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落下する夕方 の商品レビュー

4.1

53件のお客様レビュー

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    19

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/10/29

不思議な、つめたくてあたたかい物語。 誰かに感情移入というのはなかったけど、はじめは華子の言動に苛立ってたのに、いつの間にか私も華子の不在を寂しく感じるようになってて、凄いなあと思った。 華子がというか、江國さんが凄い。 そしてこの一部始終が15ヶ月の間に済んだこと、というのを最...

不思議な、つめたくてあたたかい物語。 誰かに感情移入というのはなかったけど、はじめは華子の言動に苛立ってたのに、いつの間にか私も華子の不在を寂しく感じるようになってて、凄いなあと思った。 華子がというか、江國さんが凄い。 そしてこの一部始終が15ヶ月の間に済んだこと、というのを最後に思い出させられて、怒涛だったなと思った。 梨果にはお疲れ様と言ってあげたい。

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2024/09/29

あとがきに、これはすれちがう魂の物語です。とかいてあり、ああそうか。と納得。会ったこともない華子さんに、わたしも気持ちがもっていかれたような気がした。なぜだか気になって仕方ない。いついなくなってしまうのか分からない不安が常にまとわりついて、余計に気になる。心はすれ違うほうが多いよ...

あとがきに、これはすれちがう魂の物語です。とかいてあり、ああそうか。と納得。会ったこともない華子さんに、わたしも気持ちがもっていかれたような気がした。なぜだか気になって仕方ない。いついなくなってしまうのか分からない不安が常にまとわりついて、余計に気になる。心はすれ違うほうが多いような気がする。

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2024/06/13

8年という長い月日と学生から社会人という環境の変化を共有した男女がそう簡単に離れられる訳もない理由を"執着"で表現されていて面白かった。 心情やこの世のものはたえまなく変化し続けているという事実を、ありのままに体現された本でした。

Posted byブクログ

2024/02/10

八年間一緒に暮らした彼と別れ入れ違いに押しかけて来たのは、別れるきっかけになった彼の想い人・華子。おかしな華子との同居生活で私はおかしな魅力に取りつかれはじめる。 自由で子どもみたいで孤独で。誰も華子のことはわからない。最後も華子は自由に行ってしまったんだな。

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2023/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

健吾との失恋を認めたくなくて、彼と暮らしていた家で、彼と過ごした空気を逃さないようにしている梨果。 その空気をかきまぜてだんだんと現実を中和させていく華子。 そしてその華子が、自由奔放で小さくて子どもみたいな華子が自殺する。 華子の空気から逃げたくない2人。現実に向き合える日は、そのきっかけは、やっぱり人なのだということ。 何気ない人との関わりが、私たちを生かして前に進ませてくれるのだということに気が付いた。

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2023/03/30

感想 ファムファタールの救済。触れ合う人はみな惹かれてしまう。死によって周りから断絶される。一瞬の悲しみを呼ぶが安息がやってくる。

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2022/11/13

男の人はみんな華子のことが好き。 というのが、なんとなくわかる。ふわふわとして掴み所がない。女でも、好きになるよなぁ…。 でも、健吾の良さが私にはわからない。というか、華子を好きで、でも華子には相手をされてない、という状況でも、まだ好きでい続ける、というのは、う〜ん。 ちょっと...

男の人はみんな華子のことが好き。 というのが、なんとなくわかる。ふわふわとして掴み所がない。女でも、好きになるよなぁ…。 でも、健吾の良さが私にはわからない。というか、華子を好きで、でも華子には相手をされてない、という状況でも、まだ好きでい続ける、というのは、う〜ん。 ちょっと最後はショックでした…。そうなる?と言う感じでした。

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2020/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江國香織さんの世界観満載で、また好きな作品になった。 華子が死んだ。 その時思った。 江國さんの作品に出てくる、美しくて儚い女性たちは、 今までに沢山出てきたけど、 死に至らなかったのが不思議だったぐらい。 言い方は変だけど、華子が自殺したときに、 なんだかしっくり来たのだ。 でも、いくら小説の中でも華子が自殺したことはとても衝撃だった。 その後の、梨果ちゃんの心情がなんだかリアルで、 大きく泣き喚くわけでもなく、 いないはずの華子をまだ感じたり、 そんか梨果ちゃんを見て、 こうやって、死の事実を受け止めるのは時間に任せるしかないのかなぁと思った。 華子の行動は、波瀾万丈な気がするが、 周りが、華子に病にかかったかのように疲労困憊するほど惹かれる。 健吾も勝也さんも中島さんも、、、 華子は梨果ちゃんに少し、なんだか期待してたのかなぁ?と思う、、、 あんな風変わりな性格なわりに、、、 なんだかんだ、梨果と華子ちゃんは相性が良かったよ。 華子が弟の惣一、そうくんのことを最後 「愛してるわ。すごく愛してる」 きゃしゃな体に不つりあいなほどの感情をこめて、華子は言った。 シーンがとても美しかったです。 その時にはもうすぐ自分は死ぬことが心にあったのかなぁと思った。 華子に振り回されたようだが、 なんだかんだ華子のおかげで、それぞれまっさらになったことがあったんじゃないのかなぁと思った。 華子って、本当に美しく。儚い人なんだろうなぁ 江國香織さんのあとがきがまた大好きだった。

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2021/10/28

またしても三角関係。気持ちの悪い惰性と執着の愛情。花子の現実から浮いた清々しい性格。花子の人間味のない体と性質は人をひきつけてしまう。彼女は言った、ゲームオーバーまで逃げるのだと。「ゲームオーバー」が訪れた彼女はそれでも人間味を感じさせない。いてもいなくても浮いている、微笑を残し...

またしても三角関係。気持ちの悪い惰性と執着の愛情。花子の現実から浮いた清々しい性格。花子の人間味のない体と性質は人をひきつけてしまう。彼女は言った、ゲームオーバーまで逃げるのだと。「ゲームオーバー」が訪れた彼女はそれでも人間味を感じさせない。いてもいなくても浮いている、微笑を残してどこかにいってしまうような人になりたいな、という理想そのままの人が花子だと思った。

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2013/06/21

自分の中にある感情、情景と共鳴して、すっと、身体を通り越して心に浸透していくような物語。 別れ話をした後の何気無い言葉が「勝手にとげとげしく響いて驚いた」り、「1ミリグラムの誤差もなく、正しい重量をもった『おかえりなさい』に胸がいっぱいになった」り、感じてはいるけれど言語化でき...

自分の中にある感情、情景と共鳴して、すっと、身体を通り越して心に浸透していくような物語。 別れ話をした後の何気無い言葉が「勝手にとげとげしく響いて驚いた」り、「1ミリグラムの誤差もなく、正しい重量をもった『おかえりなさい』に胸がいっぱいになった」り、感じてはいるけれど言語化できなかった部分を言葉にしてくれていて、自分の中に居場所ができた気がして嬉しかった。

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