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カポーティ短篇集 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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妻をなくした中年男の…

妻をなくした中年男の一日を、一抹の悲哀を込め、ややユーモラスに描いた本邦初訳の「楽園への小道」をはじめ12編を収める。

文庫OFF

2025/09/17

かつて、アンファンテリブルと呼ばれたカポーティさんの素敵すぎる短編集。 1つ1つの物語が美しすぎる。どのように世界をみたらこのような物語をこのような美しい描写で描けるのだろう。久しぶりに読んだけど、カポーティはやはり素敵すぎます。

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2025/06/10

”それでアニーに言われましたの、私が夫をーまともで、収入も慈雨分ある人をー見つけられる場所は、新聞の死亡告示欄だって”(p.32,「楽園への小道」) 本短篇集の冒頭の物語で、いきなり薄気味悪さを感じざるを得ない台詞と出遭った。墓で婚活て。 収められた作品にはどれも短いオチがつ...

”それでアニーに言われましたの、私が夫をーまともで、収入も慈雨分ある人をー見つけられる場所は、新聞の死亡告示欄だって”(p.32,「楽園への小道」) 本短篇集の冒頭の物語で、いきなり薄気味悪さを感じざるを得ない台詞と出遭った。墓で婚活て。 収められた作品にはどれも短いオチがついていて、各話の読み終わり感は割とさっぱりした印象。 カポーティ―研究の第一人者が選んだ短篇とのことだったが、いくつかはちょっと筋が追いきれない話もあった。このあたりは好き嫌いの問題かもしれない。

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2019/02/03

鳥とずっと暮らしているからか、序盤で鳥のその後の不幸を匂わせられると胸が痛み、読み進めるのがつらくなる、つまり、鳥が不幸になる話は地雷だ。ローラは読んでいてつらかった。カラスの愛らしさが見事に表現されているだけに。 しかしカポーティの人物や街の描写は好きだ。無頭の鷹は特に夢の中の...

鳥とずっと暮らしているからか、序盤で鳥のその後の不幸を匂わせられると胸が痛み、読み進めるのがつらくなる、つまり、鳥が不幸になる話は地雷だ。ローラは読んでいてつらかった。カラスの愛らしさが見事に表現されているだけに。 しかしカポーティの人物や街の描写は好きだ。無頭の鷹は特に夢の中の不思議と見覚えのある街を彷徨うような読み心地でよかった。頭のない鷹はかわいそうだが……

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2016/05/08

カポーティの短編集から、訳者の思い入れの強い作品を集めた短編集。原文を読んでいないので分からないが、翻訳からも理性的で端正な文章なのだろうと思えた。 (2016.5)

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2015/01/27

「もてなし」や「くららキララ」(最もカポーティの内面が投影されている話と思います)はカポーティらしくて、この2つはいつかまた読み返したい。

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2013/09/25

トルーマン・カポーティの短編集。村上春樹が影響受けているのがひしひしと伝わる。カポーティは何冊か読んできたけれど、この作品は訳も良く読みやすい。そして面白い。思わず口があんぐりとあいてしまうようなオチのある作品も。カポーティの魅力がたっぷり詰まった豪華な短編集。2013/291

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2018/12/21

## 楽園への小道 妻の墓参りをする男のもとに見知らぬ女が近づいてくる。目的は何かと訝りながら会話を進めていくと、結婚できない女が妻を亡くした男を結婚相手に探していたのだと分かる。何となく予期しながらも、まさかなと否定していたことが、実はその通りだったところに、おかしみや哀しみが...

## 楽園への小道 妻の墓参りをする男のもとに見知らぬ女が近づいてくる。目的は何かと訝りながら会話を進めていくと、結婚できない女が妻を亡くした男を結婚相手に探していたのだと分かる。何となく予期しながらも、まさかなと否定していたことが、実はその通りだったところに、おかしみや哀しみがある。楽園の小道というのは、死後の世界という安息の地へ繋がる場所である墓地が、女にとっては結婚という夢へ向かう場所であるということか。 ## ヨーロッパへ ヨーロッパ旅行中のエッセイのような作品。取りとめもない出来事がいくつか。 ## イスキア イスキア島滞在中のスケッチ。情景が浮かぶようにいきいきと描かれている。 ## スペイン縦断の旅 スペインの山中を進む汽車の中のできごと。特にオチのある話でもないのに、とても惹きつけられる。 ## フォンターナ・ヴェッキア シチリア滞在中のできごと。 ## ローラ シチリアからローマ。翼を切られたカラスとの生活。 最高。 ## ジョーンズ氏 異常に短い。モスクワで見かけた紳士は単なる他人の空似かもしれない、本当にジョーンズ氏だったらおもしろい。 ## もてなし 作者が子供のころ、家を訪れた三人の客の逸話。 ## 窓辺の灯 ほっとする話と思いきや、ラストにちょっとしたホラー。素晴らしい。 ## くららキララ 作者の子供の頃と思われる少し不思議な話だが、ちょっとよく分からない。ゲイである一面が垣間見える。 ## 無頭の鷹 精神病院にいた女と出会い、付き合い、逃げ回る。主人公自身、そういった少しずつ変わった相手を選ぶ傾向にあるようだ。

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2013/04/26

短篇の中で特に良かったのは最初の「楽園への小道」と最後の「無頭の鷹」。 前者は妻を亡くした壮年男の生々しい感情の動きに、妙に入り込めた。音楽感覚で何度か読み返してみたい。 後者はちょっと長めの短編。不思議というようりは少し妙な女と色々な平凡から半歩だけずれたような中年男の話。いろ...

短篇の中で特に良かったのは最初の「楽園への小道」と最後の「無頭の鷹」。 前者は妻を亡くした壮年男の生々しい感情の動きに、妙に入り込めた。音楽感覚で何度か読み返してみたい。 後者はちょっと長めの短編。不思議というようりは少し妙な女と色々な平凡から半歩だけずれたような中年男の話。いろいろと解釈できそうな謎めいた結末だが、訳者解説でネタばらしっぽいことが書いてある。

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2012/12/07

インテリで、軽快で、そしてなによりも、都会的。舞台が田舎であれなんであれ、都会目線だ。土着的な要素は一切感じられない。モーパッサン短編集1と間逆な感じ。ラジオでたとえるなら、FMだ。J-WAVEだ。

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