隣の家の少女 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
お勧めされて読んだ本。 非常に後味が悪く、生理的嫌悪と恐怖に顔を顰めつつも、一気に読んでしまった。 アメリカの片田舎の平和な日常の描写から始まった物語は徐々に不穏さが滲み出ていき、「誰にも言ってはならない」というキーワードをもとに際限なくエスカレートしていく。 暴走した列車のようにどこまでも行き着くところまで行ってしまった恐怖と、ヤンチャだが気のいい仲間だと信じていた仲間たちが止まらない怪物だったときの絶望、傍観者として一部始終を眺めたデイヴィッドに対する嫌悪と憐憫。 残虐で後味の悪い作品だが、臨場感がすごく非常に読ませる力のある作品だった。
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一部で非常に有名な本作。文庫で400ページほどあるが、悪いことにすらすら読めてしまう。 語り手であるデイヴィッドが「いったいぜんたい、わたしはいつ堕落したのだろう?」と言った瞬間、最初っからだよ!と悪態をつきたくなるくらいには登場人物みんな嫌いになること請け合い。終盤あたりに「マ...
一部で非常に有名な本作。文庫で400ページほどあるが、悪いことにすらすら読めてしまう。 語り手であるデイヴィッドが「いったいぜんたい、わたしはいつ堕落したのだろう?」と言った瞬間、最初っからだよ!と悪態をつきたくなるくらいには登場人物みんな嫌いになること請け合い。終盤あたりに「ママはこのごろ、ちょっとおかしいんだ」とドニーが言ったときなどどうしてやろうかと思いました。酷い描写は勿論、些細な会話も胸糞具合が秀逸です。 そして訳者あとがき。「読者が共感できる人物」としてメグ、スーザン、デイヴィッド!の名前を出し「善が悪に必死の対抗を試みる」と。 胸糞界隈では、あんなことをして最高にぞくぞくし、思わずにやけそうになった人間も善の分類なのでしょうか。
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怖い小説が読みたいと言うそれだけの理由で読んだけど、少女がただひたすら陵辱の限りを尽くされる小説。年末に読む小説ではなかった。 メグ、スーザン姉妹を除いて、主人公含めて登場人物全員無理。 これ実際にあった事件が元になってるんですよね。 本当にみんな、誰も、地下室であったことを...
怖い小説が読みたいと言うそれだけの理由で読んだけど、少女がただひたすら陵辱の限りを尽くされる小説。年末に読む小説ではなかった。 メグ、スーザン姉妹を除いて、主人公含めて登場人物全員無理。 これ実際にあった事件が元になってるんですよね。 本当にみんな、誰も、地下室であったことを誰にも口外しなかったのでしょうか。バイアスがかかってた、とかそういうのではないですよね。理解できないな... 個人的には文章が読みづらく、なかなかイメージが湧きづらいなと思うシーンも多かった。翻訳の関係か、好みの問題かわからないけど。脳内に情景が浮かばないことはあまりないので、文章はあまり好みではなかったかも。
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鈴木に誕プレでもらって読んだ。 導入がワクワクした。そっから昔話に入ったはじめのころの話で子供の綺麗さとか無邪気さを感じて導入部分との乖離が良かった。そっから事件の内容に進んでいくのも良かった。 けど事件内容の後半の方は現実離れ感が強くて^^って感じになった。 主人公の立ち回り...
鈴木に誕プレでもらって読んだ。 導入がワクワクした。そっから昔話に入ったはじめのころの話で子供の綺麗さとか無邪気さを感じて導入部分との乖離が良かった。そっから事件の内容に進んでいくのも良かった。 けど事件内容の後半の方は現実離れ感が強くて^^って感じになった。 主人公の立ち回りとか、流される雰囲気どうこうに関する感想は特にない。 それよりも導入から事件に触れるくらいのところが一番よかった。 あと,主人公のあの立場でよくも導入の言葉が言えたなと^^ パフォーマンスのように自分を否定してそうでしてなさそうな雰囲気がすこ
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気持ち悪いけど先に進まないと気が済まないような感じで一気に読んだ。読んだ後ずっと嫌な気分になるから人には勧められない。 人を助けるのは簡単じゃない、まして子どもなら。 恐怖を感じながらも読み進めてしまうのは、自分もそうなる可能性があるから。普通に起こることだから。みんなディビット...
