隣の家の少女 の商品レビュー
某信頼に足る本の紹介を受けて読了。 きつい。胸糞わるい系の本(悪く評価してるわけではない) 無茶苦茶な理屈でメグがどんどん酷い目に遭っていくのがつらい。 主人公の立場になったら、果たして自分は、いつ、どんなふうにこの異常事態に介入できるだろう?結局何もできなくはないか? ...
某信頼に足る本の紹介を受けて読了。 きつい。胸糞わるい系の本(悪く評価してるわけではない) 無茶苦茶な理屈でメグがどんどん酷い目に遭っていくのがつらい。 主人公の立場になったら、果たして自分は、いつ、どんなふうにこの異常事態に介入できるだろう?結局何もできなくはないか? ↓印象に残った部分 人を傷つけるのは、あんなに簡単なんだ。 からだを傷つける必要はないんだ。 相手が大切にしているものを思い切り蹴飛ばすだけでいいんだ。人間はなんて傷つきやすいんだろう。
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これは本当に読むのがしんどくて、途中までは数ページずつ細切れにしか読むことができなかった。 文章が難しいわけではなく、逆に文章は読みやすく、クリアに状況がイメージできてしまうからこそ、辛くてしんどくて読み続けることができなかったのだ。 語り手は12歳の少年。 自然に囲まれた郊外で、近所に住む友達と毎日遊び戯れることが日課だったデイヴィッド。 彼の隣の家に、両親を交通事故で亡くしたメグとスーザン姉妹が引き取られてきた。 3歳年上の美しくて勇敢なメグにデイヴィッドはすぐに惹かれたのだけど。 隣と言っても日本の家のように建物が密集しているわけではないので、家は一種の密室になる。 隣の家には夫に逃げられたルースが、3人の息子と暮らしている。 「誰にも言わない」という約束で、ルースは息子やその友達にビールやタバコを許している。 美人で話せるルースは、近所の子どもたちの憧れだった。 最初はうまくいっていたルースとメグの関係が徐々に歪み始める。 美人のメグをルースは警戒する。 男をたぶらかす女にならないようにと、折檻する。 家事でこき使い、食事を与えず、殴る、蹴る、煙草の火を押しつける。 妹のスーザンは事故で重傷を負い、今も歩行補助具をつけないと会歩けない。 そのスーザンを庇うために、メグは必死でルースの言いつけを守るが、自身の尊厳は決して失わない。 その姿勢がよけいにルースの怒りを誘い…。 デイヴィッドは最初こそショックを受けますが、虐待を受けるメグを見ることに喜びを感じる自分もいます。 そのことに悩むデイヴィッド。 「誰にも言わない」ことの呪縛。 悪いことをしている自覚に責めさいなまれる日々。 詳しくはわかりませんが、ルースは心身に失調をきたしていたようです。 しかし、3人の息子は母の言うことに逆らうなんて考えもよらず、何なら積極的に母を手伝い、虐待はどんどんエスカレートしていきます。 もう本当に読むのが辛くて、途中でやめようと何度も思いました。 最後まで読んでもひとつも救いがありません。 実は大人たちが知らなかっただけで、近所の子どもたちはこの所業を知っていました。 積極的に虐待に加わる子がいる反面、親に打ち明けた子もいるにはいたのです。 しかし熱心なカトリック教徒だというその親は、「そうされるのならそうされるだけの悪いことをその子はしたのだろう」と取り合いませんでした。 悪意を持たない人は、悪意を想像することもできなかったのでしょうか。 メグが助けを求めた警官も、後日家を訪ねてルースに虐待の事実を問い、否定されたらそのまま帰っていきました。 マヌケすぎる。 その後のメグがどんな仕打ちを受けたのか、想像しようともしなかったのでしょう。 人のもつ悪意の醜さと恐ろしさがこれでもかと書かれていて、小説としては上等なのでしょうが、正直絶対再読したくありません。
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両親を失い隣の家にお世話になっている姉妹に対して日に日にエスカレートする虐待。これほどまでに人を憂鬱な気持ちにさせる小説はそう無いでしょう。主人公である少年の複雑な気持ちの揺れ動きがなんとも言えません。
