ロシア紅茶の謎 の商品レビュー
6編の短編集。1997年出版なので、27年前の作品です。少し古めの良き時代だなぁ、と嬉しくなりました。 表題作の『ロシア紅茶の謎』では火村に連絡をつけたい警察がアリスの自宅に電話を掛けてくるという状況にほっこりします。新進作詞家が紅茶に入れられた青酸カリで毒殺されるミステリで、犯...
6編の短編集。1997年出版なので、27年前の作品です。少し古めの良き時代だなぁ、と嬉しくなりました。 表題作の『ロシア紅茶の謎』では火村に連絡をつけたい警察がアリスの自宅に電話を掛けてくるという状況にほっこりします。新進作詞家が紅茶に入れられた青酸カリで毒殺されるミステリで、犯人の大胆さにカッコよさと根性を感じました。 6編目では、『八角館の殺人』というタイトルの推理劇をアリスが書いたことになっていて、ニヤッとしてしまいます。(綾辻行人さんと仲良しなんですね) 火村とアリスの程よい軽さがリズムよくて、さらっとした読み心地だけれども、密室殺人や毒殺、暗号など、内容は本格的ミステリ。やっぱり趣向を凝らしたトリックって面白いですね。
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短編だと急展開でついていけない時があるけど、このシリーズ短編は主人公が同じように置いてけぼりにされるから、同調して読める。
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短編集。どれも推理可能だけれど解らないほどよい難易度の推理小説で読んでいておもしろかったが、長編のほうが映えるシリーズだと思う。
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国名シリーズ1作目。表題作を含む六編を収録。 長編も好きだけど、短編ならではのコンパクトかつ良質な構成、読みごたえがあって満足感の強い短編集だった。 特にお気に入りは「赤い稲妻」。 ドラマとかでもありがちな、向かいのマンションのベランダから転落する女性を目撃してしまうお話。転落...
国名シリーズ1作目。表題作を含む六編を収録。 長編も好きだけど、短編ならではのコンパクトかつ良質な構成、読みごたえがあって満足感の強い短編集だった。 特にお気に入りは「赤い稲妻」。 ドラマとかでもありがちな、向かいのマンションのベランダから転落する女性を目撃してしまうお話。転落する瞬間は見ていないが、確かにもう1人そのベランダにいたはず。玄関には鍵がかかっていて、突き落とした(?)犯人が逃走した形跡はなし。どうやら転落した女性は、とある有名弁護士と不倫関係にあり、弁護士の妻も同時刻に踏切事故で亡くなっていた…。この二つの事件に関係性はあるのか…。ベランダの人影は何処に消えたのか…。 痴情のもつれは現実でも良くあるトラブルの一つ。 不満が爆発すると激情に囚われてあらぬ犯罪を犯してしまう、人間の心は脆い…。流石に犯人の行動にはドン引きしたけど、、犯人の必死さと手口の奇抜さ、非道さがよく釣り合っていると思う。もし意識があってそのまま…だったらすごい怖いし、無念だろうなぁ。最後の火村先生のキレッキレの一言が好き。
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有栖川作品は読んだことがないなぁと思いながら長編に手を出すのはまだ早いかと思って… 当たり前だけどすごく読みやすかった。 表題作は当たり前に面白かったし、妻も、好み。 挑戦状は分かったことが無いのでもはや謎解きをしてやろうという意識もないので即読み進めたんだけど、 何となくわか...
有栖川作品は読んだことがないなぁと思いながら長編に手を出すのはまだ早いかと思って… 当たり前だけどすごく読みやすかった。 表題作は当たり前に面白かったし、妻も、好み。 挑戦状は分かったことが無いのでもはや謎解きをしてやろうという意識もないので即読み進めたんだけど、 何となくわかった気になっても結局分からなかった。笑 サクッと読みたい時には良さげ。
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「国名」シリーズ 暗号ありトリックありとオーソドックスでありながら多種多様な方法で事件を発展させる様はページを捲る手を止まらせない その上で1作を50ページ程度にまとめあげそれが複数作読める短編集って凄くね? 想像以上に面白く読んだ甲斐があった
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はぁ、面白かった! 火村&アリスの2人に、またしても楽しませてもらいました。 暗号、密室、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状。 終わりが近づくと読み終えるのがもったいなくて先に進めない…そんな気持ちにさせてくれる作品でした。 有栖川さんの国名シリーズ、読み進めて行きたい...
はぁ、面白かった! 火村&アリスの2人に、またしても楽しませてもらいました。 暗号、密室、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状。 終わりが近づくと読み終えるのがもったいなくて先に進めない…そんな気持ちにさせてくれる作品でした。 有栖川さんの国名シリーズ、読み進めて行きたいです。
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最後の短編がお馴染み「読者への挑戦」を含むので、本気で解きたくて時間あるときに読もうと残してたんですが、無事犯人と証拠隠滅の一部は当てました✌️看破しきれなかったところはちょっと悔しいね 屋根裏〜の短編が個人的に気に入った。クイーンらしさを感じるわけではないが、"解ける...
最後の短編がお馴染み「読者への挑戦」を含むので、本気で解きたくて時間あるときに読もうと残してたんですが、無事犯人と証拠隠滅の一部は当てました✌️看破しきれなかったところはちょっと悔しいね 屋根裏〜の短編が個人的に気に入った。クイーンらしさを感じるわけではないが、"解ける"ミステリとしての自信に溢れた傲慢さとでも呼ぼうか、それに満ちていて楽しい読書だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2021/10/27読了(再読) 表題作『ロシア紅茶の謎』は、“一見すると、誰にも毒物が投与出来ない状況”という設定だが、毒物をどうやって持ち込んだかというアプローチから、トリックも犯人も判明してしまった。これが、“一見すると、誰かは確実に毒を投与出来た”的な設定が加わると、事件の難度が増しただろうに――とか、くそ生意気なことを考えてしまうのである。
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全6編の短編推理小説。 動物園での殺人メッセージ、屋根裏から見た殺人、転落死、古代ルーン文字、毒入り紅茶殺人、八角館ホール舞台殺人の6つ。 標題のロシア紅茶の謎が一番面白かった。 犯罪臨床学者の火村がいい役柄だ。
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