気持ち悪いけど先に進まないと気が済まないような感じで一気に読んだ。読んだ後ずっと嫌な気分になるから人には勧められない。 人を助けるのは簡単じゃない、まして子どもなら。 恐怖を感じながらも読み進めてしまうのは、自分もそうなる可能性があるから。普通に起こることだから。みんなディビットになるし、ルースにさえなる。 読むんじゃなかったと書いてる人多い。激しく同意。なんで読んだんだろ。
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何年も前から読もう読もうと思って積んでたの、やっと読みました。 しっかり最後まで胸糞。スティーブン・キングの解説ついててびっくりした。 時代もお国柄も違うので、わかりにくいとこもあったけど、まあまあ面白かったかな。 他の方のレビューで実際の事件がもとになってるって書いてあって読後...
何年も前から読もう読もうと思って積んでたの、やっと読みました。 しっかり最後まで胸糞。スティーブン・キングの解説ついててびっくりした。 時代もお国柄も違うので、わかりにくいとこもあったけど、まあまあ面白かったかな。 他の方のレビューで実際の事件がもとになってるって書いてあって読後感が一気に悪くなったけど…。
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※このレビューにはネタバレを含みます
衝撃的。 時代とお国柄の違いがあるため、違和感を覚える箇所もありますが、人が狂っていく様を見事にストーリー化していると思いました。 『ゲーム』と称して虐待がエスカレートしていく様子、思考停止状態の傍観者、コントロールしているはずのルースがもともと精神を病んでいるため、歯止めがきかなくなる様子… ノンフィクションかと思うほど、説得力がありました。 主人公は最後に自我を取り戻せてよかったと思いますが、消えない心に傷はずっとずっと残ります。 ルースも結局は自分自身の問題をメグに押し付けてしまっていました。事件後に生きていたら、どんな運命を辿るのか気になりましたが、幸か不幸か裁かれることなく逝ってしまったため、知ることはできません。 テーマがテーマなだけに、読んでいる間のほとんど、眉間にシワが寄っていたと思いますし、読後もスッキリはしません。 けれど、読んでよかったと思う本でした。
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なんだこれ。狂騒とスリルがのしかかってきて、体が重圧を受ける。けれど、読む手を止められなかった。 強烈なパワーが渦巻く一冊だった。久しぶりの感覚に陥った読書体験だった。えげつない。
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なんとなく図書館で目にして手に取ってしまった一冊。 本の裏には「キングが絶賛する伝説の名作!」とある。 は~、読むんじゃなかった(´;ω;`)ウッ… 12歳の主人公の隣の家に引き取られた姉妹が虐待を受ける物語。 グロい。 エログロい。 途中から吐きそうになる。 どれだけ読み...
なんとなく図書館で目にして手に取ってしまった一冊。 本の裏には「キングが絶賛する伝説の名作!」とある。 は~、読むんじゃなかった(´;ω;`)ウッ… 12歳の主人公の隣の家に引き取られた姉妹が虐待を受ける物語。 グロい。 エログロい。 途中から吐きそうになる。 どれだけ読み手に嫌悪感を持たせられるか、に特化したような小説。 たぶん評価は読む人によって真っ二つに分かれそう。 絶賛するか、吐くか。 「でもな、12歳のおまえがそこにいたら実際どうしたよ!!」と、指を突き付けられてしまう感。 だからこそ目を背けたくなる。 自分の良い人ぶってる薄皮をペリペリ剥がされそうで。
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実際の事件を基にしてると聞いていたが、私はダメだった。兎に角、全てでダメ。隣家の地下室での凄惨な暴行。毎日の様に繰り返される家族をあげてのリンチを見ていながら、それを大人に言わないのも犯罪でしょ。傍観者で自分は手を出していないと、自己弁護としてるのも許せない。
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