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ライン の商品レビュー

3.3

49件のお客様レビュー

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2016/08/05

1990年に出版された「パソコン通信殺人事件」を大幅に加筆修正し、改題した作品。 パソコン通信にハマる三浪の主人公・薫。 パソコン通信にまつわる懐かしい描写が数多くあるが、Facebookやtwitter全盛となった2016年も、人間の本質みたいなものは良くも悪くも変わらないと痛...

1990年に出版された「パソコン通信殺人事件」を大幅に加筆修正し、改題した作品。 パソコン通信にハマる三浪の主人公・薫。 パソコン通信にまつわる懐かしい描写が数多くあるが、Facebookやtwitter全盛となった2016年も、人間の本質みたいなものは良くも悪くも変わらないと痛感。

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2016/05/05

約20年前に出版された本ということもあって、チャットがメインで設定は古いはずなのに引き込まれて読んでしまう。主人公の感情にはイライラしながらも、しっかり騙された。

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2016/03/01

ステイション。そこは実在の人間が楽しむ架空の世界。 パソコン通信を介して起こる殺人事件。 主人公の薫は幼なじみのまことに疑われてしまうが、真相は… 電話料金が高額になるとか、時代を感じる作品。

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2015/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この小説が発表された時代を思うと、今は随分様変わりしたのだなぁと思います。パソコン通信という言葉が何だっけ?という印象(苦笑)。タイトルからだと今の“ライン”を思い浮かべるでしょうね。でも、チャットやオンオフには覚えがあるので感慨深いです。 さて、ストーリーについては、てっきり犯人は彼だと思っていたので騙されました。キレやすい若者だと思っていた主人公ですが、予想外に読後感は悪くなかったです。私には爽やかに思えるラストでした。

Posted byブクログ

2015/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

乃南さんの人物描写が結構すきなのですが この物語はう~~~ん・・・・ チャットの世界も描ききれてない感じがしました

Posted byブクログ

2013/10/18

再読。 1990年刊行「パソコン通信殺人事件」から改題。 チャットにハマっている浪人生の周りで起こる殺人事件の話。 電話代が何万円もかかったり、パソコンがまだ特別のものだったりした 時代の話だが、今読んでも充分面白い。

Posted byブクログ

2014/02/25

初版が1990年だと知って驚きました。チャットが題材の物語は、当時ではかなり斬新だったのではないでしょうか? 「チャットで性別を偽っただけで批判される」という件は現代では考えにくいことだったので違和感がありましたが、当時のネット事情や主人公がネットに嵌まっていく様はとても丁寧に描...

初版が1990年だと知って驚きました。チャットが題材の物語は、当時ではかなり斬新だったのではないでしょうか? 「チャットで性別を偽っただけで批判される」という件は現代では考えにくいことだったので違和感がありましたが、当時のネット事情や主人公がネットに嵌まっていく様はとても丁寧に描かれていました。 ただ、犯人の正体がバレバレだったので、もう少し捻って欲しかったです。

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2013/08/25

パソコン通信にはまった若人たち、バーチャルな世界での交友。そして、相次ぐ殺人事件。以前に紹介していただいて読んだ和久俊三のハッカーを扱った推理小説はネット技術の勉強になりましたが、この本はそういう点では今ひとつ。実際にありそうな、架空の会話を楽しむ若者たちの不気味さを感じます。た...

パソコン通信にはまった若人たち、バーチャルな世界での交友。そして、相次ぐ殺人事件。以前に紹介していただいて読んだ和久俊三のハッカーを扱った推理小説はネット技術の勉強になりましたが、この本はそういう点では今ひとつ。実際にありそうな、架空の会話を楽しむ若者たちの不気味さを感じます。ただ犯人に気づかないところなど、少し不自然な部分もあり、完成度はどうか?というところです。

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2013/08/03

読んでるうちに大体オチが読めた感じ。でも読みやすくてすいすい読めた^^1992年発刊て書いてあったけど、ちょうどその時チャット流行ってたな~って懐かしく感じた。殺人とはいかないけど、同じような現象が周りで結構起こってたし。実際チャット上での自分は自分じゃない感じはすごく納得できた...

読んでるうちに大体オチが読めた感じ。でも読みやすくてすいすい読めた^^1992年発刊て書いてあったけど、ちょうどその時チャット流行ってたな~って懐かしく感じた。殺人とはいかないけど、同じような現象が周りで結構起こってたし。実際チャット上での自分は自分じゃない感じはすごく納得できた。

Posted byブクログ

2013/03/16

インターネットの黎明期。深夜になるとアナログ回線につないで、チャットしていた毎日。革新的な技術とそこにある世界は、不思議な空間だった。とにかく毎日、夜が待ち遠しくて仕方なかった。今自分がいる現実世界の煩わしさや汚さが完全にフィルターで濾過されたキラキラした世界。名前も姿も知らない...

インターネットの黎明期。深夜になるとアナログ回線につないで、チャットしていた毎日。革新的な技術とそこにある世界は、不思議な空間だった。とにかく毎日、夜が待ち遠しくて仕方なかった。今自分がいる現実世界の煩わしさや汚さが完全にフィルターで濾過されたキラキラした世界。名前も姿も知らない人々と本心で話すことができると信じていたあの日。明け方までディスプレーとにらめっこしつつ、キーボードを叩いていたなあ。意味のない言葉を交わすことが訳も無く楽しかった。次第にそれが空虚で無駄な時間を費やしているということに気づいていき、離れてしまったけれど。 この物語はあの頃の楽しさを思い起こした。扉の奥にはもう一つ別の世界があると本気で信じていた当時。完全な現実逃避だった。 この物語の主人公も大学受験に失敗し、三浪中の男の子だ。この物語の主人公にぴったりの造形だ。インターネット以前のパソコン通信の電子会議が舞台ではあるけれど。今やネットの交流はSNSやブログが主流で、ネットと現実世界での人格の乖離というものは、当時と比べてなくなってきたけれど、これはこれで面白みに欠けているとも思う。 そんなパソコン通信を舞台にして起こる連続殺人事件。その事件にはからずも巻き込まれてしまう主人公。そして事件を通して人間を見つめることの大切さに気づき、一つずつ大人の世界を登っていく青春物語。最後には温かい風が吹いてくるのであった。

Posted byブクログ