怪笑小説 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ブラックユーモアが多い傑作短篇集。 作家は「超たぬき理論」と「動物家族」に特に力を込めたとされている。 個人的にはその二つもいいが、「あるじーさんに線香を」がとてもシュールでよかった。でも一番読んでて楽しいのは「あとがき」だったりして(笑)
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短い小説が何篇か入ったやつなんだけれど、う~ん・・・(考) 確かに「怪笑」する作品もあるんだけど、どっちかというと心にずしん、とくる重い話のほうが私は印象に残ったねぇ。 身よりのない一人の老人。彼は通っている病院で、とある「実験」に付き合うことになる。 手術の後、日に日に若返っ...
短い小説が何篇か入ったやつなんだけれど、う~ん・・・(考) 確かに「怪笑」する作品もあるんだけど、どっちかというと心にずしん、とくる重い話のほうが私は印象に残ったねぇ。 身よりのない一人の老人。彼は通っている病院で、とある「実験」に付き合うことになる。 手術の後、日に日に若返ってゆく彼の肉体。 彼は自分の肉体と、それによって起こる精神的変化を日記に綴る。 だが、二十代前半まで肉体の若返りを遡ったところで、再び急激な老化が始まる・・・ この話しを読んで私は、以前見た映画でメル・ギブソン主演の「フォーエヴァーヤング」を思い出した。 恋人が交通事故に遭ったのを目の当たりにした主人公が生きる希望を失い、冷凍睡眠実験に協力することを決意。 何十年後かに目覚めた彼は、過去と現在のギャップにとまどう。 更に彼は衝撃の事実を知る、「彼女は生きている」。 暫くの間若いままの肉体を保っていたが、その後急速に始まる老化。 (普通に生きていれば彼は90歳) だが彼は、力を振り絞って彼女に会いにゆく、という話だ ・・・また、随分前に見た「世にも奇妙な物語」でも、似たストーリィがあった。 ボタモチを喉に詰まらせた老人が死に際に、今まで年齢を偽って文通していた若い女の子に、自分の孫の姿になって遭いにゆく、という話である。 いずれの話も非常に面白く、切なくて・・・ でも「こんな奇跡も良いな」と思わせた。 だが東野圭吾のこの話は、救いがない。 ただただ「老い」が失われてゆくことばかりを強調し、主人公の「死」に向かってゆく恐怖が描かれている。 読んだ後に「可哀想・・」とどうしても思ってしまう。 実験で若返りなんて夢を見させなきゃいいのに・・ (勿論、それを知っていて引き受けた老人にも責任があるんだけど) ・・とかなんとか、この話のことだけ書いてしまったけど、他にも面白い話はあった(^-^*。 またこの本には、ショートストーリィの後に作者がその話を書く(思いつく)に至った経緯というか、あとがきが必ず添えられている。それもまた、興味深かった。 こうして印象に残った話がある、というのは自分的に面白かったってことだろう。 長編も好きだが、東野圭吾は短編にも味がある。
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東野圭吾ってこういうのも書くんですねー 面白いと思う 東野圭吾のこんな側面!ってのもある けど、個人的にブラックユーモアが強すぎて あんまり好きじゃない>< ので☆3つ 黒い!黒すぎる! 笑うせぇるすまん、みたい こわい
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ちょっと不思議でブラックな短編小説。 例えるなら世にも奇妙な物語みたいな感じかな。 笑えるような、笑えないような。
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毒が思ったより少ないような。期待して読んだら、ハードルが高すぎたのかも。珍しく、著者のあとがきがあるので、それが結構興味深く読めました。 「あるジーサンに線香を」が一番好きです。
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大笑いさせていただきました。あとがきまで含めてとても楽しく数時間で読了。個人的に少し息抜きをしたいときに手頃な作品だと思います。
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東野さん…。「鬱積電車」ブラックでいい。「あるじーさんに線香を」はアレのアレです。「超たぬき理論」はくだらなくて、大好きです。暇つぶしにも、気分転換にもおすすめ。
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面白かった。「しかばね台」はかなりはまりました。「あるジーサンに線香を」も笑ではなかったけど、よかったです。とおして飽きずに読み終わることができました。
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東野圭吾の短編集。 それぞれがとても面白く笑わせてくれます。 期待を裏切りません。 とりあえず東野圭吾の「○○小説」3冊はこれで読み終えました。
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タイトルどおり、ぷっと笑える短篇集。 「鬱積電車」は地下鉄で読むのはやばい、絶対笑いをこらえきれない。 「しかばね台分譲住宅」ぜひ映像化を望む。
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