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こんな衝撃的な本を読んだのは初めてです。 デイヴィッドを通して事細かに語られる物語は、実話なのかと思うほど生々しく痛々しく、顔を顰めながら読んでしまうほどでした。 日に日に残虐さを増していくメグへの虐待を見ることから逃げ出したい・助け出したい気持ちと見ることを辞めたくない気持ちが葛藤して、全てが終わった現在では人生で1番後悔し懺悔しているデイヴィッド。 私たち読者も文章を通してデイヴィッドと同じように、日に日に残虐になっていく虐待の様子を少しずつ読み進め、終わったときには後味の悪さ、時には読んだことへの後悔が残るかもしれません。 とにかく残虐でグロテスクで吐き気を催す描写も少なくなく、とても後味が悪いです。それでも夢中になって一気に読んでしまうくらい引き込まれました。 P.S. 実際の事件をもとに描かれていると知って鳥肌が立ちました…
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この本を読むと相当心を抉られる…。 エログロな内容なので決して万人には薦められないが、ホラーが好きな方であれば読んでみてもいいような気も。 だめな人は本当に受け付けないと思うけど、少しでも受け入れられる人なら、残酷な内容なのに続きが気になってページを読み進めてしまうと思う。 自分...
この本を読むと相当心を抉られる…。 エログロな内容なので決して万人には薦められないが、ホラーが好きな方であれば読んでみてもいいような気も。 だめな人は本当に受け付けないと思うけど、少しでも受け入れられる人なら、残酷な内容なのに続きが気になってページを読み進めてしまうと思う。 自分はただただ作者の語り口に魅せられるばかりだった。
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実際の凄惨な事件を元にしているらしいですね。 登場人物の心理描写が巧みで、文章としては読みやすかった。 被害者だと思って読み進め、途中で傍観者から加害者に。最後は何とか「これはおかしい」と気付いたけど、時すでに遅し結末は最悪。 子供がいるので教育や洗脳の部分でとても考えさせられた。「あなたのため」なら何をして良いわけではない。 読んでいる間はじわじわ喉から重い物が落ちていくような不快感、でも続きが気になるので一気に読んでしまいました。辛かった。
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子は親に似るって言うけど、悪びれもなく虐めができる周りの悪ガキにイラつくし、デイビッドに感情移入しちゃうし、忙しい話
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壮絶な話。女児虐待の話と言えばそれだけなのだけど、主人公に感情移入してみると余計にきつい。 実際にその家を支配している昔から知っている大人が、美しい少女を「好きにして良い」と許可したら、みんな抗えるものなのだろうか。 少女が最後まで強く気高い女の子だった事が余計ルースを惨めにさせ...
壮絶な話。女児虐待の話と言えばそれだけなのだけど、主人公に感情移入してみると余計にきつい。 実際にその家を支配している昔から知っている大人が、美しい少女を「好きにして良い」と許可したら、みんな抗えるものなのだろうか。 少女が最後まで強く気高い女の子だった事が余計ルースを惨めにさせていたのだろうな、と思いつつも、何の罪もない少女がゲームのように虐げられる話。その最悪に至るまでの流れが無理矢理ではなく、「有り得そう」なのが1番怖い。 今だって、これは虐待だ!と自覚している訳じゃなく、「お前のためだ!」と言いながら愉悦の光を湛えて弱くて美しい者に暴行をくわえるんだろうな。 キツい表現は多いけど、直視はしていたい。
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実際あったシルヴィア・ライケンス事件をモデルにしたフィクション 言葉を選ばずに言えば胸糞悪いなんてものじゃないし、数日頭から離れないし、事実と知れば尚のこと この事実をうまく処理できない
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スティーヴン・キングがべた褒めしているらしいので読んでみた。陰惨な話。子どもが関わるからよけいにいたたまれなかった。つい語り手の少年に感情移入し、読み手もトラウマを共有してしまう。 辛い。人間の醜悪な部分を覗き見したいタフな人向き。要は、救いがないということ。
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