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サイダーハウス・ルール(上) の商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

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    13

  2. 4つ

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2011/09/30

生きていくには「ルール」がいっぱいあるんだよ。 大事なルールはね、「役に立つ」ってこと。 ほんとかな? 堕胎は人殺しかな?それとも誰かの役に立つことことかな? 読んでみて。長くて面倒だったら映画でもいいよ。

Posted byブクログ

2011/06/27

簡単にいえば、孤児院で育った少年が自立しててゆく過程で、それぞれの集団に暗黙としてあるルールを見極め認め、やがて自分のルールを見出してゆく物語です。 が!そんな単純なものではありません。一方の正義は他方の正義ではありえず、机上の倫理は現実の前にはただの夢想でしかないようです。 舞...

簡単にいえば、孤児院で育った少年が自立しててゆく過程で、それぞれの集団に暗黙としてあるルールを見極め認め、やがて自分のルールを見出してゆく物語です。 が!そんな単純なものではありません。一方の正義は他方の正義ではありえず、机上の倫理は現実の前にはただの夢想でしかないようです。 舞台は主に孤児院と季節労働者のいるリンゴ園です。差別あり堕胎ありDVありと、大変シビアで暗い設定にもかかわらず、ユーモアにあふれ、読後得も言われぬ爽快感に浸れます。 映画化もされていますが、断然小説を読まれるのをお薦めします。

Posted byブクログ

2011/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【概要】 孤児・ホーマー・ウェルズはセント・クラウズの孤児院で、産科医でもあり堕胎医でもあるラーチや看護婦アンジェラ、エドナに愛されながら育つ。父親代わりのラーチはホーマーに自分の跡を継いで貰いたいと思っているが、ホーマーは医者にはなりたくない。そして、ホーマーは孤児院を出て、オーシャン・ビューというりんご園で働くようになる。20世紀前半のアメリカを舞台にした孤児の成長物語。 【感想】 『ガープの世界』や『ホテル・ニューハンプシャー』のような軽妙さが影を潜め、作中で取り上げられているようなディケンズの作品のような趣がある。多彩なテーマ(妊娠中絶・堕胎は大きなテーマのひとつ)が織り込まれているけれど、典型的な少年の成長小説。 もっとも、余計な一言(?)は健在。例えば、ホーマーがラーチと間違えて、駅長の死体に対して「大好きだ」と伝える場面で、「駅長が人から『大好きだ』と言われたのはこれが初めてだとは、ホーマーには思いも及ばなかった(P336)」という一文。思わず笑ったしまったけれど、たった一文で惨めな男であることが明らかにされる。名前もついていない脇役に過ぎないのに。 孤児院のことは詳しくは知らないけれど、「孤児院というのは捨ててかえりみられないものときまっているんじゃないのか?(P512)」という考え方は新鮮だった。ホーマーは孤児院を出たあと、父のような存在であるラーチを誰よりも愛していることを気づくが、セント・クラウズには帰りたいとは思わない。日本でもこのような思想なのだろうか?

Posted byブクログ

2011/05/23

ずっと好きな本です この上下二冊を読んでいる間は自分も違う世界に生きているような気になっていて気持ちが良かった

Posted byブクログ

2010/05/23

孤児と胎児の話。 ドクター・ラーチはセント・クラウズで孤児ホーマー・ウェルズに胎児の手伝いをさせる。 ホーマーは胎児に関して反感を持ち、果樹園で働く決意をする。。。 “胎児、孤児”や“ウォリーとキャンディーとホーマーの三角関係”や“近親相姦”など複雑な問題が盛り沢山。 最...

孤児と胎児の話。 ドクター・ラーチはセント・クラウズで孤児ホーマー・ウェルズに胎児の手伝いをさせる。 ホーマーは胎児に関して反感を持ち、果樹園で働く決意をする。。。 “胎児、孤児”や“ウォリーとキャンディーとホーマーの三角関係”や“近親相姦”など複雑な問題が盛り沢山。 最後はメロニィーのホーマーへの思いに感動した。

Posted byブクログ

2010/05/10

彼は全ての子供達の父親であり、私の歩む先には必ず彼がいる。と思った12歳の夏。それは今もあまり変わらないと思う。

Posted byブクログ

2010/03/09

映画も原作も大好き!人の役にたつ人間ってなんだろう?ものごとの正しさって一体どうやって誰が決めるの?などなど深く考えさせられる作品です。重いテーマを扱っているけれど、様々な形の愛情がここにはあります。迷った時に手にとる一冊。

Posted byブクログ

2009/11/03

ルールってつまりは法律、 でも、個人やそのおかれている立場によってずいぶん違うんだ。 マイルール、そういうこともありかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

人生で一番繰り返し読んだ作品。物語だけじゃなく、言葉の言い回し、描写までアーヴィング作品の中でも一番好み。 孤児のホーマーやメロニィ、孤児院の医師であるラーチ、リンゴ園のウォーリーやキャンディといったキャラクターたちが織りなす、切なくも温かい人生の物語。人はみんな、支え合い、生き...

人生で一番繰り返し読んだ作品。物語だけじゃなく、言葉の言い回し、描写までアーヴィング作品の中でも一番好み。 孤児のホーマーやメロニィ、孤児院の医師であるラーチ、リンゴ園のウォーリーやキャンディといったキャラクターたちが織りなす、切なくも温かい人生の物語。人はみんな、支え合い、生きる。そして、人生って素晴らしいと思うのだと信じたいと感じられる。そんな素敵な作品。何度読んでも新しい発見が出来る、そんな作品はなかなかない。無人島に一つだけ持って行く作品を選ぶなら絶対にこれ。

Posted byブクログ

2009/10/04

アーヴィング作品は原作と映画、その当たり外れが大きい気がする。これは原作が当たりのパターンか。というかこれを映画化するのは天下のハルストレム監督でもなかなか難しかった模様。なんだかんだ言っても両方好きだけど。

Posted byブクログ