サブリミナル・マインド の商品レビュー
人間は自分のことをじつはわからない。 自分のことを言語でわかる領域はすくなくその後ろに広大な無意識の野があり、そこから一部が言語化されていて、それによって自分をわかった気になってしまう。 ということを心理学実験の古典的なものをまじえて紹介。 目標、評価といったものについて今後は心...
人間は自分のことをじつはわからない。 自分のことを言語でわかる領域はすくなくその後ろに広大な無意識の野があり、そこから一部が言語化されていて、それによって自分をわかった気になってしまう。 ということを心理学実験の古典的なものをまじえて紹介。 目標、評価といったものについて今後は心理学の知見は必須科目になるんじゃないかな。 以下ポイント 人間の行動は潜在的認知過程に左右される。人はおもっているほど知覚・情動・行動の「本当」の理由をしってはいない。人のこころは意識と無意識の両方に強く影響されている。 顕在的(言語で語れるほど)に自分のことを自分でわかってる人はすくなく、暗黙知的に言葉にできない無意識領域で知ってる、できるケースがおおい。 で潜在記憶と顕在記憶(記憶したと自覚のある記憶)の二つが記憶にはあるが、潜在記憶は顕在記憶のごく一部にすぎない。 認知的不協和 心のなかに二つの矛盾する認知がうまれる。緊張状態になる。どちらかを解消しに行く。たいていは外的要因による認知は変えにくいので、内的要因の認知をかえにいく(津波くるかも・・とやばく認知してるけど、逃げると目立って恥ずかしいから、津波はこないだろう、、というふうに認知をかきかえる)。 自分の心ほど気づきにくいものはな。 行為者は外的要因にきする傾向がある(うまれとか)。行為者は自分についての内的てがかりよりも外的要因のほうがよりてがかりがおおいので。 帰属理論
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『幽霊の真理』(荒川 修作と小林 康夫の対談集)読了以来、気になっていた認知科学者である下條信輔氏の作品。東大の教養学部での講義をまとめたもので、とても読みやすい。 本書と全く関係ないが、タルコフスキーの『ストーカー』が頭によぎった。命がけでゾーン内へ侵入するストーカー、教授(...
『幽霊の真理』(荒川 修作と小林 康夫の対談集)読了以来、気になっていた認知科学者である下條信輔氏の作品。東大の教養学部での講義をまとめたもので、とても読みやすい。 本書と全く関係ないが、タルコフスキーの『ストーカー』が頭によぎった。命がけでゾーン内へ侵入するストーカー、教授(物理学者)、作家の3人、を『幽霊の真理』第3章での荒川、下條、小林に重ね合わせてほくそ笑んでしまった。
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読者の興味を引く実験を多数紹介しながら、無意識のうちに生じている認知過程についての研究を、分かりやすく解説している本です。また最終章では、著者の考える「潜在的人間観」が、現代の「自由」と「責任」の概念に投げかけている、哲学的な問いについても考察が展開されています。 とにかくおも...
読者の興味を引く実験を多数紹介しながら、無意識のうちに生じている認知過程についての研究を、分かりやすく解説している本です。また最終章では、著者の考える「潜在的人間観」が、現代の「自由」と「責任」の概念に投げかけている、哲学的な問いについても考察が展開されています。 とにかくおもしろく読める本です。また、人間観のゆくえという、大きな問題にまで議論がつながっていることにも、興味を引かれます。
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時間がなかったので、興味があるところを部分的にさらっと読み。「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」ことのいろんな事例が紹介されている本。こういったことを自覚の上で、この体を乗りこなす必要があるってことだね。 「不十分な正当化の効果」(わずかな報酬の方が仕事...
時間がなかったので、興味があるところを部分的にさらっと読み。「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」ことのいろんな事例が紹介されている本。こういったことを自覚の上で、この体を乗りこなす必要があるってことだね。 「不十分な正当化の効果」(わずかな報酬の方が仕事の魅力を増す)というのは、実際の生活で利用できそうだから覚えておこう。
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名著再読。容易に他者がコントロールしうる「自由意志」のあやふやさ、危うさを指摘したこの本の内容も、新しい常識として広まりつつある。しかし操作する側の手法もどんどん巧妙化している。「人をどう操作するか」という視点で読んでも面白いと感じた。
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「色即是空空即是色すべてこの世は夢幻よ!」という某映画のセリフを思い出す。ヒトの認知ほど不確かなものはないということを思い知らされる。生きづらさと戦っている人はこの仕組みを理解することは、それを乗り越えるために重要であると考える。 全くもって、科学者というものはその知的好奇心を満...
