サブリミナル・マインド の商品レビュー
<目次> 0.私の中の見知らぬ私―講義に先立って 1.自分はもうひとりの他人である―自己と他者の社会認知心理学 2.悲しいのはどうしてか?―情動と帰属理論 3.もうひとりの私―分割脳と「自己」 4.否認する患者たち―脳損傷の症例から 5.忘れたが覚えている―記憶障害と...
<目次> 0.私の中の見知らぬ私―講義に先立って 1.自分はもうひとりの他人である―自己と他者の社会認知心理学 2.悲しいのはどうしてか?―情動と帰属理論 3.もうひとりの私―分割脳と「自己」 4.否認する患者たち―脳損傷の症例から 5.忘れたが覚えている―記憶障害と潜在記憶 6.見えないのに見えている―域下知覚と前注意過程 7.操られる「好み」と「自由」―サブリミナル・コマーシャリズム 8.無自覚の「意志」―運動制御の生理学と哲学 9.私の中の悪魔―自由意志と「罪」をめぐって
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いやぁ完全に面白すぎる(笑)最近、興味のあったこと全てにつながる。広報、デザイン、哲学、演出、速読、記憶、質問力、人生観…いやぁ一読する価値ありの根底から覆される視点を持てるそんな本。 自由とは何か。無意識とは何か。人間の可能性と意識の限界と無意識の可能性を説明した潜在意識に関...
いやぁ完全に面白すぎる(笑)最近、興味のあったこと全てにつながる。広報、デザイン、哲学、演出、速読、記憶、質問力、人生観…いやぁ一読する価値ありの根底から覆される視点を持てるそんな本。 自由とは何か。無意識とは何か。人間の可能性と意識の限界と無意識の可能性を説明した潜在意識に関する本。 様々な実験内容も書かれてあったので読みやすく面白かったなぁ。
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大学で心理学部に入ってすぐ読み、心理学に興味を持たせてくれた一冊。 実験・生理心理学の入門には最適。読み終わった後は、抽象的な人間のこころとは何なのかが少し理解できるようになるはず。
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所謂、サブリミナル効果と言われる広告効果の研究についてのみならず、社会心理、神経心理、そして生物学的、その他広い観点から深く考察されていた。 今はまだ完全に理解できたとは言えないため、又いずれ読み返して理解を深めたい。
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[ 内容 ] 人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。 人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。 人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自働性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自...
[ 内容 ] 人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。 人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。 人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自働性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自由と責任に関する社会の約束ごとさえくつがえしかねない。 潜在的精神を探求する認知・行動・神経科学の進展からうかびあがった新しい人間観とは。 [ 目次 ] 序 私の中の見知らぬ私―講義に先立って 第1講 自分はもうひとりの他人である―自己と他者の社会認知心理学 第2講 悲しいのはどうしてか?―情動と帰属理論 第3講 もうひとりの私―分割脳と「自己」 第4講 否認する患者たち―脳損傷の症例から 第5講 忘れたが覚えている―記憶障害と潜在記憶 第6講 見えないのに見えている―いき下知覚と前注意過程 第7講 操られる「好み」と「自由」―サブリミナル・コマーシャリズム 第8講 無自覚の「意志」―運動制御の生理学と哲学 第9講 私の中の悪魔―自由意志と「罪」をめぐって [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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人は自分が思っているほど自分のことをよくわかっていない、というのが主テーマ。これを様々な実験事実から突き詰めていく。 これに関してはもっともだと思います。自分が一日何を考えているか、自分でコントロールしているとは思えない。ふらふらっとどこからか思考が湧き上がって来て、あれこれ...
