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名探偵の呪縛 の商品レビュー

3.2

208件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

    97

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  5. 1つ

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2022/05/26

著者自身の本格推理モノに対するあわい気持ちを小説にしたような感じだった デビュー時のスタイルだけど今は放棄しているので、 元カノのことを書くような、あわい気持ちを感じた ミスチルでいうとLOVEの世界観

Posted byブクログ

2022/05/03

 前作『名探偵の掟』のような感じを期待して読むとガッカリしてしまう人が多いだろう本書。東野氏の本格への愛が詰まっていて、私のような本格ファンには、頻繁に再読はしないけれどもそっと自分の本棚にしまっておきたい大事な作品。本格から入ったくせにだんだんバカにするようになり、斬新な手法の...

 前作『名探偵の掟』のような感じを期待して読むとガッカリしてしまう人が多いだろう本書。東野氏の本格への愛が詰まっていて、私のような本格ファンには、頻繁に再読はしないけれどもそっと自分の本棚にしまっておきたい大事な作品。本格から入ったくせにだんだんバカにするようになり、斬新な手法のミステリを求めつつもまた一周回って好きであることを再認識する。この過程が同じ道のりを辿った読者の胸を打つのではないだろうか。  録画しておいた剛くんの金田一のドラマ観なくては。

Posted byブクログ

2022/03/28

「東野圭吾」の『名探偵の呪縛』を読みました。 ここのところ「東野圭吾」ワールドにはまってますね。 作家の「私」(「東野圭吾」本人?)が迷い込んだのは≪本格推理≫という概念の存在しない街、墓礼路(ぼれろ)市。 墓礼路市で次々と起こる≪本格推理≫もどきの難事件を、いつの間にか探...

「東野圭吾」の『名探偵の呪縛』を読みました。 ここのところ「東野圭吾」ワールドにはまってますね。 作家の「私」(「東野圭吾」本人?)が迷い込んだのは≪本格推理≫という概念の存在しない街、墓礼路(ぼれろ)市。 墓礼路市で次々と起こる≪本格推理≫もどきの難事件を、いつの間にか探偵「天下一大五郎」になっていた「私」が解決するという物語です。 -----story------------- 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵「天下一大五郎」になっていた。 次々起こる怪事件。 だが何かがおかしい。 じつはそこは、≪本格推理≫という概念の存在しない街だったのだ。 この街を作った者の正体は? そして街にかけられた呪いとは何なのか。 ----------------------- ≪本格推理≫を揶揄しつつも、「東野圭吾」の≪本格推理≫への愛情が滲み出ている作品で好感は持てましたが、、、 リアリティがなく、感情移入できなかったので、「東野圭吾」作品にしては、面白みに欠け、物足りない感じがしましたね。 「名探偵の掟」の続編らしいので、そっちを先に読むと感想は違ったのかもなぁ。

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2022/03/05
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天下一大五郎シリーズの長編小説。 突然異世界転生のような形で、探偵・天下一大五郎として事件を解決していく物語。この世界の特徴として、密室やアリバイなどと言った本格推理の定番が消失している世界であると言うことがとても面白い設定だと思った。人々の歴史という者が存在せず、その鍵を握る盗掘品の謎とその中で起きる殺人事件の謎を解き明かしてくところがとてもワクワクした。 そして読んだ後の感想としては、この本は東野圭吾氏の作風の転換期となった小説だと感じた。この時期(1996年)までは本格ミステリーの様相が強かった作者だが、この後は「天空の蜂」「虚ろな十字架」「さまよう刃」などの社会派小説が多くなっていった。東野氏は公式ファンブックの中で本格に自分が向いていないと気づいたためこの小説を執筆したとおっしゃっていた。そして小説のラストで本格ミステリーから一旦離れる事をヒロインや黒幕に告げている。その中でこの本は本格ミステリーへの一旦の休職宣言書であり、新たな分野へと挑戦するための架け橋でもあった。そう考えるととても東野先生の作品歴の中でも重要な本であると思います。 最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を載せておきますので読む際の参考にしてください(敬称略)。 天下一大五郎:神谷浩史 日野ミドリ:佐倉綾音 日野市長:銀河万丈 月村博士:能登麻美子 火田俊介:速水奨 木部政文:茶風林 金子和彦:諏訪部順一 土井直美:勝木真沙子 門番:小山力也 大河原警部:安元洋貴

Posted byブクログ

2022/02/16

著者の作品を順に読んでいってこれにたどり着くと、納得できる。 モヤモヤしてたものが、少しクリアになるというか。 単発で読むと、違和感があるのかなと思う。

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2022/02/16

本格推理小説のない架空の世界で起こる殺人事件を、主人公の天下一が解き明かしていくミステリー。 ファンタジー要素も強め。 東野圭吾色も強め。 でも最後はほっこり。 字も大きくて、すっと読める話だった。

Posted byブクログ

2022/02/03
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図書館で借りたもの。 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。実はそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。 「名探偵の掟」 の続編。 殺人のトリックや密室殺人などという言葉がない世界に迷い込んだ「私」。 そこで殺人事件が起き、推理していくうちにあることに気づく。 そこはかつて自分が書いた小説の世界。自分が捨てた世界。 “「この世界に物足りなさを感じたんだ。自分にはほかに、やりたいこと、やらなければならないことがたくさんあると気づいた」” そして本格推理小説を避け始めた。 前は封印してしまったこの世界だけど、 “「たしかに僕はもうここへは帰らないかもしれない。でも僕の心の中に、この世界は残しておきたいと思う」” “「今度は前みたいに、ここを封印したくはないんだ。いつでも戻ってこれる、自分だけの遊び場として残しておきたい」” 「私」は、東野圭吾さん自身をモデルにしてるのかな?

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2021/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天下一シリーズ第2作。前作の皮肉の効いたのとは違い、東野さんの本格への愛にあふれた作品だった。本格ミステリーという概念が存在しない世界に主人公が紛れ込んでしまい、その世界で次々と起こる本格ミステリーさながらの殺人事件を解いていくという物語。最後はとてもエモい展開になりいいなと思える作品だった。

Posted byブクログ

2021/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これを読むと、他の東野圭吾作品を感慨深く読み直すことができる。最後に出てきたパジェロとスカイラインは、ガリレオシリーズの内海と草薙の車なのかな?

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2021/06/18

天下一シリーズ第二弾。 不思議な世界に迷い込み、天下一探偵となってしまった作者が殺人事件を鋭い推理で解決し、迷い込んだ世界の謎を解き明かしていく物語。 今作は長編で、自分の創り出した世界を思い起こして自分を投影させ、本格推理小説を懐かしむという読んでいて不思議な感覚になる物語...

天下一シリーズ第二弾。 不思議な世界に迷い込み、天下一探偵となってしまった作者が殺人事件を鋭い推理で解決し、迷い込んだ世界の謎を解き明かしていく物語。 今作は長編で、自分の創り出した世界を思い起こして自分を投影させ、本格推理小説を懐かしむという読んでいて不思議な感覚になる物語でした。前作のように本格推理小説を皮肉る内容では無く、筆者の本格推理小説に対する強い思い入れを表した作品でした。

Posted byブクログ