死体と暮らすひとりの部屋 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
座間の連続殺人事件が明るみに出た頃、図書館で偶然、目に止まって借り、一気に読了。 1978年から1983年の5年にかけ、16人を殺害した殺人犯デニス・ニルセンの生い立ちを、少年時代から殺人犯として逮捕されるまで丁寧に追いかけています。 疎外感や絶望感の中で自らの体を死体のように見せることで性的な興奮を覚えるようになったこと、また性的関心とはまた別の領域において求めた自身のアイデンティティが「死者となること」であり、死体が自らの愛する形の究極形であったこと、一緒にいてくれる「誰か」を渇望するあまり出会った人々を次々と殺害し、死体となった彼らを愛しながら日常生活を続けていたこと、などが少しずつ明らかにされます。 ただし、最後まで読んでも、彼の心の奥底にある感情はほんの少ししか理解できません。ただ、デニスが殺したのは全て男性。女性の体(=死体)を愛さなかったところを見ると、他人の男性の死体と自身の体とを対照し、並べることで何かしらの性的、あるいは精神的な満足を覚えていたのだろうと思います。 座間の事件も大概エキセントリックであり、人非人の所業であると感じていたので、この本を読む前はここで紹介されている殺人犯も似たような精神性を持っているのかと思ってたのですが、こちらのほうが遥かに複雑でした。 殺人犯の「良否」を論じること自体、倫理に悖るとは思いますが、この本で明かされたデニス・ニルセンの心の闇に比べたら、自殺願望のある女性ばかりに目をつけて言葉巧みに操り、本当は死にたくないと本音を吐露した人たちを殺害し続けた座間の犯人のほうがデニス以上に低劣であり、下賤でしょう。むしろ、誰からも求められず、応えてもらえず、愛されずに堕ちていったデニス・ニルセンに不思議な愛情すら感じられます。
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役所に務める真面目な独身男が 同性愛者の集まるパブに行っては男を拾ってきて 自宅に誘って絞殺し、夜な夜な床下の死体を出しては話しかけ 腐敗してくると、鍋で煮たり、解体したり、焼いたり、埋めたり。 しかしながら、肉片をトイレに流しすぎ、パイプか詰まったことから 事件が発覚。犯人の生...
役所に務める真面目な独身男が 同性愛者の集まるパブに行っては男を拾ってきて 自宅に誘って絞殺し、夜な夜な床下の死体を出しては話しかけ 腐敗してくると、鍋で煮たり、解体したり、焼いたり、埋めたり。 しかしながら、肉片をトイレに流しすぎ、パイプか詰まったことから 事件が発覚。犯人の生い立ち、犯行、死体処理、裁判、その他考察。
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共に過ごす相手がほしくて 15人もの男を殺したデニス・ニルセン。 その心の闇を描きつくし、最高傑作とうたわれた衝撃作。
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