命売ります の商品レビュー
自殺願望の男が“命売…
自殺願望の男が“命売ります”と新聞広告を出したために様々な出来事に巻き込まれ…。不条理サスペンス風(?)、三島を敬遠していた人にもおすすめの作品。
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三島由紀夫と言えば…
三島由紀夫と言えば、本人が切腹で自殺をしたこともあり 一種独特の暗さがあるが、この作品は異色。彼には珍しいサスペンスもの でも彼の得意な不条理を描く。三島入門書といえばいいかな
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聞いたことの無い作品…
聞いたことの無い作品でしたが、やはり面白かったです。読みやすいサスペンス長編でした。
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三島由紀夫を初めて読んだのは、この本でした。 とても面白かった。 また必ず読むので読んだら追記します。
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主人公に全く共感はできなかったけど、ハラハラしながらあっという間に読めた。吸血鬼の、少しずつ生が薄くなっていくところが、美しくて好きかな。初めて三島由紀夫を読んだけど、他の本も読んでみよう。
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『やはり人間にとって一番こわいのは不確定な事柄で、「これだったのか」と思い当たると、俄に恐怖は薄れるものらしい。』 このフレーズ、超分かる。
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「死んだ女の愛の重荷」みたいな女性蔑視が通底している。解説の種村季弘もムカつくからちゃんと読んでないけど、男根中心主義を「没落とデカダンス」のカモフラージュって言ってるのがヘンだった。むしろ、そういうファリックな欲望が最後に警察の人に言うような社会通念への猜疑とはかち合わないのが...
「死んだ女の愛の重荷」みたいな女性蔑視が通底している。解説の種村季弘もムカつくからちゃんと読んでないけど、男根中心主義を「没落とデカダンス」のカモフラージュって言ってるのがヘンだった。むしろ、そういうファリックな欲望が最後に警察の人に言うような社会通念への猜疑とはかち合わないのがなぜか教えて欲しい。主人公が玲子のことどう思ってんのかよく分かんないから読み直すかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スッと読めた本。 生きることに投げやりで、人に命を預けて羽仁男。生きることの主導権が相手に委ねられている間は、生にも死にも執着が無かった。 羽仁男の運の強さと出会った人たちの影響が、羽仁男に何かしらの変化を与えていた。 いつの間にか、生きることの舵取りを自分でするようになり、自分の意と反して命を変われることを拒み、生きることへの執着が出てくる。 不安や恐れは、生きたい気持ちの1つの表れ。 ストーリーがサスペンスだったけど、心情の変化が分かりやすく描かれていた
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軽妙かと思ってたらかなり苦い結末でした。 「命売ります」なんて自暴自棄でトンチキな商売始めて何故かトントン拍子に稼げたし命も失わなかったけど……そんなにうまい話がある訳はなく、と。 でも、全てにシラケるきっかけがどことなく現実的ですごいな…全然わからないけど、本人にしかわからな...
軽妙かと思ってたらかなり苦い結末でした。 「命売ります」なんて自暴自棄でトンチキな商売始めて何故かトントン拍子に稼げたし命も失わなかったけど……そんなにうまい話がある訳はなく、と。 でも、全てにシラケるきっかけがどことなく現実的ですごいな…全然わからないけど、本人にしかわからないんだろうなとなるとこがリアルでした。
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この男は、人生がどうでもよくなったというより納得のいく終わり方に執着しているのかなと思った ラストにかけての臨場感がすごい
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