人は自分が思っているほど自分のことをよくわかっていない、というのが主テーマ。これを様々な実験事実から突き詰めていく。 これに関してはもっともだと思います。自分が一日何を考えているか、自分でコントロールしているとは思えない。ふらふらっとどこからか思考が湧き上がって来て、あれこれ考えている。朝起きて、自分がまず何を考えるかなんて予測不可能。仕事などで論理的な事を考えるときは集中して論理的な思考をしているが、それ以外はあっちこっち、思考がふらふらしている。これは決して自分でコントロールしているわけではない。自分は自分が思っているほど自分のことをよくわかっていない。 特に印象に残っている点は、MITのロボット工学者、ブルックスが主張している、昆虫並みの運動制御と、ヒトのような高等な認知- 行動系のふるまいは、実は連続的であり、同じ単純なメカニズムの階層的な集積で構築されうるということ。それを実際に模型で表現しているということ。 人間って高級なイメージがありますが、実はそんなもんなのかもしれませんね。ヒトが何故神や死後の世界を考えるかというと、死や未知の世界が怖いからで、それは本能的な恐怖に基づいている。昆虫との違いは単にその複雑度の圧倒的な違いだけなのかもしれないですね。哲学・宗教などで人間の探求がされてきましたが、こうした生理学的な研究が一番人間の本質に迫っていくように思います。 朝会社でまず何を考えるかというと、目の前の課題をどう乗り切るかということ。これも結局、このままだと不快なことになるからその回避策を考えているのでしょう。思考の背後には快・不快が潜んでいるのだと思います。
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人間の無意識について述べた本。 私たちは意識的に生きている気がするが、ほとんど無意識で生きている、と述べている。 新書にしては読みやすく、自分に照らし合わせると新たな自分が見えてくるかも。
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人の無意識について迫った内容。 初めて読んだのは高校生だったように記憶しています。 その当時は「よく分からない」「これが分かったから何になるというのだろうか」という言葉で片付いていましたが、再度読んでみると「だからこうなるわけか」と色々と納得出来る点や謎に思う点が出てきて面白く...
人の無意識について迫った内容。 初めて読んだのは高校生だったように記憶しています。 その当時は「よく分からない」「これが分かったから何になるというのだろうか」という言葉で片付いていましたが、再度読んでみると「だからこうなるわけか」と色々と納得出来る点や謎に思う点が出てきて面白く読めました。 日常的に意識して行っている行動や言動、手段、方法がもしかしたら無意識のなかの一環が影響して表に行為として出てきているのかも知れない。という自分の意識と言う砦がいかに脆く立っているかを感じさせてくれる内容。 (2009.07.06)
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「人は、自分が思っているよりも自分のことを知らない」というのが大きなテーマ。 人の行動や趣向は、無意識的なものに大きく左右されますよー、というのを色んな研究結果から明らかにしていく。 著者の主張には大筋で賛同する。ただ、本の中で扱ってる研究が脳科学系や実験系のものだったためか…そ...
「人は、自分が思っているよりも自分のことを知らない」というのが大きなテーマ。 人の行動や趣向は、無意識的なものに大きく左右されますよー、というのを色んな研究結果から明らかにしていく。 著者の主張には大筋で賛同する。ただ、本の中で扱ってる研究が脳科学系や実験系のものだったためか…それだけで結論付けてしまうにはちょっとモヤる。記憶とからめるなら、もうちょっと相互作用的なものが欲しい。
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ずいぶんとこの本には衝撃を受けさせられた。 今手元に本が無いので詳細を書くことはできないけれど。 「人間は何度も見せられたものを自然に選択してしまう」という事実は、何気なく見ているTVCMをとたんに得体の知れないものに見せてしまう。 人間の意志、意識というものは脳の一つのシステ...
ずいぶんとこの本には衝撃を受けさせられた。 今手元に本が無いので詳細を書くことはできないけれど。 「人間は何度も見せられたものを自然に選択してしまう」という事実は、何気なく見ているTVCMをとたんに得体の知れないものに見せてしまう。 人間の意志、意識というものは脳の一つのシステムに過ぎず、その枠を逃れることはできないと思い知らされた。 近代社会の基盤となる自由意志の概念をも揺るがしかねない最新の心理学論をわかりやすく読ませてくれる一冊。
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