きんぎょの夢 の商品レビュー
妻ある男との淡い関係…
妻ある男との淡い関係が妻の来訪によって意外な展開へ・・・。自分を捨てて男と逃げた母が結婚間際にひょっこり現れ、婚約者とその母と会って話をするうちに婚約者の母の隠された秘密が明らかに・・・。恋人関係、不倫関係、ひょんなことからできた縁など複雑で微妙な人間関係が見事に表現された短編集...
妻ある男との淡い関係が妻の来訪によって意外な展開へ・・・。自分を捨てて男と逃げた母が結婚間際にひょっこり現れ、婚約者とその母と会って話をするうちに婚約者の母の隠された秘密が明らかに・・・。恋人関係、不倫関係、ひょんなことからできた縁など複雑で微妙な人間関係が見事に表現された短編集。読みやすいです。
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ドラマの小説化。結婚…
ドラマの小説化。結婚したいと思っている男の妻が、自分の働く店に来て…。落ちついた話の中に深さを感じる作品が三篇。
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向田邦子にしてはやや…
向田邦子にしてはやや安っぽい恋愛の匂いもしつつ・・でもやっぱり伝家の宝刀、感情の細やかな機微はちゃんと表現されています。手軽に読めます。
文庫OFF
どの話も面白く読めた。向田さんの作品は悲しいだけじゃなく、楽しいだけでもない。悲しみの中にもクスッとできる何かがつまっていて、そういうところがリアルな感じがする。
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短編集。きんぎょの夢、母の贈り物、毛糸の指輪の3遍、どの作品も秀逸である。 言葉ひとつで場面をガラッと変える、人間関係の感情の隠れている部分を垣間見えてくるすごさは、凄い。
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人が生きていく中で「親子」や「夫婦」など、近くて憎い関係はいくつかありますが、本来、人と人の関わりにそんなカテゴリーなんて必要ないよねってことを、語りかけるエピソードが3つ短編になっています。 向田邦子さんの小説は、これまでいくつか読みましたが、この「きんぎょの夢」が一番好きな...
人が生きていく中で「親子」や「夫婦」など、近くて憎い関係はいくつかありますが、本来、人と人の関わりにそんなカテゴリーなんて必要ないよねってことを、語りかけるエピソードが3つ短編になっています。 向田邦子さんの小説は、これまでいくつか読みましたが、この「きんぎょの夢」が一番好きな作品になりました。
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「向田邦子」の『きんぎょの夢』を読みました。 『蛇蝎(だかつ)のごとく』、『愛という字』に続き「向田邦子」作品で、本作品もドラマ向けに書かれた放送台本を「中野玲子」が小説化した作品です。 -----story------------- おでん屋を経営する「砂子」には、結婚しても...
「向田邦子」の『きんぎょの夢』を読みました。 『蛇蝎(だかつ)のごとく』、『愛という字』に続き「向田邦子」作品で、本作品もドラマ向けに書かれた放送台本を「中野玲子」が小説化した作品です。 -----story------------- おでん屋を経営する「砂子」には、結婚してもいいと思っている男がいる。 ある日、店に見知らぬ女がやってきて ―婚期を逸した女のはかない夢を描いた表題作の『きんぎょの夢』の他、結婚をめぐっての親と子の心の行き違いをテーマにした『母の贈物』と、子のない老夫婦の哀歓を優しく見つめた『毛糸の指輪』の計三篇を収録。 ----------------------- 本作品には「向田邦子」らしい、以下の三篇が収録されています。 ■きんぎょの夢 ■母の贈物 ■毛糸の指輪 ■きんぎょの夢 母親が亡くなって以来、結婚せず父親と妹達の面倒をみてきた三姉妹の長女「砂子」が主人公… という、いかにも「向田邦子」らしい設定の作品でした。 そんな「砂子」が愛した男「良介」は所帯持ち… 妻「みつ子」とは不仲なので、いつかは別れてくれると思っていたのだが、、、 結局は元の鞘に戻ってしまう… 簡単に紹介すると、そんなストーリーなのですが、登場人物それぞれの心の機微が巧く描かれているので、読み進むうちに、いつの間にか感情移入して読んでいました。 「みつ子」が「砂子」に対し、オモチャのピストル(水鉄砲)を向けるシーンは、どこかで観た記憶がありますね。 『阿修羅のごとく』で、そのシーンが使われていたような気がします。 ■母の贈物 結婚を控えた男女の、それぞれの母子の行き違いと母子愛がテーマとなっている物語。 ひとり息子を女手ひとつで育てた母親と、娘を捨てて男のもとへ出て行った母親… 物語が進むにつれ、それぞれの事情が明らかになり、、、 切っても切れない母子の縁、母親の行動を許せない気持ちと、許したい気持ち… それらが交錯する人情劇。 どこにでもいそうな不器用な人間像を巧く描いている作品でした。 エンディングの息子と母親の涙、娘と母親の涙には感動を覚えましたね。 この作品、読み進むうちに、どこかで観たことあるなぁ… という気がしてきました。 2009年にTBSで「向田邦子生誕八十年記念番組」としてドラマ化されているので、それを観たのかもしれませんね。 ■毛糸の指輪 子どものない中年夫婦… 夫がたまたまゲームセンタで出会ったカップルの女の子と、いつの間にか実の娘のように付き合うようになり、、、 これも親子関係について考えさせれる作品でしたね。 娘を持つ親の気持ちが、ちょっとだけわかった感じがしました。
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もう全て心に刺さるのだけど、殊に「毛糸の指輪」が好き。 気に入りすぎて、大竹しのぶが出てるドラマも観た。 コーヒーを出したり引っ込めたりしてるだけだものと、レストランの給仕である自身のことを紹介する表し方がいい。私もバイト経験を表す時に使っている。
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向田さんの本は、ありふれていて弾んでいて日常で、いいなぁ。女には、一つや二つドラマがある。綺麗で誰もが羨むものでなくても恋をする。なんか帯の言葉がちょっとイラッと感じるのは私だけ?「婚期を逃した女の束の間の幸せ」 「ばかに寒いわね」という話かけられる人が欲しくなる、 読み終わっ...
向田さんの本は、ありふれていて弾んでいて日常で、いいなぁ。女には、一つや二つドラマがある。綺麗で誰もが羨むものでなくても恋をする。なんか帯の言葉がちょっとイラッと感じるのは私だけ?「婚期を逃した女の束の間の幸せ」 「ばかに寒いわね」という話かけられる人が欲しくなる、 読み終わって寂寥感と諦めを感じるきんぎょの夢、誠を嘘として生きる、潔い義母と母へのの思いを感じる母の贈り物、ほのぼのとする毛糸の指輪。
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「きんぎょの夢」読了。まぁ夫婦ってハタから見ても分からないよね。「母の贈物」母親なんだから許してやれよって言うの、実の親だからこそ簡単に許せなかったりするんだよね。これもハタから見ても分からんもの。「毛糸の指輪」子どものいない老夫婦。向田邦子はとにかく読みやすい。
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