きんぎょの夢 の商品レビュー
砂子さんの歳が気になります。映像化された物にも触れてみたいです。向田邦子の作品「あ・うん」「阿修羅のごとく」も映画が面白かったので期待しています。
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短編集だけど どれもいいな。小説というより脚本みたいで技巧的な構成はないけど 抑えた表現の中に感情の機微が目に浮かぶよう。人を描くのに“ドラマチックな設定”は 特にいらないんだなあ。
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いい話! 昭和ってのが、またいい。 短編集(きんぎょの夢・母の贈物・毛糸の指輪)で、題材は「結婚・親子・不倫」かな。 1番気に入ったのは「母の贈物」。結婚式を真近に控えた秋子の前に昔若い男と出て行った母が現れた。娘の結婚に駆けつけたのだが、秋子は母につらく当たる。婿・正明とそ...
いい話! 昭和ってのが、またいい。 短編集(きんぎょの夢・母の贈物・毛糸の指輪)で、題材は「結婚・親子・不倫」かな。 1番気に入ったのは「母の贈物」。結婚式を真近に控えた秋子の前に昔若い男と出て行った母が現れた。娘の結婚に駆けつけたのだが、秋子は母につらく当たる。婿・正明とその母フミ子が仲介に入るも秋子は膨れっ面ばかり。そこにある秘密が明かされるー。 実際に見たことはないけど、聞いたことあるっていう日常にスポットを当てている。いいよねぇ、こういうの…。 たくさん本読んでも、いろんなこと見て知っても、どうしてもこういう話を読むと泣けちゃうのが人情じゃないですか。こっちは読んでて泣き笑いです。 たまに優しさとか幸せとかが冷めるからこういうので温めないとね。冷めきる前に。 夕食にでも、フーッと両親の顔を覗き見てみよう。結婚式でありがとうって言えんのかな?泣いてくれっかな、両親は。それまで生きとれよ!口には出さんけど。 こんなこと思う私も、娘なんですねぇ〜とかなんとか…。
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婚期を逃した女の話、結婚を控えた親子の話、子供のいない夫婦の話。 読者それぞれの今によって好きな話が違ってくるかもしれない。 どれも脚本家の作らしくいかにもテレビドラマを見ているような作品で読後感もさらりとした小品でした。
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3つの短編集。ひとえに「きんぎょの夢」が気にいりました。この短さで一本の映画を観たような満足感。筋と配役の妙。
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澄んだきれいな文章。はじめての向田邦子。もっと早く手に取っていたらよかった。さりげなくて普通の物語なのに、心にすとんと落ち着く。無駄がないシンプルな文章の中に、純粋でやわらかい響きが含まれている、すてき。
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きんぎょの夢。母の贈物。毛糸の指輪。毛糸の指輪がいちばん好きです。母の贈物・毛糸の指輪は、ある打ち明け話から物語が動いて、その成り行きが好きでした。きんぎょの夢も、ほっこりして、向田さんの小説は初めて読んだのですが、すごくよかった。向田さん=難しそう・・?と決め込んでいたので。偏...
きんぎょの夢。母の贈物。毛糸の指輪。毛糸の指輪がいちばん好きです。母の贈物・毛糸の指輪は、ある打ち明け話から物語が動いて、その成り行きが好きでした。きんぎょの夢も、ほっこりして、向田さんの小説は初めて読んだのですが、すごくよかった。向田さん=難しそう・・?と決め込んでいたので。偏見はよくないですね。図書館で借りたので、買いです!
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原作と著者が違うとなっていたのでそれほど期待をせずに読んだけど、嬉しい誤算だった。本人よりあくが強くなくあっさり読める。
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すらすら読める短編です。 ほんと1つ1つが現実的というか、自分の身に置き換えてしまいたくなるような話・・・それを狙って書いてるようなことが解説に書かれてたけど、ほんとそのとおりで、被害妄想が膨らみかけるのに、最後はなぜか、ほっとできる、そんな感じが好きです
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