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さようなら、ギャングたち の商品レビュー

4.1

93件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2022/01/29

何年振りだろう、実家にあったのを再読。20代の頃に(複雑でもないのに)全然ストーリーが掴めなくて、なんだこりゃとなってた(なぜか驚くほど文章は覚えてたけど)。再読して、すごく面白かった。ここ数年、作者の他の著作や、勧められてる作品、あるいはラジオ番組をよく聞くようになって、この作...

何年振りだろう、実家にあったのを再読。20代の頃に(複雑でもないのに)全然ストーリーが掴めなくて、なんだこりゃとなってた(なぜか驚くほど文章は覚えてたけど)。再読して、すごく面白かった。ここ数年、作者の他の著作や、勧められてる作品、あるいはラジオ番組をよく聞くようになって、この作品がようやく楽しめるようになった気がする。

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2021/09/15

イメージ?の断片が飛び交う、浮遊感?漂いまくりの作品だという感想を持った。 格好つけてなんとなくでも分かった気になろうとしたけど、やっぱりさっぱり分からなかった。 先に解説を読んでおけば微かにそれっぽい匂いを感じることができたかも知れないが、結局分からないことに違いはなかったろう...

イメージ?の断片が飛び交う、浮遊感?漂いまくりの作品だという感想を持った。 格好つけてなんとなくでも分かった気になろうとしたけど、やっぱりさっぱり分からなかった。 先に解説を読んでおけば微かにそれっぽい匂いを感じることができたかも知れないが、結局分からないことに違いはなかったろう。

Posted byブクログ

2021/06/19

異世界にトリップしたかのような感覚。ストーリーは全然理解できないし、独特の文章。最初はなんだこのゲテモノはとなったが、読んでいくと意外と読めるというか、癖になるというか。でも話の2割も理解できていないような。そもそも、理解しようとしてはいけないような。また、いつか読むと思う。

Posted byブクログ

2021/05/11

新書・エッセイやら書評やらはそれなりに読んでるんだけど、小説作品はこれが初めて。そして著者のデビュー作。これまでに触れた、著者の書評における着眼点とか、それこそ読書論そのものとかを読みながら、『凄い発想だけど、これを自分で実践できるかと言われると…』っていう思いが拭えなかった。そ...

新書・エッセイやら書評やらはそれなりに読んでるんだけど、小説作品はこれが初めて。そして著者のデビュー作。これまでに触れた、著者の書評における着眼点とか、それこそ読書論そのものとかを読みながら、『凄い発想だけど、これを自分で実践できるかと言われると…』っていう思いが拭えなかった。そしてそれは、小説作品を読んでみて、確信に変わることとなった。おそらく読者側の空想に充てるために開けられたと思しき余白が多く、逆に空想に耽らず読み進むと驚くほどすぐに読み終えてしまうんだけど、読了できたのはそのおかげかも。これで、行間なくビッシリ系だと、多分無理でした。解説で加藤氏が書いていたけど、やっぱり感性が足りないってことなんですね。またしても文学への隔たりを痛感させられることになった読書体験でした。

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2021/02/14

大学2年の時に友人宅で薦められて読み、冒頭数ページで心をガッツリ持って行かれ、帰り道に書店に寄り「文庫なのに高いなぁ…」と思いながら購入した記憶がある。 とにかく勢いのある小説なので読み進めるスピードのコントロールが不可能。特に授業シーンのスピード感リズム感はハイフェッツの演奏並...

大学2年の時に友人宅で薦められて読み、冒頭数ページで心をガッツリ持って行かれ、帰り道に書店に寄り「文庫なのに高いなぁ…」と思いながら購入した記憶がある。 とにかく勢いのある小説なので読み進めるスピードのコントロールが不可能。特に授業シーンのスピード感リズム感はハイフェッツの演奏並。逆に立ち止まると内容が頭に入ってこない。そんな小説。どんな内容かと問われると説明が難しい。 愛についての小説でもあるし、死についての小説でもあるし、読み手によってどんな小説にもなり得るというまるで変幻自在なスライム状のように存在している作品。そろそろ再読してみようと思う。

Posted byブクログ

2020/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者のデビュー作らしい。30歳ごろに書かれたということになる。 著者の経てきた経験、見てきたものについて全く何も知らずに読んだので、何を書いているのか、理解を深められていない部分も多々あって、開設でいろいろ知ることもあった。 所感としては言葉の世界、秩序ある世界が、一度バラバラになってそれを作り上げているみたいな場面場面であった。 何かを話そうとしていて相手は何を話そうとしているのか、想像する力、聴く姿勢、みたいなものを求められているようにも思った。 また読もうと思う。

Posted byブクログ

2019/08/23

固有名詞と引用の羅列は物語を紡ぐという行為を否定し組み立てない文章の強みを信じる著者の即効性と感性のみで時代と物語を語り、さらにポエティックな情緒と繊細さをも内包する。ポストモダン的といえばあまりに短絡的批評だが1つ言えるとすれば時代が生みし傑作だ!

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2018/09/18

映像的でしばらく眼窩に留まっていて、一度読んだら癖になってしまいました。もう何度も読んでいます。唯一無二の小説。

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2018/05/14

p.246「私たちは、ギャングであることは相対的なものだと考えました。」 耳にすることがある題名だけど、全くどんなジャンルの本なのかわからなくて読んでみた。読んだけれども内容はわからなかった(笑) チョムスキーではないけれども、文法も文のつながりも規則に従っているのに、今まで...

p.246「私たちは、ギャングであることは相対的なものだと考えました。」 耳にすることがある題名だけど、全くどんなジャンルの本なのかわからなくて読んでみた。読んだけれども内容はわからなかった(笑) チョムスキーではないけれども、文法も文のつながりも規則に従っているのに、今までこんな言葉の組み合わせはなかっただろうというか脈絡がわからないというか。

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2018/03/02

不思議な本です。解釈するものでもないような気がしてくる。でも、小説としては成立していて、さくっと読めてしまうし、読んでいたら急に、著者が何を表したかったのかがグッと近づいてくる感じがしました。 言葉って、ときどき私の言いたいことから勝手に独立してしまって、感じているとおりに伝え...

不思議な本です。解釈するものでもないような気がしてくる。でも、小説としては成立していて、さくっと読めてしまうし、読んでいたら急に、著者が何を表したかったのかがグッと近づいてくる感じがしました。 言葉って、ときどき私の言いたいことから勝手に独立してしまって、感じているとおりに伝えられなかったりします。そういう不自由さを生む、言葉の手垢とか背負ってしまった過去とかから、言葉を解き放って、言葉とそれを使う「私」の関係性を築き直そうとしている小説なのかな?と思いました。

Posted byブクログ