両手いっぱいの言葉 の商品レビュー
寺山修司の数ある名言集のなかではいちばんよくまとめられている。寺山が生きている時代に編集されて、著者の確認を経ていることも大きく関わっているのかも知れない。とにかく、寺山の言葉はアジテートであり、謎かけであり、歌であり、呪いであり、さみしさを中和するまじない言葉である。孤独な人に...
寺山修司の数ある名言集のなかではいちばんよくまとめられている。寺山が生きている時代に編集されて、著者の確認を経ていることも大きく関わっているのかも知れない。とにかく、寺山の言葉はアジテートであり、謎かけであり、歌であり、呪いであり、さみしさを中和するまじない言葉である。孤独な人に届くのは、つまり寺山のような言葉なのだ。唯一無二の職業、寺山修司を勤め上げた男の。
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寺山修司に初めて触れたのがこれっていうのは邪道?たくさんの著作の中から、名言集としてトピックごとに抜き出されていて、面白い。何となく、この人の基本スタンスが分かる。冒頭にある「名言集って言葉の預金通帳なのね」…みたいな感じの言葉に納得。やっぱり、言葉って人柄出るよね。
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ことばのプロだなーと思いました。 まさに、「言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きするくらい朝飯前」であり、同時に「さまざまの心の傷手を癒すための薬」としての言葉も生み出せる。凄い人ですね。 次は、さかさま世界史にも手を出そうと思いました。
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夏のフェアで買った一冊。 貧相な私の言葉の宝庫でした。 これを読んでいた時、亡くなった祖父が「寺山はいい。たくさん読みなさい」と言ってくれたなぁ。
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寺山修司の頭の中を覗いてみたい。 心の中に入ってみたい。 言葉の持つ残酷さ、美しさ、優しさ、無限の力を教わりました。
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寺山修司の名言集。いい言葉いっぱいです。でも、その部分だけを切り取ってこうして集めてしまうとちょこっとありがたみが薄れる感じもしてしまいますね。いい言葉は自分で見つけて、感じ取ってこそかもしれません。でも、寺山さん入門書として読むのならすごく読みやすいんじゃないでしょうか。テーマ...
寺山修司の名言集。いい言葉いっぱいです。でも、その部分だけを切り取ってこうして集めてしまうとちょこっとありがたみが薄れる感じもしてしまいますね。いい言葉は自分で見つけて、感じ取ってこそかもしれません。でも、寺山さん入門書として読むのならすごく読みやすいんじゃないでしょうか。テーマごとに分かれていますし。自分がはっとする寺山さんの思想や言葉に出会えるといいですね。
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肩書きは?と聞かれるといろんな肩書きがどんどん出てくる多才な人は世の中にいるものです。 そしてこの本の著者、寺山修司さんもその一人。 彼が死ぬまでに書いてきた著書や台本などから彼自身が抜き出したアフォリズムが、「愛」からアルファベット順に並べられた項目で並べられた作品。最後...
肩書きは?と聞かれるといろんな肩書きがどんどん出てくる多才な人は世の中にいるものです。 そしてこの本の著者、寺山修司さんもその一人。 彼が死ぬまでに書いてきた著書や台本などから彼自身が抜き出したアフォリズムが、「愛」からアルファベット順に並べられた項目で並べられた作品。最後の章が「夢」であることが救われる。 彼の心の地図を垣間見れるかもしれない。 (そんなに単純な人じゃないと言うこともまたわかるはず)
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私は「言葉を味わう」事がまだ正確に出来ないと思っているので、著者の深い言葉を正しく読み取る自信がない。ただ、1つ1つの言葉が私の心の中に沁み込んでいく感覚はある。感覚?衝撃?普通に生活している中では遭遇しないような発想や思想が、この本の中には盛り込まれている。「哲学的に物事を考え...
私は「言葉を味わう」事がまだ正確に出来ないと思っているので、著者の深い言葉を正しく読み取る自信がない。ただ、1つ1つの言葉が私の心の中に沁み込んでいく感覚はある。感覚?衝撃?普通に生活している中では遭遇しないような発想や思想が、この本の中には盛り込まれている。「哲学的に物事を考えてみたい」、「人生について頭を使って考えてみたい」という方にオススメ。読めば読むほど味が出て来る、そんな1冊。軽く読み流してしまうのは、もったいな過ぎる!
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寺山修司の名言集。宝物のような言葉が沢山詰め込まれています。とても軽い文庫ですが、中身はとても濃いし重い。一ページ一ページじっくりと何回でも読みたくなる本です。寺山ワールドへの足掛りにして欲しいです。
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愛から始まって夢で終わる言葉の本。 時代に関わらず、答えというよりはそれを導いてくれる言葉たち。 両手いっぱいに詰まってます。
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