1,800円以上の注文で送料無料

町でいちばんの美女 の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/05/16

81点。飲む・打つ・買う。三拍子そろった短編集。「意訳、誤訳、超訳、抄訳、直訳、編集など、つかえる手はすべてつかった」とあとがきにあるくらいに翻訳にあたって相当な苦労が伺える。海外に行ったら原書を求めてみようかな。日本の作家がこういった内容の作品を執筆したら暗くてしみったれた自意...

81点。飲む・打つ・買う。三拍子そろった短編集。「意訳、誤訳、超訳、抄訳、直訳、編集など、つかえる手はすべてつかった」とあとがきにあるくらいに翻訳にあたって相当な苦労が伺える。海外に行ったら原書を求めてみようかな。日本の作家がこういった内容の作品を執筆したら暗くてしみったれた自意識の捏ねくり回しの作品になりかねないが、さすがは大陸の作家である。気の利いたユーモアや諧謔を弄し、現実(フィクションだが)をネタ化しアイロニカルに自らのボンクラっぷりを嘲笑する過程において、あらゆる劣等感あるいは同時に存在する自己肯定感も所詮エゴイスティックな範囲に留まるものに過ぎないんだぜ、というからっとした見切りがなんとも気持ちいい。なんとも気持ちいいから笑いを誘い、笑いを誘うから共感する。 日本近代私小説的なベタな「ダメな俺」や、ブコウスキー的にネタ化したボンクライズムに、自己顕示欲や自己のホメオスタシス的な匂いを感じ取るならば、それはオマエモナーの証左であって。両者に端的な違いはない。 要は、細けぇことはいいんだよ、まずはビールでも飲んだらいいと思うよってこと。

Posted byブクログ

2012/04/23

最低の人生の為の、最悪に最高な短編集。1920年生まれのブゴウスキーは10代で大恐慌による不景気と失業に直面し、ニキビ塗れの顔によって孤独の味を嘗め尽くした。そして、好景気に浮かれる戦後になってもその恩恵を受ける事なく最底辺の女と仕事とアルコールに塗れた人生を過ごし続ける。つまり...

最低の人生の為の、最悪に最高な短編集。1920年生まれのブゴウスキーは10代で大恐慌による不景気と失業に直面し、ニキビ塗れの顔によって孤独の味を嘗め尽くした。そして、好景気に浮かれる戦後になってもその恩恵を受ける事なく最底辺の女と仕事とアルコールに塗れた人生を過ごし続ける。つまり、決してうだつのあがらない人生。汚物や吐瀉物にも優しい笑顔をふりまいた、ジュネよりももっと乾いた笑顔がここにはある。合わない人には合わないが、合ってしまうとずっぽり浸かってしまうこのカルト性。いやぁ、最低だよ。最高だよ。

Posted byブクログ

2011/12/28

 文学好きを称していながら、ブコウスキーを知らない人がいたら、まずその人はモグリであると判してかまわない。といわれるくらいの作品である。この類なき雰囲気は、読んでいて抗し難いほどに引き込まれてしまう。サリンジャーとか村上春樹が好きな人は絶対気に入ると保証する。ぜひ一読を。

Posted byブクログ

2011/10/10

どの短編も基本的に酒と女とギャンブルに溺れてグダグダの生活。 基本ワインで酔っぱらい。 退廃的な物語が読みたいときには良い。 沢山あるので、途中から少し食傷気味になる。

Posted byブクログ

2011/06/12

短編集でストーリーの主軸が全て同じなので、途中で飽きないように注意が必要です。 でも「このクズっぷりカッコいい」と思える一冊です。

Posted byブクログ

2011/05/14

短編集です。再読だけど全然内容を覚えていなくて、下劣な表現が多く不快になった。表題作の「町でいちばんの美女」は小汚いバックグラウンドではあるものの、それが悲壮感を与えているのか、ある種 童話のような印象だった。

Posted byブクログ

2011/05/08

いぃですねぇ、ダメ人間。多分、職を転々とすること自体がこいつの天職だ。男と女が惚れた晴れたするなら、これ位やったほうがいい。酒の好き嫌いは人それぞれ。僕はこの人が生きてたら、飲み比べしたかった。

Posted byブクログ

2011/03/02

ブコウスキーの短編集とエッセイ。 短編小説はブコウスキーらしい荒っぽい感じの小品ばかりだが、競馬好きにはブコウスキー流の馬券指南が面白い。 馬券で損する額を減らしたい(儲けるではなく)人への心得として、 a. 出馬表を細心の注意を払って見ること。終わりのオッズが朝のオッズよりも低...

ブコウスキーの短編集とエッセイ。 短編小説はブコウスキーらしい荒っぽい感じの小品ばかりだが、競馬好きにはブコウスキー流の馬券指南が面白い。 馬券で損する額を減らしたい(儲けるではなく)人への心得として、 a. 出馬表を細心の注意を払って見ること。終わりのオッズが朝のオッズよりも低くなっていればよい。 b. 追い込み専門の馬はやめる。勝つのは先行している馬が多い。 c. 追い込みの馬を買いたいなら1200~1400mの短距離戦にする。コーナーが少なく、直線の長いコースでは追い込み馬に有利。 d. 電光掲示板のオッズの動きに注目。変化の大きい馬(オッズが高くなる)はやめる。 e. 損をして良いときだけ賭ける。 f. 損得は当たり馬券の数ではない。素人は3.5~9倍の間を狙って賭けるのが良い。 なんてことが書いてあります。競馬をやりながら、合間にブコウスキーの小説を読んでという一日の過ごし方も良いかもしれない。 馬券の買い方まで書いてある小説なんて、なかなか無いですからね。

Posted byブクログ

2012/02/11

ブクの短編集。 表題にある「町で一番の美女」は、ちょっと哀しい恋物語。 パンクな気分なときにおススメ。

Posted byブクログ

2010/09/05

ブコウスキー  ハンパなくカッコいい 天才か悪魔 ワイルド デンジャラス COOL 年中 酔っ払い メチャクチャな人生だったであろう 小説もそんな生き様のまま もちろんメチャクチャです この人に比べたら世界中みんな 普通 男なら 憧れます 酒の飲めない自分が悔しい たまに 読み返...

ブコウスキー  ハンパなくカッコいい 天才か悪魔 ワイルド デンジャラス COOL 年中 酔っ払い メチャクチャな人生だったであろう 小説もそんな生き様のまま もちろんメチャクチャです この人に比べたら世界中みんな 普通 男なら 憧れます 酒の飲めない自分が悔しい たまに 読み返したくなる 絶対手放したくないハチャメチャな1冊  素晴らしい

Posted byブクログ