文体練習 の商品レビュー
シュールレアリスムな世界感。これだけ多く文体を変えて表現すると芸術になり、文章による芸術ってこういうものかなと思った。ただ、その芸術から何を読み取るのかは個人の知識、経験、感性も必要で、私にはまだまだ読み取れるものが無いために評価は2。それでもフランスでは広く愛読されていると書か...
シュールレアリスムな世界感。これだけ多く文体を変えて表現すると芸術になり、文章による芸術ってこういうものかなと思った。ただ、その芸術から何を読み取るのかは個人の知識、経験、感性も必要で、私にはまだまだ読み取れるものが無いために評価は2。それでもフランスでは広く愛読されていると書かれているので、フランス人がフランス語を愛し、芸術的であることが窺える。それにしてもこの芸術をさらに日本語訳にしようとした朝比奈さんを思うと、どれだけ時間がかかり、どれだけの分野の言葉を学んだだろうかと想像を絶する労力を思わされる。
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下記のリンクで全てかかれているのだが、すごいものである。 https://1000ya.isis.ne.jp/0138.html
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2007.8月 ダヴィンチの表紙で、松本潤氏が持っていた1冊。 シンプルな装丁と紹介文に惹かれて高校の図書館で借りた。 当時こういう本を始めて読んで衝撃を受けた。 同じ話が視点を変えるだけでこうも違って見えること、 もちろん文章の書き方も。 色々なことに気づかせてくれる一冊。
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図書館で借りる! 山本ナイルさんのSNSから興味 あまりタイプではなかったが、所々笑わせていただいた。 1つの出来事に対して99(正確には+3)の文章で表現されている。パラーっと読み飛ばしているところもあり。 訳者:朝比奈弘治のあとがきで、著者について表現力の幅広さを感じさせ...
図書館で借りる! 山本ナイルさんのSNSから興味 あまりタイプではなかったが、所々笑わせていただいた。 1つの出来事に対して99(正確には+3)の文章で表現されている。パラーっと読み飛ばしているところもあり。 訳者:朝比奈弘治のあとがきで、著者について表現力の幅広さを感じさせるとともに、ちんぷんかんぷんな文章も作成していることから言葉・文章の空虚さについて指摘している、めちゃ同感 私は、フィクションよりもノンフィクションがタイプ。ノンフィクションは私と同じ世界で生きてる人の実体験を体感できるのが魅力。だけど、当人が経験した事実をどこまで言葉で伝えられるかというのは、考えどころ。フィクション作品によっては、ノンフィクションよりありありと世界観が描き出されてるものもあるはず。そんな作品に出会ってみたいな。 どこまで〇〇で伝えられるかっていうのは、「写真」にも言えることだと思う 写真展とかあるけど、テーマとか解説がない限りアーティストの想いがわからない(イメージすることも必要なんだと思うけど) 本探しの旅は終わらないね 2、読みづらい 11、言葉をそのまま使うんじゃなくて、並列だったり逆説例えて使っているのがすごい面白い。 19.アニミズム→帽子が主語になってるの面白い 人じゃないのが主語の本読みたい 74.よめないやん、品詞に分けてる 80.事実とは真逆のことが書いてある、あり得なくて面白い
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レーモンクノーとボリスヴィアンの関係が気になる 2023/10/10 追記 まさか山中智恵子とレーモンクノーが繋がるとは思わなかった。掘らないといけない。「ことば」
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あるバスに乗った男の何の変哲もない一つのストーリーを99通りの文体で表現した1冊です。 1942年に12篇を書いた後、5年をかけてじっくり編み出されたそうです。 思わず声を上げて笑ってしまったり、夢中であっという間に読んでしまいますが、その表現の多様さに感動します。 お金の...
あるバスに乗った男の何の変哲もない一つのストーリーを99通りの文体で表現した1冊です。 1942年に12篇を書いた後、5年をかけてじっくり編み出されたそうです。 思わず声を上げて笑ってしまったり、夢中であっという間に読んでしまいますが、その表現の多様さに感動します。 お金のしくみの伝え方も、多くの方が試行錯誤を繰り返していますが、いろいろな表現方法があるのかもしれないなぁと思い、勉強会でご紹介しました。 (お金のしくみ塾生 一ノ瀬)
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「嗅覚」の項に胸キュン。翻訳の手腕込みで。 その気になればこんなに文体を書き分けできるのか。 一介の喫語者として終始ウキウキして読んだ。 ラインやメールの文面に活かしてみよう。
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・原書の発想も凄いが、 翻訳のセンスが凄すぎる。 翻訳でこんなに味が出るとは… フランス語ができる人であれば、 合わせて原書も読んでみたら、 より楽しめそう。 ・本文はもちろん面白いが、 訳者のあとがきを最初に読んだのはよかった。 訳者が苦心したこと、 翻訳しながら考えた...
・原書の発想も凄いが、 翻訳のセンスが凄すぎる。 翻訳でこんなに味が出るとは… フランス語ができる人であれば、 合わせて原書も読んでみたら、 より楽しめそう。 ・本文はもちろん面白いが、 訳者のあとがきを最初に読んだのはよかった。 訳者が苦心したこと、 翻訳しながら考えたこと またそれぞれの章の注釈が書かれているので、 より味わって読むことができる。 ・書かれている文章の内容は同じ。 でも、書き方が違うとこんなに印象が変わるのかと驚かされる。 21区別 バスのなかで(風呂の話ではない)、わたしは、ひも(女に貢がせる男のことではない)を巻いた帽子(某氏ではない)をかぶった男を見かけた。 (ぶった男を見限ったのではない。)… 和訳センスが面白すぎる! 35語頭音消失 衝撃的。 たしは とで っぱいの スに った。 スの かには びが るで リンの うに がい かものが た。… これでも、なんとなく読めてしまうから不思議。 46音の反復 7行ほどの文章の中に ぶん と言う言葉が33回も出てくる。 洒落 になっている。 70語頭音付加 まある日の、ど小五ごろ、べ混雑した、さバスの、お後部デッキで、な私は、とある、お若者を、も見かけた。… 72だくでん ひらがなに、濁点を打ちまくった文章。 普通の日本語では、濁点が付かない所にも (例えば、うに濁点など)ついてるところが面白い。 役者あとがき 翻訳を通じて感じた事は 自分の無力さであり 日本語の無力さではなかった。 フランス語以上に、 日本語を探検する良い機会となった。 日本語は相当奥の深い柔軟な言葉である。 本文の中では一切説明しないこと もしもクノーが現代の日本人だったら、 どんな文体にしただろうかと想像しながら言葉を選ぶことを方針とした。
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すごい。 言語にはこんな可能性とバリエーションとがあるのかと、感激した。 こんなふうに、言語自体にスポットを当てて考える機会が初めてでとても面白かった。 真剣に大人が言葉で遊んでいるのをみさせてもらった感覚。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろいとかおもしろくないとかはよく分からない。 よくこんなたくさん書いたなというのが正直な感想。 読んでみてよかったとは思うが、もう一度読むことはなさそう。
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