ポプラの秋 の商品レビュー
秋のあいだに読みたいと思い手に取った本。 「夏の庭」同様に素敵なほっこりと心が温まり、 沁みていく素敵な物語だった。 子供の頃におばあさんと出会うことで救われ、 そして大人になってから、そのおばあさんの葬儀を 手伝う中でまたもや救われる。 人はどんな人と出会い、どんな関わり方を...
秋のあいだに読みたいと思い手に取った本。 「夏の庭」同様に素敵なほっこりと心が温まり、 沁みていく素敵な物語だった。 子供の頃におばあさんと出会うことで救われ、 そして大人になってから、そのおばあさんの葬儀を 手伝う中でまたもや救われる。 人はどんな人と出会い、どんな関わり方をするか、 それによって人生は豊かにも貧しくもなるのだろう。
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母から父にあてた手紙を千秋が読むとき、感情のクライマックスに至ったのは今だからだと思う。自分の大切な幾人かの人には読んでみてほしい。
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ヒーリング・ノベル。 小さい頃、ポプラの木が植わった庭のある家で、大家のおばあちゃんと過ごした主人公。時を経ておばあちゃんの死を知り、昔のことを思い出しながら、凝り固まっていた心をほどいていく。 人に希望を与え、想いを預かり、あの世へ行くというおばあちゃんの生き方が、とても素敵...
ヒーリング・ノベル。 小さい頃、ポプラの木が植わった庭のある家で、大家のおばあちゃんと過ごした主人公。時を経ておばあちゃんの死を知り、昔のことを思い出しながら、凝り固まっていた心をほどいていく。 人に希望を与え、想いを預かり、あの世へ行くというおばあちゃんの生き方が、とても素敵。 つらい思い出を超えることができるのは、他でもない自分しかいないのだよな。 しかし、小学1年生でこれほど記憶力が良いものかしら?思い出せるって、強いな…
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久しぶりに読んでよかったなと思った本。 おばあちゃんが基本つぼだからなのかもしれないけど。。。 本来人が持ってるもの、その自分なりの表現の仕方を見つけたひとの話。 こういうものに触れる事ができたら、日本の自殺率はもっと低くなるきがした。 でも本来あるものの表現の仕方を知っ...
久しぶりに読んでよかったなと思った本。 おばあちゃんが基本つぼだからなのかもしれないけど。。。 本来人が持ってるもの、その自分なりの表現の仕方を見つけたひとの話。 こういうものに触れる事ができたら、日本の自殺率はもっと低くなるきがした。 でも本来あるものの表現の仕方を知っているひとは少ないからどうしても触れる機会は少なくなってしまうんだろうな
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父親が事故死したことをうまく受け止められずにいる主人公と母親は、放浪していたときに庭にポプラの木が生えたアパートを見つけ、勢いで住むことになった。 大家のおばあさんから、死んだときに手紙を向こうに持っていくと言われ、父親への手紙を書く主人公。 手紙を書くことで、うまく受け止めら...
父親が事故死したことをうまく受け止められずにいる主人公と母親は、放浪していたときに庭にポプラの木が生えたアパートを見つけ、勢いで住むことになった。 大家のおばあさんから、死んだときに手紙を向こうに持っていくと言われ、父親への手紙を書く主人公。 手紙を書くことで、うまく受け止められない父親の死と向き合う。 その後、主人公は少しずつ学校に通えるようになり、看護師になることもできた。 ここまでだと、おばあさんの気の利いた提案により、少女が心を開いたというだけなのだが、18年後におばあさんの死を知らされた主人公が葬儀を訪れて驚くべき光景を目にするのだ。 光景がありありと目に浮かぶ描写と、ゆるやかな時間の表現と、物悲しい雰囲気の表現が上手で、すとんとストーリーの中に落ちることができた。
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(1997.07.13読了)(拝借) (「BOOK」データベースより)amazon 夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―...
(1997.07.13読了)(拝借) (「BOOK」データベースより)amazon 夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。世界で高い評価を得た『夏の庭』の著者が贈る文庫書下ろし。 ☆関連図書(既読) 「夏の庭」湯本香樹実著、新潮文庫、1994.02.25
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突然大切な人を亡くした母と幼い自分。お互い必死で掛け合ってないような日々の中で、幼い自分とお婆さんは、第三者から見たら嘘でしょと思うような、約束をした。 たくさんの人を救っていっただろうやり取り。 とても素敵な話でした。 ドラマも偶然見たのですが、ちょっと違うところはあるけれど、でも良いドラマでした。
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ポプラの木のそばに立つ小さなアパート。 父を亡くした7歳の私は、まるでポプラの木に引き寄せられるように母とそのアパートに移り住んだ。 あれから18年。 幼心に怖かった大家のおばあさんが亡くなった一一。 「何でも、手紙が出てきたらしいわよ。」 18年という時を経て守ら...
ポプラの木のそばに立つ小さなアパート。 父を亡くした7歳の私は、まるでポプラの木に引き寄せられるように母とそのアパートに移り住んだ。 あれから18年。 幼心に怖かった大家のおばあさんが亡くなった一一。 「何でも、手紙が出てきたらしいわよ。」 18年という時を経て守られたひとつの約束。今は亡き愛する人へと綴った手紙一。 *** 電車で読んだのが失敗でした。泣きました。 「夏の庭」で有名な湯本香樹実さんの作品。個人的にはこのお話の方が好きです。 死というものをこれだけ身近に引き寄せて、なおかつその重みを丁寧に響かせるのはこの作家さんならではですね。他の作品も読んでみたいです。
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読んだことあったのを忘れて再読。 おばあさんのような人が現実に近くにいたら、私も父の死をもっとうまく消化できていたんだろうか。 反抗期まっさかりで亡くした父には、言いたかったこと、言えなかったことがたくさんありすぎる。 渡せなくてもいいから、手紙を書いてみようかなと思った。 子どもが思う「死」とか、母娘の関係とか、結構リアル。 ちょっと暗い中、佐々木さん西岡さんの存在がうれしい。 『夏の庭』のほうが読後すがすがしくて好きだけど、これもあたたかい作品です。
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塾で教えている中学生が読んでいるという理由で、手にとった本(特にやましい理由はなし)。穿った見方で、ざっくりとしたあらすじをかけば、死んだ知り合いのおばあさんの力で、両親の呪縛から解放される、鬱病予備軍の主人公の再生の物語です。 しかし、冒頭の主人公が幼いころの回想。父の死でショックで一週間以上眠り続けている母の横で、鮭の缶詰(一生分!)をひたすら食べる主人公の女の子に涙!
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