レディ・ジョーカー(上) の商品レビュー
高校生のころに出た本。 でも読んだのは大学に入ってからだった。 かなりの本格派で、むさぼるように読んだ記憶があります。 ほんまに面白かった。
Posted by
なかなか加納が出てこずヤキモキしてしまったがまあいい。なんたって……ふふっ 羨ましいよ、根来。私も加納に義弟を紹介してもらいたいわ。 下巻が楽しみだ。ふふっ
Posted by
根源も論理も必然も欠いたまま、天皇とか、民主主義とか、差別といったそれぞれの魂は今や、車の排気ガスやカラオケの騒音に混じって、時代の只なかに不可視の綿埃のように漂っている。成長も消滅もせず、誰も取り除かず、誰かが関わりをもっているのだが、すでに社会的合理性を失い、言葉の喚起力を失...
根源も論理も必然も欠いたまま、天皇とか、民主主義とか、差別といったそれぞれの魂は今や、車の排気ガスやカラオケの騒音に混じって、時代の只なかに不可視の綿埃のように漂っている。成長も消滅もせず、誰も取り除かず、誰かが関わりをもっているのだが、すでに社会的合理性を失い、言葉の喚起力を失って、それでも現にたしかに在るのは間違いない民主主義の綿埃に、なすすべもなく苛立つのだ。
Posted by
合田雄一郎ダントツ。不器用すぎて、壊れていく様がたまらない…。勿論、義兄加納はセットでお願いします。 半田さんも好きです、歪んだところが。
Posted by
相変わらずの圧倒的な筆力で一気に読ませます! ページをめくる手が止まらず、しかしこの本を読んでいられる時間が少しでも長く続けばいいのに…というジレンマで、読んでいる間中ぐるぐるしてました。
Posted by
グリコ森永事件を題材にとった高村薫の大作。緻密な状況描写、様々な立場からの生活、感情の動きが面白い。企業上層部、検察、キリスト教、新聞社、そして2万キロリットルのビールを人質に取ったいろんな背景を持つ男たちの生き様が、詳細に伝わってくる。
Posted by
企業恐喝事件を容疑者、企業側、警察、マスコミなどさまざまな視点から描く。人間関係が複雑に絡み合い、重厚かつ細密な描写で物語にどんどん引き込まれていく。
Posted by
上巻は何か月もかけて読んだけど下巻は一晩で読んだ。世界のどうしようもなさがどうしようもないまま書かれて、あのラストには泣いた。
Posted by
高村薫さんって、男性だと思ってました。 いやー、すごいガッシリした小説。 でも、誰も幸せになれん。
Posted by
人質は350万キロリットルのビールだ―業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。 「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合...
人質は350万キロリットルのビールだ―業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。 「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」 一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。
Posted by