ

2024/11/26

明治維新ごろからの話。松山の徒士家系だった秋山好古、その弟松山真之、真之の同級生正岡子規を中心に物語は進んでいく。日本が文明開花し、先進国に追いつけ追い越せの時代に好古は騎馬隊へ、真之は海軍へとそれぞれ成り行きで進むことになるがこれが後の戦争勝利へどのように作用するのか今後のポイ...

明治維新ごろからの話。松山の徒士家系だった秋山好古、その弟松山真之、真之の同級生正岡子規を中心に物語は進んでいく。日本が文明開花し、先進国に追いつけ追い越せの時代に好古は騎馬隊へ、真之は海軍へとそれぞれ成り行きで進むことになるがこれが後の戦争勝利へどのように作用するのか今後のポイントか。 古来日本において騎馬隊なんてものはなく1から作り上げるという大きな役目を担うことになった好古だが多くは語らない感じがいい。軍自体はドイツ式を採用するものの騎馬方法に関してはフランス式の方が理にかなっていると感じたのも旧藩主の自費留学でフランスに随行したことによる恩恵か。 正岡子規の名前の由来が自身が結核にかかり喀血した際の声がホトトギスに似ていたからというのは面白い。

Posted byブクログ

2024/11/20

大学生の時に途中で辞めてから時間経ての再挑戦。 やっぱりなんかのめり込めるものがまだないという印象、ただめちゃくちゃ面白い時代のことなので続けて読みたいと思う。

Posted byブクログ