隣の家の少女 の商品レビュー
正直僕は何が面白いのか理解できなかった。 鬱小説として、有名な作品を挙げよ と言われたらかなり最初の方に出てくる本作、確かに救いはそんなに無いんだけど、肝心の内容が何にも面白くないし、ただ不快なだけ。 鬱小説が読みたい という理由で本作を読むのであれば、個人的なオススメは「摂氏零...
正直僕は何が面白いのか理解できなかった。 鬱小説として、有名な作品を挙げよ と言われたらかなり最初の方に出てくる本作、確かに救いはそんなに無いんだけど、肝心の内容が何にも面白くないし、ただ不快なだけ。 鬱小説が読みたい という理由で本作を読むのであれば、個人的なオススメは「摂氏零度の少女」「疾走」「消された一家 北九州連続監禁殺人事件」などです。
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後味悪い本で検索して出会った本でした。もうこれは何とも言えません…。とてもじゃないけど、私は一気読みできませんでした。これ程までに読んでいて痛々しい本はありません。 実話に基づいてるとの情報も聞き、その事件についても調べるキッカケとなりました。被害者の気持ちを思うと言葉が出ませ...
後味悪い本で検索して出会った本でした。もうこれは何とも言えません…。とてもじゃないけど、私は一気読みできませんでした。これ程までに読んでいて痛々しい本はありません。 実話に基づいてるとの情報も聞き、その事件についても調べるキッカケとなりました。被害者の気持ちを思うと言葉が出ません。ですが、このような事件が世の中に起こっていたという歴史を知ることができた点では、この本に出会えてよかったと思っています。でも、私にはもう読めないかもしれません…(笑)
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※このレビューにはネタバレを含みます
凄いものを読んだ。 3回休憩を挟まなければいけなかった程度胸糞で、多分数日はこの小説の事を考え続けるんじゃないかと思う。精神不安定な人は絶対に読んではいけない。 物語自体は本当に胸糞だが、面白かったと思う点は多くある。 自分が一番よかったと思う点は、メグとの最初の絆を深め合う描写、折檻描写、更に虐待になり、メグが死ぬと気付いてから終盤までの構成が巧みという点である。 読み手の感情を耐えられるギリギリで揺さぶる。 そして、一種の解離状態を読み手にディビッドを通して抱かせるのである。 1度目の前の強者や虐待をする人間に絶望や諦めを抱いたことがある人なら知っている感覚が、小説で再現されていることに先ず驚いた。 ディビッドが映画のようにルース達によるメグ虐待を見ていた辺りからより事態は悪化し、あまりのつらさにめぐへの感情移入は出来なくなり、しかしながら時だけは過ぎていく。 その辺りの没入感はとても良かった。 ルースに関して、ただの精神病者という別個のものとして考えるのではなく、自分は自己の苦しみの原因を他者に投影してしまう極端な人間として見ている。この人物の作り込みも凄かった。 何かトラウマがあり、その原因を女という概念に見出し、女であるメグに対しての憎しみを持つ。 ルース目線でこの物語を見てみたいとふと思った。
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1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻...
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。
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胸糞悪過ぎる。 暴力がエスカレートするさまに恐怖すら感じた。 これはホラー小説なのか? 何であんなに暴力に加担している人がいるのに誰も助けてあげられなかったのか。 警察すらも助けようとしなかったのか。 理解が出来なかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
好き勝手書きます。ネタバレ注意です! ある意味現代にあっている小説だと思った。 最悪の形でメグが死んでしまうのは救いようがないし、ディヴィットもルースを階段から突き落としてるしで全部が全部善良な人間なのかは分からない。それでも最後のスーザンに指輪を渡すシーンは儚くてうつくしい。 「後味が悪い。胸糞」と言ってしまえばそれまでなのだが、この手の作品は儚さも兼ね備えている。そこが好き。その傾向はこの小説にはあまり及ばなかった気がするが。 考えないで読んでいた説浮上。考えたくかった。ある意味で思考放棄。そのくらい現実から乖離した、非人道的としか言えない虐待や性描写だった。やたら生々しい。淡々と壊れていく感じはぜひ見習いたかった。まるで、初めからそうなる運命だったと決めつける童話の語り手のように。(あながち間違ってない)瓦解は綺麗だった。それゆえ悲惨極まりない。 姉と妹。交通事故で両親を亡くして引き取られた新たな新たな家族との間の悲劇。そのシチュエーションだけでキツイ。「お前がやらなかったらスーザン(妹)がするだけ」みたいなセリフが辛かった。ただ、姉妹で必死に励まし合ってるシーンは、静謐に似た何かを感じた。 それやっちゃうかー、みたいなセリフで少し興奮した自分は末期。それとも、「そりゃそうするだろ」という本能としての満足感? 今まで読んできた小説とはわけが違う。小説だから怖くないと高をくくっていた自分を叱咤したい。忍びなくて、本から目を話したことも何度か。少なくとも、絶対、これはエンタメではない。面白くはない。 あと、やっぱりこの手の作品は女性をれいぷするとか、犬のクソ食わせるとか、生理的に嫌悪するものが散りばめられてる。描写も生々しいからきつかった。 翻訳者があとがきで言ってたけど、今のような世の中で読むにふさわしい本、本当にそう思う。集団心理もそうだし、子供の恐ろしさとか、そうさせてしまうのは親だとか、ぎゃくたいだとか。 もう一度読めるかは分からないが、自分の中で何かを変えた本なのは確かだ。
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スティーヴンキングおすすめってだけあって、途中で休めないほど集中して読んだけど、、 すごーくモヤモヤを抱えてしまった。。 日本の洗脳系サイコ事件の実話に基づいた本とか、監禁系の本とかも興味深く読んでたのに。 被害者が少女1人だったからかなぁ。姉妹揃って健気だったからかなぁ。 そ...
