なぜ日本人は日本を愛せないのか の商品レビュー
そうだなと以前から薄々思う機会があったことを結構ズバリ指摘してくれている。 全面的に肯定はできない面もあるのだが、概ね納得させられる。 著者は日本人ではないのにと思うと同時に、日本人ではないから一歩引いて見ることができるのかなとも思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1998年刊行。 著者はアムステルダム大学比較政治経済制度教授。元日本外国特派員協会会長、蘭紙「ハンデルスプラッド」東アジア特派員。 「日本がアジアの各地を占領していた今世紀の出来事について、今一般に流布している物語は、日本の隣人が当然要求し、日本の市民が自国の知識人に当然要求してしかるべきレベルの客観性を目指しているものではない」「藤原彰教授自身のように、過去を否定しない歴史の専門家もいる…が…」「自国に対する誇りを失わせるような話は聞かされるべきではないとされる日本…について…、事実を否定することは…大きな不利益」「不愉快な歴史的事実に直面したとき…残虐行為の話を消化できず、…否定しようとする。しかし、その否定は…説得力を持たない」 これが世界(概ね欧州)の第二次世界大戦時の日本への見方と言うものであるのだろう。
Posted by
地方都市の人たちが地元を愛せない仕組みを解く鍵があるかも?と読みはじめましたが、日本のそれとは問題の根本が違いました。その点ではあてがハズレましたがとてもおもしろい一冊でした。98年の本ですが、今読んでも十分おもしろかった。 日本では「政治が解決すべき問題」と「モラルの問題」を...
地方都市の人たちが地元を愛せない仕組みを解く鍵があるかも?と読みはじめましたが、日本のそれとは問題の根本が違いました。その点ではあてがハズレましたがとてもおもしろい一冊でした。98年の本ですが、今読んでも十分おもしろかった。 日本では「政治が解決すべき問題」と「モラルの問題」を混同したりすり替えられることが多く、それが無力感や自虐感、愛国心の欠如を生んだという指摘はドキっとしました。 深読みかもしれませんが、日米安全保障と憲法の存在が、日本がそこから抜け出せない足枷であるように読めました。(ということは抜け出せないということか…悩)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルの問いの答えとして著者はズバリ「愛国心」がないからだ、という。ではなぜ日本人にとって愛国心を持つことが困難なのか、本書の中で具体的に挙げられている。印象に残った指摘が二つ。①歴史の中で”国粋主義・国家主義”が愛国心と混同され、愛国心に悪いイメージが付いていること。「右翼」と「左翼」の思想の硬直化で愛国心そのものの議論すら止まっていると嘆く②宗教の代用品としての日本文化にとらわれている。「文化の罠」という考え方にはっとさせられた。実質宗教を持たない日本人にとって、日本文化が果たさなければならない役割は他の国より遥かに大きい。さらに、文化相対主義でもってあるものに「文化」というレッテルを貼ると、何も「判断」できなくなるというトリックが重なり、日本人は日本文化という檻にがんじがらめにされているという。檻を愛せない=国を愛せないという訳だ。 どこの国であれすべての人間にとって何が望ましいかに関心がある、「人間文化(ヒューマンカルチャー)」の存在を信じる著者は、自らが世界を理解するフィルターである文化は自らで選ぶことで自由に生きられると提案する。
Posted by
歴史に関してはまた議論の仕方があると思うけど、歴史と日本人のかかわりあいに関しては彼の考えに賛成だし、他一般に彼の議論にはあ〜そうそうって唸ってしまった。 自国を振り返るときに外国人の視点って凄くありがたいと思う、そしてこの本でウォルフレンさんが提供してくれてるのがそれです。 た...
歴史に関してはまた議論の仕方があると思うけど、歴史と日本人のかかわりあいに関しては彼の考えに賛成だし、他一般に彼の議論にはあ〜そうそうって唸ってしまった。 自国を振り返るときに外国人の視点って凄くありがたいと思う、そしてこの本でウォルフレンさんが提供してくれてるのがそれです。 たとえば愛国心がない人が多いが国家主義者とか、それから多くの日本人に外人とは違うとか外人にはわからないってゆう、言ってみれば一つの優越感とゆうか違います感みたいのがあることを指摘。例えば文化論ね、「それが日本の文化ですから」で議論が終わっちゃうんだけど、その文化ってのが伝統的なものであるかってことにも疑義をさしはさむ。 歴史については、まぁ彼がオランダ人ってのもあるんだろうけど全面的に彼の意見には賛成できない。ただ先に述べたみたく日本人の中のオナニー歴史観とかはアホと思うし、原爆とかその他で噴出する被害者意識もどうかと思う。 それから「システム」が日本人の閉塞感、オリの一つであることを指摘。日本人の中には「シカタガナイ」って言って、結局は世の中は変えられないんだからって諦めの感覚があるけど、それは民主主義じゃないってこと。ゆうとこの「政府」ってのが存在しないんじゃってこと。 あと日本人の「アカウンタビリティ」。日本には結局は説明責任を果たすのではなく、形だけの引責で辞任とかってのが多いって点を指摘。こうゆうことが海外からの信用を損なってることも。 それから日本の「システム」の裏に何があるのかってのもおもしろい。それはマスコミだったりヤクザだったりするんだけど。 そこで一つウォルフレンさんが提案してるのが憲法改正。そういや小中学校で憲法9条とかはよく教えられたけど憲法ってのが何かってのは習わなかったなぁ。市民が憲法作りに携わることで日本人の中に市民としての自覚が生まれてくるんじゃないかってゆう。 この本の内容についてもっと突き詰めて議論をしてく必要があるのかも知れないけれどこれは今読めてよかったかもと思う。ってかこっちに来る日本人で「愛国心」に目覚めちゃう人がいるんだけど、それが何の益も生まないただの国家主義、民族主義であるってにはなかなか気付かないもんだ。
Posted by
本題は日本の思考構造がテーマで、歴史観に関する、または基づく問題点、政治力に関する問題点を具体的に指摘しています。大局的見地で物事を見たいと考えている人なら、読んでみたらいいと思います、歴史観について、いくらか変わるのではないでしょうか。
Posted by
- 1
