1,800円以上の注文で送料無料

の商品レビュー

4

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

女の強さ、弱さ、共感…

女の強さ、弱さ、共感も反発もあるけれど、感動します。ぜひ、春燈、朱夏、仁淀川、と手元にそろえて読み始めてみてください。

文庫OFF

15歳で渡世人に嫁し…

15歳で渡世人に嫁した薄幸の女、喜和の一生を、高知の古い街角を舞台に描いた長編です。

文庫OFF

一体どんな思いでこの…

一体どんな思いでこの私小説を書かれたのだろうと思うと、胸が詰まってくるほどの、迫真の作品。主人公喜和の、天然の女むき出しの苦しみ悲しみが痛いほど伝わってきます。

文庫OFF

芸妓紹介業を営む岩伍…

芸妓紹介業を営む岩伍のもとに十五歳で嫁いだ喜和の一生が描かれています。時には耐え忍んだり、時には激しく心情を吐露したりと一人の女性の波乱に満ちた生きざまが心を揺さぶります。

文庫OFF

2024/06/17

2023/07/17 読み終わった 天璋院篤姫を読んでいたく感動し、宮尾登美子さんイヤーを開催したので。でも実はそれは去年のことで、この本は一度、20ページくらい読んで挫折していた。リベンジ。 読み終わり、なんとも言えない、もどかしい気持ちになった。えっここで終わるの?寂しすぎる...

2023/07/17 読み終わった 天璋院篤姫を読んでいたく感動し、宮尾登美子さんイヤーを開催したので。でも実はそれは去年のことで、この本は一度、20ページくらい読んで挫折していた。リベンジ。 読み終わり、なんとも言えない、もどかしい気持ちになった。えっここで終わるの?寂しすぎる…。篤姫もそうだけど、自分の中に強い芯を持ちながら、時代や環境の変化に抗えず、竿を刺すも流される、そんな女性を描いた作品だった。 宮尾さんの描く女性は、強いけど弱い。そういう印象。また、そんな周りの変化に対して付いて行けずか付いて行かずか、自分の考えをあくまで押し通す主人公の言動は俺からしたら「それはただの我儘だな」と思うことも少なくない。そういう意味で、ただ高潔で誇り高い人物というわけではなく、悪く言えばそこら辺にいそうな、よく言えば等身大の、まさに人間を描いている、宮尾さんの視点にはグッとくるものがある。 本編を読み終わって、気持ちを整理しながら解説を読んでいたら「本作は四部作の第一作目である」との記述。まじ…?全部読まなきゃじゃんそんなの。 宮尾登美子イヤーは続く。

Posted byブクログ

2023/04/22

女衒業者に嫁いだ主人公が、苦労しながら高知で暮らす。 いろいろな人と接して、頑固さがだんだん表立ってくる。

Posted byブクログ

2022/05/08

もう、表現される言葉や文化が古くてついていけない。作家の自伝的小説とのこと、相当優秀で美しい子であった様子、うらやましくて不快。

Posted byブクログ

2022/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 林真理子の「綴る女」を読む前に知識を入れておこうと読み始めたら、これがまぁなんと極上の世界観。きめ細やかな情景描写と流れるような土佐弁のやりとり。林真理子が何を言うかといった気分になる。  戦争に突入する直前の、女が軽んじられる時代で、しかも家業は娼妓や芸妓を売買する仲介業となればなおのこと、男が居丈高に振る舞うのは仕方がないこと。とはいえ、夫岩吾の仕打ちにはあまりにも腹が立つ。女義太夫との間に子を作り、それを喜和に押し付けるくだりでは怒りで興奮しすぎて寝付けなかったほどだ。謝るどころか、嫌がる喜和に平手打ちを食らわせるんですよ!許せん!令和に生き返って根性叩き直せと言いたい。こういう男たちが日本を無駄な戦争へと向かわせたんでしょうね。  でもそんなモヤモヤした話の内容より何より、宮尾登美子の文運びの素晴らしさですよ。書き出しは楊梅やまももを近所に配って回る緑町での賑やかな1コマから始まり、季節の行事、人との交流を大切にする富田の日常が生き生きと描かれている。他人の出入りが多い、せわしない空気感や匂い、笑い声が伝わってくるようだ。  岩吾から隠居生活を強いられ、部屋で義理の娘と内職なんぞやり始める頃には、読んでるこちらも息苦しくなってくる。最後まで読み終わってからまた最初の楊梅のシーンを読み返すと本当に‥泣けてくる。でも結局、緑町のあの賑やかさの中で喜和は幸せを感じられなかったんだから、喜和の方にも問題はあるのかな。 義太夫の娘綾子のその後を描いた「春燈」「朱夏」も続けて読みたくなった。

Posted byブクログ

2019/11/27

かなり話は重い。 作者の自伝であり、ひどい日々を乗り越えて生きてきたらこんな本を出版できるような作家になれたのだと思い込めば多少は重い気持ちが和らぐ。

Posted byブクログ

2019/02/18

本当に哀しいお話、解決策もないまま結末へ。 実際、こういう事例は枚挙にいとまがないんだろうなと、近代日本が成り立つなかで埋もれていったひとの哀歌、胸を打つ。

Posted byブクログ