きんぎょの夢 の商品レビュー
再読。「きんぎょの夢」「母の贈り物」「毛糸の指輪」の三篇。向田さんの描く女性は、うっすらと不幸そうで、どんどん不幸になりそうで、なのに最後のきわきわで踏ん張って前を向く。それに元気づけられるというよりも、きっと誰だってそういうものなんだろうなあと、納得させられてしまう。
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向田邦子 著「きんぎょの夢」、1997.8発行。きんぎょの夢、母の贈り物、毛糸の指輪の3篇が収録されています。どの作品も味わい深く読み応えがあります。特に、母の贈り物が私には秀逸でした。
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わたし、損してるってわかってるんだけど、女性作家さんが好きじゃないのよね。エッセイとかはいいし、ものにもよるんだけど。 多分あんまり良い作品に出会おうと思う前から、「女性作家は苦手だな」って思っちゃって読むのをあきらめてしまったところがよろしくない。 「自分が『女だから分かる...
わたし、損してるってわかってるんだけど、女性作家さんが好きじゃないのよね。エッセイとかはいいし、ものにもよるんだけど。 多分あんまり良い作品に出会おうと思う前から、「女性作家は苦手だな」って思っちゃって読むのをあきらめてしまったところがよろしくない。 「自分が『女だから分かる』、ってことを、直視したくないというか、十分現実で女というものを突き付けられているんだから、一人の世界に浸る時くらいは、それを忘れていたいっていうかね。だから、頭のバランスをとるには、どうしてもそういう『女』を排除したものを読みたくなってしまう。 でもこの本は、時代が少し離れているせいか、その時代の雰囲気のほうが素敵だな、という目線で読めたから、嫌な感じは受けなかった。 女のどろどろした部分とかさ、そういうの、どうでもいいのよ、って、思いたいのよね。いやね、分かるからこそ、自分もおんなじ女だからこそ、なのだけれど。だから、どうでもいいっていう風に、見ないふりしてるみたいなことは良くないのかなとか思うんだけど、 醜い足の引っ張り合いとか、「私主義」を抜けきれない女の幼稚さとか、男目線の女の振る舞いとか、 いらんのですわ。そういうの、極力ない世界に、私は行きたい。 でも、そんなん無理ってわかってるから、一人の時は、そういうの避けて本を読みたい。 でも、向田さんは好きだなと、思った。
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ヒューマンドラマの巨匠、向田邦子氏の小説です。オムニバス形式の3作品が収録されています。いずれも結婚直前の人間ドラマでした。最後の『毛糸の指輪』は頑固な男とその妻がひょんなことから身寄りのない女の子の相談役になり、晴れてその子が結婚でき、実の娘のように喜ぶ話はほっこりしました。
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向田邦子の放送台本を中野玲子氏が小説化したということ。 昭和の香りたっぷりの人情風味たっぷりの味のあるお話3つ。 誰が演ったらいいのかな、と思いながら読みました。 この時代の昭和は、ほんとに今と違うわね。でも「きんぎょの夢」がよかったかな。
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どの短編も面白かった。『きんぎょの夢』が1番好き。誰からも好かれない奥さんが、本当の心情を吐露する場面で思わず感情移入してしまった。
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おでん屋を経営する砂子には、結婚してもいいと思っている男がいる。ある日、店に見知らぬ女がやってきて......。 婚期を逃した女のはかない夢を描いた表題作の他、結婚をめぐっての親と子の心の行き違いをテーマにした「母の贈り物」と、子のない老夫婦の哀歓を優しく見つめた「毛糸の指輪」の...
おでん屋を経営する砂子には、結婚してもいいと思っている男がいる。ある日、店に見知らぬ女がやってきて......。 婚期を逃した女のはかない夢を描いた表題作の他、結婚をめぐっての親と子の心の行き違いをテーマにした「母の贈り物」と、子のない老夫婦の哀歓を優しく見つめた「毛糸の指輪」の計三編を収録。
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内容としてはしごくありきたりで、特筆するようなこともありません。 向田邦子女史が携わったのはあくまで"脚本"ですので、キャスティングや構成、演出を含めて、テレビドラマ版が最終的な"作品"と見るのが正しいのではないでしょうか。 時間があれば...
内容としてはしごくありきたりで、特筆するようなこともありません。 向田邦子女史が携わったのはあくまで"脚本"ですので、キャスティングや構成、演出を含めて、テレビドラマ版が最終的な"作品"と見るのが正しいのではないでしょうか。 時間があれば、ぜひテレビドラマ版も拝見してみようと思います。
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「きんぎょの夢」「母の贈物」「毛糸の指輪」 どれも何度も読み直したくなる。 みそひともじ(三十一文字)=和歌
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きんぎょの夢...不倫で上手く行きそうになる年頃の女性の話。うーん、読んでて痛々しい。 短編三本どれもちょっと変わった家族の話の人情もの。嫌いじゃない
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