いまひとたびの の商品レビュー
情景描写が絶妙です。…
情景描写が絶妙です。話の展開も巧い。短編の名手は長編も上手のはず。
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生々しい性描写が多く…
生々しい性描写が多く、大人向けの小説です。子どもにはまだ早いッ!
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編収録の短編集。深い…
編収録の短編集。深い深い感動、そして切ない気持ちでいっぱいになる一冊です。
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間誰しもが訪れる「死」というものをテーマにした珠玉の短編集。普通ならば特別なものとして描くそれを作者はあくまで淡々と、でも濃密に描いてく。人生の夕暮れを切り取ったような書きぶりは、はやり良い。「七年のち」と「海の沈黙」が特に良かった。前者はラスト付近での回想シーンが抜群。その映像...
間誰しもが訪れる「死」というものをテーマにした珠玉の短編集。普通ならば特別なものとして描くそれを作者はあくまで淡々と、でも濃密に描いてく。人生の夕暮れを切り取ったような書きぶりは、はやり良い。「七年のち」と「海の沈黙」が特に良かった。前者はラスト付近での回想シーンが抜群。その映像が目に浮かぶよう。自分はこういうテーマに弱いのです。後者も最後の1文でグッとしめる。語らずとも見えてくる奥行きが素晴らしい。大人の短編集で自分もこういうのが読めるようになったのかぁ、としみじみ実感。
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9編の短編集、全部染みました。 だいぶ前に読んだ時と、還暦になってから読むのとでは、染み具合が全然違いました。 現実的に考えても仕方ない気もするけど、終活?始末?について、淡々と落とし前?つけられるような生き方をしていこうと、小さく自分に喝!
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内容 ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき...
内容 ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき、更に輝きを増す。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげて絶賛された傑作短編集。
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赤いバス 七年のち 夏の終わりに トンネルの向こうで 忘れ水の記 海の沈黙 ゆうあかり 嘘 いまひとたびの(日本冒険小説協会大賞短編部門大賞) 第13回日本冒険小説協会大賞短編部門大賞 著者:志水辰夫(1936-、高知県、小説家) 解説:北上次郎(1946-、東京都、文芸評論家...
赤いバス 七年のち 夏の終わりに トンネルの向こうで 忘れ水の記 海の沈黙 ゆうあかり 嘘 いまひとたびの(日本冒険小説協会大賞短編部門大賞) 第13回日本冒険小説協会大賞短編部門大賞 著者:志水辰夫(1936-、高知県、小説家) 解説:北上次郎(1946-、東京都、文芸評論家)
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30頁程の9つの短編集。人生の終末が匂いが漂う主人公たちの心情と、描かれた自然との掛け合わせが、読後にじわっと沁みてくる。2016.1.22
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初老の男性ばかりが主人公の物語を、ここまで立て続けに読むのは初めて。都合良く、理想の女性像を描く男性作家が多い中、とても新鮮に感じた。 現代においてリアリティには欠けるが、端正で品があり思慮深い男性を通して味わう風景は、どれも奥行きがあり豊かで美しく、やさしい気持ちになれる。
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個人は遺された人の記憶の中でしか生きられない。 だから美事が多い。 …と云う事実を噛みしめる事が出来る短編集。 自分が歳とって穿ったのか、 正直申し上げれば陳腐でげんなり。 年配の男性と思い出の女性。 そんな話が殆どな上に、女性の名前がみんな似ていて 何か思い入れでもあるのかと勘...
個人は遺された人の記憶の中でしか生きられない。 だから美事が多い。 …と云う事実を噛みしめる事が出来る短編集。 自分が歳とって穿ったのか、 正直申し上げれば陳腐でげんなり。 年配の男性と思い出の女性。 そんな話が殆どな上に、女性の名前がみんな似ていて 何か思い入れでもあるのかと勘繰ってしまう(笑) 時代の所為も有るでしょうけど、 劇団ひとりのネタ帳にありそうな…。
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