「色即是空空即是色すべてこの世は夢幻よ!」という某映画のセリフを思い出す。ヒトの認知ほど不確かなものはないということを思い知らされる。生きづらさと戦っている人はこの仕組みを理解することは、それを乗り越えるために重要であると考える。 全くもって、科学者というものはその知的好奇心を満たすためには酷い実験をする。しかし、そのお陰で私たちは、脳や認知について知識を得ているとはいえやはり酷いものは酷い。とは言えありがたい知識であることも否めない。 一般的に無意識と呼ばれるもの、大乗仏教で言うところの「末那識」「阿頼耶識」がありきで我々が「意識」と言っているものはとても脆弱な存在であるということが本書が一貫して述べているところだと理解する。我々は意識をしてから体を動かしていると考えているが、それは大きな誤りであり、無意識、阿頼耶識に突き動かされていると言っても過言ではない。多くの実験がその次自分を物語っている。コンピュータの世界で言うところの分散システムである。つまるところ、進化の結果獲得したからこうなっているのだろう。 目の前の不快を単純に避けることが、全体最適になっているとは限らない。また、目の前に快楽にとビクつくとも同様である。過去のトラウマ故に踏み出せないことがあったとしても、そこに踏み出さなければもっと将来的には不利益が起こることはよくある。結局のところ、「無意識」「末那識」が邪魔しているだが、これと上手につきあうことが、より良い行動につながるのは言うまでもないことである。そのためには、「無意識」「末那識」のことを知るためには本書のような実験についての知識が必要なのである。 この本から得られる教訓としては、仕組みとしての「サブリミナル・マインド」を知ることと、道具としての「瞑想」を実践することなのだろう。
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暇つぶしにKindle版を購入。 内容がかなり濃くて,後半はちょっと難しかったけれども,かなり読み応えがあった。 潜在認知に関してかなり深く突っ込んだ内容まで取り扱っているので,新書的な軽いノリでは読めなかった。 とりあえず,著者は天才的な頭脳を持っていることはよくわかった。 (...
暇つぶしにKindle版を購入。 内容がかなり濃くて,後半はちょっと難しかったけれども,かなり読み応えがあった。 潜在認知に関してかなり深く突っ込んだ内容まで取り扱っているので,新書的な軽いノリでは読めなかった。 とりあえず,著者は天才的な頭脳を持っていることはよくわかった。 (自由)意志とはなんだろうか,意識とはなんだろうか,なんてことを考えさせられる。
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私の人間観に変化をもたらしてくれた。 「自分」は確固たる存在ではないのだなということを実感できて何やら安心した。
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自分が見えていないつもりでも、自分はしっかりと見ている。自分のことは本当に自分が一番よく知っているのかどうか。
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基本的な心理学の素養がない人間でも、大学の一般教養的な雰囲気で(いや、それよりもだいぶ面白くw)心理学の知識を身につけつつ、今の科学が「何が分かっていて、何が分かっていないか」というところまで連れて行ってくれる良書でした。 TVなどで断片的に知っている潜在意識に関する知識を統合し...
基本的な心理学の素養がない人間でも、大学の一般教養的な雰囲気で(いや、それよりもだいぶ面白くw)心理学の知識を身につけつつ、今の科学が「何が分かっていて、何が分かっていないか」というところまで連れて行ってくれる良書でした。 TVなどで断片的に知っている潜在意識に関する知識を統合し「自分(私)とは何か」「自由とは何か」というまだ今の科学が解明してない疑問をしっかりと植え付けてくれます。 読んで感じたのは、うすうすとは感じていたけど、自分の行動規範がいかに「“誤った”自分中心主義」であるのかと…。論理的な判断と思っていたものは本当にそうなのか。客観的な視点で選んだものなのか。あの感情の原点は!?などなど、頭を抱えさせられます。(2013.08.24頃読了)
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