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檻のなかの子 の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2009/11/01

アメリカの児童心理学者のトリイ・ヘイデンが語る、 情緒障害児教室、福祉施設特殊学級での教育の場を通じた物語。 子供たちの悲惨な現状には、目を背けたくなりますが、 最後には、人間の強さ、優しさ、希望も感じる結末が!

Posted byブクログ

2009/10/23

8年間、だれとも口をきかず、日中ずっと児童養護施設の机の下でおびえている15歳の恐怖症の少年ケヴィン。ひとたび恐怖心が爆発すると、猛獣のように暴れまわり、周囲や自分を傷つける。180センチほどもあるこの少年を、セラピストのトリイは心底、恐ろしいと感じることがあった。ふたりで机の下...

8年間、だれとも口をきかず、日中ずっと児童養護施設の机の下でおびえている15歳の恐怖症の少年ケヴィン。ひとたび恐怖心が爆発すると、猛獣のように暴れまわり、周囲や自分を傷つける。180センチほどもあるこの少年を、セラピストのトリイは心底、恐ろしいと感じることがあった。ふたりで机の下にもぐっての長い努力のすえ、ついにケヴィンは言葉を発し、あらゆる症状が快方に向かった。が、ある日、ケヴィンが描いた一枚の絵を見てトリイは仰天した。それはあまりに精密で写真のようにリアルだった―男が腹を裂かれ、路上に腸をぶちまけられ、死肉をカラスがついばんでいる…彼が心の奥に封じ込めていた激しい憎悪が解き放たれたのだ。そして、彼自身と妹たちが義父から受けてきた、おぞましい虐待の事実がひとつずつ明らかになっていく。一時はすっかり治ったように見え、トリイの手をはなれたケヴィンだったが、その後、傷害事件を起こし、精神病院や感化院へと送られてしまう。怒りと憎しみの虜となった少年に、救いの道はないのか。

Posted byブクログ

2009/10/23

トリイにしては珍しく、15歳の少年・ケヴィンとの交流記。 怯えて机の下から出てこようとしないケヴィン。 根気強く関わろうとするトリイ。

Posted byブクログ

2009/10/07

この本もかなり強烈に印象に残っている。話は明るいものでは決してないのに、こんなに元気をくれるこの人の本は、本当に不思議な魅力で詰まっている。

Posted byブクログ

2009/10/04

既にシリーズ化してて、どれにしようか迷ったあげくコレに。初トリィ。 自分の安心できる机の下などに身を潜めて一言も喋らなかったケヴィン。 根気よく接して彼を救ったのはさすが。 ケヴィンの体験した過去の記憶・彼の絵が只怖かった。

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2009/10/04

童養護施設の机の下に身を潜める15歳の少年ケヴィンと、トリイさんの心の交流。ノンフィクションだから内容はリアリティ。

Posted byブクログ

2009/10/04

心理学に興味持った時期に読んだ本。机の下に隠れたりとか、いきなり怒り出したりとか、どげんしたらこげん不安定になるとやろ、て、うん、考えたん。最後、落ち着いてきとってから、ホントほっとしたん。

Posted byブクログ

2009/10/04

トリイ・ヘイデンのこのシリーズは読後に表紙を見直すとイラストに納得がいくんですよ。だから好きな装丁です。文庫版は違ってしまって少し残念。

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2009/10/04

椅子の下にもぐる子ども。憎悪を顕わにする少年。少年の記憶の底にある恐怖。檻を作ることで彼は何を守っていたのか…。

Posted byブクログ

2009/10/04

一時期、トリイ・ヘイデンばかり読んでいた時期(と言うかノンフィクション)が有り、その時に手に取った一冊でした。親子愛が薄れていると日本でも言われてますけど、他国(ここではアメリカ)も酷いなぁと実感した本。見ている夢の話とか、事実なのか想像なのか、その区別さえ出来なくなるような家庭...

一時期、トリイ・ヘイデンばかり読んでいた時期(と言うかノンフィクション)が有り、その時に手に取った一冊でした。親子愛が薄れていると日本でも言われてますけど、他国(ここではアメリカ)も酷いなぁと実感した本。見ている夢の話とか、事実なのか想像なのか、その区別さえ出来なくなるような家庭ほど子供にとって酷い事はない。

Posted byブクログ