スティーヴンキングおすすめってだけあって、途中で休めないほど集中して読んだけど、、 すごーくモヤモヤを抱えてしまった。。 日本の洗脳系サイコ事件の実話に基づいた本とか、監禁系の本とかも興味深く読んでたのに。 被害者が少女1人だったからかなぁ。姉妹揃って健気だったからかなぁ。 それくらいジャック・ケッチャムの書く文章が入り込ませたのか。。 ルースの思いっきりのサイコっぷりや、息子たち、わたし(主人公)の行動や心境もテンポが良くスラスラ読めた。ただ、わたしが大人になってからは深堀せずの説明だったので今いち状況がわからず。 わたしがルースにむけて書く思い出話。 地獄で現金化するんだな。
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なかなか手に取る機会が無く積読化されていましたがとうとう読んでしまった....。 メグの美しさと逞しさ、完璧過ぎない姉妹愛。 そして邪悪に反抗出来ない、抗いもしない少年達と邪悪にひたすら支配されているルース夫人。 物語の尺は短い物の、徐々に形を生してゆく残酷さはとてもテンポが良...
なかなか手に取る機会が無く積読化されていましたがとうとう読んでしまった....。 メグの美しさと逞しさ、完璧過ぎない姉妹愛。 そして邪悪に反抗出来ない、抗いもしない少年達と邪悪にひたすら支配されているルース夫人。 物語の尺は短い物の、徐々に形を生してゆく残酷さはとてもテンポが良く終始ダークなどんよりとした雰囲気なのに常に先が気になる指筋泣かせの恐ろしい作品だった。 海外サスペンスならではのベースが狂人。そしてそれがとてもリアルに感じる恐怖。どうして彼等は狂人なのか、なんてどうでも良いのだ。ひたすらこれから起こる悲劇を待ち受ける読者。これぞエンターテインメント。 ー残酷なのに、どこか切なく美しいー いきなり憑き物の取れる「わたし」と邪悪の呆気ない最期に拍子抜けはしたが、後日談の囁かな鳥肌に暗殺されかけました。 キングの賞賛にハズレ無し、他の作品も楽しみに読み進めていきたいと思います。
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読後感は悪い。 しかし、残虐な行為を酷いと思いながらも、どうなるのか見てみたいという好奇心が私にあったことは確かだった。そういう意味でも人間の残虐性をすぐ近くで感じられる恐ろしい作品だった。
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12歳の私の家の隣に引っ越してきたのは美しい少女メグ。妹と共に隣のチャンドラー家に引き取られた彼女との爽やかな冒頭は、瞬く間に叔母ルースが少女たちを虐待するのを「見る」シーンへと変わっていく。この状況でこどもたちは何を知っている?怒りも憎悪も恐怖も孤独も…どれもたったひとつのボタ...
12歳の私の家の隣に引っ越してきたのは美しい少女メグ。妹と共に隣のチャンドラー家に引き取られた彼女との爽やかな冒頭は、瞬く間に叔母ルースが少女たちを虐待するのを「見る」シーンへと変わっていく。この状況でこどもたちは何を知っている?怒りも憎悪も恐怖も孤独も…どれもたったひとつのボタンに繋がっているなんて知らない。誰にも言わないことは許容していることだってどうやって気づけばいい?なんて残酷な…。せめて現代は、ルースのような行動をとる前に、メグのような子供が出る前に、手が差し伸べられる社会であることを願う。
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