理由 の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2009/10/04

これは一つの事件を取り巻く環境をインタビューと言う形式にして、さまざまな

角度から描いた感じ。事の発端は高級マンションで４人の死体が見つかる所から

スタート。マンションの管理人だったり、その部屋の持ち主の姉であったり。

いろんな人の目線から一つのことを描いてあるのがおもしろいかも。

そして最終的結論をそれらを結びつけて書いてあるみたいな、ねーーー。

久しぶりにガッツリ長編を読んだぞーーという気分にさせてくれました。

2009/10/04

夜中３時半から読書開始。気づけば朝７時になっていた。厚さ４?ほどのハードカバーであったが、ハイスピードで読み終わる。夕刊連載だったので、話がぶつ切りで登場人物も多く錯綜した。
人間関係が淡白な現代高層マンションが伏線となり、
仮装な人間関係の崩壊が“バベルの塔”を想起させる。
マンション名は・・・。

民事執行妨害の問題点は追加の盛り合わせのようで、私には欲求不満であった。

2009/10/04

高層マンションで起きた一家四人殺し。家族とは現代の人とのつながり方とは…。他人が楽、家族なんて煩わしい、本当は？
07.10.24読了

2009/10/07

さすが宮部作品という感じでした。おもしろかったです。
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。

2009/10/04

ストーリーに関係ない事柄や町並みについての記述が細かく書かれていたりしてちょっと読むのに疲れたなあー。

2009/10/04

東京・荒川の高層高級マンションの２０階で起こった一家四人殺し。事件はなぜ起こったのか。殺されたのは「誰」で、「誰」が殺人者であったのか。事件後のインタビューという形式で書かれてあるのですが、発想は面白いけど、意図が分かるまで読みづらかった。大人数が登場するのですが、ひとりひとりの描写が明確で複雑な感じはしません。中盤からは一気に読みました。競売などの金銭的な問題も読ませますが、「家族」というものについてとても考えさせられました。最後の小糸少年の発言にぞっとします。「僕がおばさんたちとずっと暮らしていったら、・・・僕もおばさんたちを殺したんだろうか」

2009/10/04

人にオススメされた本。
分厚く読み応え充分。
ひとつの殺人事件に関わった沢山の人。ただ通報をした人、犯人に疑われた人、犯人と関わった人、などなど、どの人にも理由があり、考え行動している。そういう意味では読み応えがあったけれど、ミステリーとしてはイマイチ。

2009/10/04

初めて読んだ宮部作品がこれです☆

【東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか】

登場人物がとっても多いです。
恩田陸さんの 【Q＆A】のように
語り手が次々と変わっていくので流し読みはきついです。でも読み終えた感は悪くなかったです！DVD化もされてます。
私は原作を読んでから見たけど映画を観てから読んでも面白いかもしれませんね。

2009/10/04

マンションでの殺人事件の謎を解いていく、長編推理小説の一種だと思います。殺されたのは誰で、犯人は誰で、事件の後には何が残って、事件の前には何があったのか。

　ただし、推理と言うよりも、すでに解決している問題をルポルタージュの形で、新たなインタビューも交えて真相に迫ろうという形式ですので、ちょっと同時進行の推理小説とは違います。その形式については賛否両論あるかも知れませんが、私はあまり好きではありません。

　随所に、現代の文化、風習などに対する批判が込められているようにも思います。また、彼女の主張も随所に見られます。

　内容的には結構面白いと思う。

2009/10/04

連載中も読んでいたけど、まとめて読むほうが面白い。いつもと違うインタビュー形式が新鮮。だけど、人を見る目の作者の温かさは常に変わらず、それは関わった全ての人物とその家族に対して向けられていて、その中で八代裕司の冷たさと薄さが際立っていて怖い。それぞれの抱える理由、それは、理解できてしまう普遍さと怖さとを与えるものだと思う。