CARVER'S DOZEN の商品レビュー
カーヴァーを始めて読…
カーヴァーを始めて読む人におすすめです。日常起こるさりげない出来事の中に、人生に大切なものを見つけたり、最低限の言葉で多くを語るカーヴァーの魅力が全貌出来るようになっています。
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初めてのレイモンド・カーヴァー。傑作選ということで収録されているもの全て良かった。読んでいてただただ「うーん、いいなあ」ってなる。多くを語らないのに胸を打つ、不思議な心地よさだった。 特に好きなのは「ささやかだけど、役に立つこと」「大聖堂」。「ささやかだけど(以下略)」の最後はま...
初めてのレイモンド・カーヴァー。傑作選ということで収録されているもの全て良かった。読んでいてただただ「うーん、いいなあ」ってなる。多くを語らないのに胸を打つ、不思議な心地よさだった。 特に好きなのは「ささやかだけど、役に立つこと」「大聖堂」。「ささやかだけど(以下略)」の最後はまるで自分が店主の店の隅から彼らを眺め、その光景を見て何か固まっていたものが少しだけ融解していくかのような暖かさがあったし、「大聖堂」では当たり前だと思っている物事に対して盲人を通して気づきのようなものを得たあの最後の瞬間も良かった。 今回は傑作選(村上春樹が言うには入門編)だったけど、村上春樹翻訳ライブラリー版でカーヴァーの他の作品にも出会いたくなった。
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こんな面白かったんだ。 はっきりしたストーリー性があるわけではなく、腑に落ちる結末があるわけでもない。 ちょっとした人の振る舞いが心のひだに染み込んでくる。そんな短編集でした。 『大聖堂』 盲目の男と過ごす気まずいひとときが、ひょんなことで大聖堂の鐘が鳴り響くように劇的に変化...
こんな面白かったんだ。 はっきりしたストーリー性があるわけではなく、腑に落ちる結末があるわけでもない。 ちょっとした人の振る舞いが心のひだに染み込んでくる。そんな短編集でした。 『大聖堂』 盲目の男と過ごす気まずいひとときが、ひょんなことで大聖堂の鐘が鳴り響くように劇的に変化する。ずっと目をつむっていたい。 『ささやかだけど、役に立つこと』 耐え難い喪失感を救ってくれるのは、朝食のパンのようにささやかなことなのかもしれない。
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村上春樹が愛した作家レイモンド・カーヴァー。 短編の名手と呼ばれた彼だからこそ描ける作品たちを、村上春樹自身が選び、翻訳した傑作選である。 アメリカ文学の風を感じたい方はぜひ読んでみてください。
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村上春樹の小説が好きで、その村上さんが翻訳しているため読んでみた。読みながら、残りページ数が少なくなっていくにつれて、もう終わってしまうことに対して惜しい気持ちになってくる作品集でした。 当時のアメリカをレイモンド・カーヴァーの角度切り抜いたヒューマンドラマ。明るい人生というより...
村上春樹の小説が好きで、その村上さんが翻訳しているため読んでみた。読みながら、残りページ数が少なくなっていくにつれて、もう終わってしまうことに対して惜しい気持ちになってくる作品集でした。 当時のアメリカをレイモンド・カーヴァーの角度切り抜いたヒューマンドラマ。明るい人生というよりは、平凡だったり、辛かったり、暗い側面が中心の話となっている。映画でいうジャームッシュのロードムービーやアキ・カウリスマキを彷彿させる。 そんな短編集だが、ひとつづつ読み終わる度に心に温かみが残る。テンポよいリズムで読み進み、結ばない結果とラスト数センテンスが短編全体に長いフィニッシュを作る。
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順風満帆な人生なんてある訳ないけれど、この本に出てくる人々は、なにかしら人生において障害というか、傷というか、つらい経験をしている。そんな人々の暮らしを丁寧に、そしてさりげなく淡々と描くレイモンド•カーヴァー。弱ってるな、自分。と思う時に読むと本当に沁みる。村上春樹の翻訳は確かに...
順風満帆な人生なんてある訳ないけれど、この本に出てくる人々は、なにかしら人生において障害というか、傷というか、つらい経験をしている。そんな人々の暮らしを丁寧に、そしてさりげなく淡々と描くレイモンド•カーヴァー。弱ってるな、自分。と思う時に読むと本当に沁みる。村上春樹の翻訳は確かにクセがあるのだと思うけど、それもまた良い。
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レイモンドカーヴァーの作品は村上春樹の翻訳で何度か読んだが、こうして傑作選になっていると、改めてその文学的なレベルの高さに驚かざるをえなかった。「大聖堂」「ぼくが電話をかけている場所」「ささやかだけど、役に立つこと」の並びなんかもう凄すぎて完全にノックアウトされた。今回初めて「足...
レイモンドカーヴァーの作品は村上春樹の翻訳で何度か読んだが、こうして傑作選になっていると、改めてその文学的なレベルの高さに驚かざるをえなかった。「大聖堂」「ぼくが電話をかけている場所」「ささやかだけど、役に立つこと」の並びなんかもう凄すぎて完全にノックアウトされた。今回初めて「足もとに流れる深い川」を読んでとても良いと思ったけれど(タイトルの意訳も素晴らしい)、やはり、わたしにとってのナンバーワンは今のところ、「ささやかだけど、役に立つこと」かなあと思う。一見するとシンプルで、誰にでも書けそうな文章に思うんだけど、その組み合わせがあまりに見事で、平易なのに深い、の局地をいっていると思う。ヘミングウェイから連なる系譜でもあり、今の日本の文学とかには、こういう文章の人はちょっといないなあと思う。素晴らしい文体、素晴らしい小説。
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短編小説集だったけど全部重厚感のある小説だった。 人々を観察する能力や小さな感情を読み取る能力にかなり長けていると感じた。
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短編小説ってこんなに面白くてドラマチックで映画的で感情を動かされ引き込まれる深い世界を描けるものだったんだ。羨ましくなるくらい、嫉妬してしまうくらい、本当に、すごい本。
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レイモンド•カーヴァーの短編集、村上春樹訳。 小川洋子さんが「みんなの図書室」で選書されていた短編「ささやかだけれど、役にたつこと」を読んだ。 村上春樹さんの訳は初めて読んだが、直訳の感が強く、日本語訳なんだけど英語の原書を読んでるような独特のニュアンスがあった。 息子を交通...
レイモンド•カーヴァーの短編集、村上春樹訳。 小川洋子さんが「みんなの図書室」で選書されていた短編「ささやかだけれど、役にたつこと」を読んだ。 村上春樹さんの訳は初めて読んだが、直訳の感が強く、日本語訳なんだけど英語の原書を読んでるような独特のニュアンスがあった。 息子を交通事故で亡くした夫婦と、あるパン屋の主人のお話。息子を亡くしどんなに深い喪失の中にあっても、生きていかなくてはならない。そんな時、あったかい出来立てのパンを食べることは「ささやかだけれど役に立つこと」。 近所の珈琲屋さんにこの本が置いてあったので、他の短編もまた来た時に読もうと思う。
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