町でいちばんの美女 の商品レビュー

チャールズ・ブコウスキー(著者),青野聡(訳者)

2010/08/05

有名なタイトルで読んだような気がしていたけど、読んでいなかったのに気づいたので。
表題作は印象的。
５人姉妹の中でも一番の美人だった娘。
美貌を生かすように薦められるが、どこか不安定なまま。
ほのかな出会いと、はかない命。
かなり滅茶苦茶な生活を送っていた時期が長いらしい作家で、はちゃめちゃな話が多い。
ホントにこれは傑作なのか？？ってぐらい。
けっこう笑えるけど。

2010/02/10

　表題作を含めた短編集。総合的に、今まで読んだブコウスキーの作品の中でも最もエロティックでグロテスクであったように思われる。

　私の精神状態や、体調にも影響していたのかもしれないが、『くそったれ！少年時代』を読んだ時の爽快さを感じることはできなかった。文字でありながら、その場の光景が頭の中に浮かぶと直視できないような場面が多く、痛みを伴う読書であった。

　そのような中でも心に響く一文があった。
「人生の意味を知ってるのは、貧しい者だけだ。金持ちや生活に心配のない人々は、ただ推し量るだけである。」
　何と素晴らしい一文であろうか。この文章に出会えただけでも、この本を読む価値があったと思うのである。やはりブコウスキーは人生の意味を知っている人間である。破天荒なブコウスキーの生き方には心惹かれ憧れる。決して真似をすることは出来ないと分かってはいるのであるが・・・

2009/10/04

「生のレバーをコップにいれて、そこに押し込んでマスターベートしてるやつがいた」
抜き差しならない絶望と生命力の短編集

2009/10/04

ブコウスキーはいつだって酔っ払っていて、無頼。
彼にしか見えない世界があって、彼しか追えない獲物が居たんだ。
荒く不埒な言葉の全てが、大声でうねるように怒鳴ってんだ。彼の物語の中で、いつも。

2009/10/04

映画の色合いと雰囲気が好き。そしてタイトルが好き。
原作の方は、正直あまり覚えていない、、、。
が、私の知り合いにブコウスキーの熱烈な支持者がいて、しきりに褒めるので、久々に読んでみようかな。とも思う今日この頃。

2009/10/04

かっこよすぎる文章。
世界がﾊｰﾄﾞでﾎﾞｲﾙﾄﾞに見えちまいます。見えちまうぜ。
読み終えると語尾にだぜ、って言いたくなるんだぜ。

2009/10/04

短編集。表題にもなっている「町でいちばんの美女」はイイ。それ以外は個人的には好きだけど、好みが分かれるかもなあ。ブコウスキーに興味があるわけでなく、単にできの良い短編小説が読みたいというのなら最初のページにある「町でいちばんの美女」を本屋で立ち読みすべし。１０ページしかないし。

2009/10/04

時おり目をぱちくりして、まいったなぁと苦笑した。
私が男だったなら、こういう生き方に憧れていたかもしれないな。

2009/10/04

「かわいい恋愛事件」など印象的な話もあるが、いわいるパルプフィクションの短編であり、続けて読むとつらい部分もある。

2009/10/04

この作家は割りと自分の経験や人生観を作品にフィードバックするタイプで、フィクションの体裁を取っていてもそこかしこに作者の影を見つけることができる。その作家性が苦手な人にはおそらく受け付けられない作風だとも思う。しかし、この作品を読んでしまうと良くも悪くもこの作家をこの先頭にとどめておくことになると思う。それほどインパクトがある