カモメに飛ぶことを教えた猫 の商品レビュー

ルイス・セプルベダ(著者),河野万里子(訳者)

2010/06/16

子供のために書かれた、ということを考えればこれでも十分なのかな。あっさり読み終えた。前知識なく読んだので、え？こんな投げっぱなしでいいの？？と。あとがきを読んで実はいろいろ深かったということもわかったけど、いつもそれを見た上で肯定的な意見を持つようになるって、やはり刷り込みでしかないかなとも思う。全体としてちょっと単純で、うまくいきすぎではないかと感じた。経過のドタバタをアニメで子供に見せて笑わせる、というくらいが妥当かな。登場人物一人ひとりの意味が全然生きてない気がするし、＜異種族間の協調＞を人間レベルにまで拡張するのにもちょっと無理があるかと思う。
でも作者はとても心の優しい人だと思う。
残念なのは、挿絵が完全にイメージ違いだったこと…。

2010/05/24

瀕死のカモメから託された卵を港の猫の名誉にかけて守ると誓った黒猫のゾルバ。
思想犯として投獄された経験を持つ著者が、自分と異なるものとの愛を描いた作品です。
猫ってやっぱり物語になりますなあ～（笑）

フランス語版からの翻訳、ということで、一応業界人のはしくれとしてはなんだか申し訳ないです、はい（笑）

2010/03/23

最後に詩人の「いちばんたいせつなこと？」の問いに対して、ゾルバの「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦しただけだ」の答えは良かった。

2009/10/07

重油にさらされ瀕死のカモメ、ケンガーは産み落とす卵を、そこにいた黒い猫ゾルバに託します。三つの誓いを立てさせ…１．産む卵は食べない　２．ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見る、そして３．ひなに飛ぶことを教えてやる。こうして、独身オス猫ゾルバの奮闘が始まり…。ヨーロッパでベストセラーになったそうですが、テンポのいいお話運び、ユーモラスなやりとり、含むところは深く、あたたかい。挿絵もほんわかした味わいがあってお薦め！です。

2009/10/04

セプルベダが自身の子供のために書いたという寓話。タイトル通りのストーリー。協力し合うことの大切さだったり、自分とは異なる相手に協力することの大切さを表現している。ゾルバかっこいい。

2009/10/04

きっかけは、ネコとカモメの約束。約束を守り猫たちがイロイロな出会いを生んでいく可愛くほっこり感激を生んでいく世界

2009/10/04

まずイラストに惹かれ､それから内容で涙した｡シンプルで､かわいくて､じんと沁みる｡子供よりも大人に読んでいただきたい本｡

2009/10/04

人間が撒き散らした原油が原因で母を失ったカモメのフォルトゥナータ。彼女に飛ぶことを教えようとする、ゾルバをはじめとする港の猫たち。
種族を超えた友情と尊敬を描いたこの本は、むしろ大人にこそ薦めたい。

2009/10/04

何かを愛するのは、自分とは異なっているから。そういった大切なことを教えてくれる現代の寓話です。男気にあふれるネコのゾルバが渋い。ネコは何でも知っているものなのかもしれません。

2009/10/04

銀色のつばさのカモメ、ケンガーはやっとの思いで原油に覆われた海を飛び立ち、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには一匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになる。が、その前に三つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった。猫のゾルバが誓った三つの約束、でもその約束をまもるには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった…。ヨーロッパで大ベストセラーとなった愛と感動の物語。

読み終わったあと、優しい気持ちになれる一冊。
イラストも可愛くお気に入りです。