名探偵の呪縛 の商品レビュー
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冒頭から天空の蜂でふふっとなった。 本格推理小説をおとぎ話風にしたような、読みやすい話だった。落ちも、単純な夢オチではなく、ほっこりとする良い落ちだった。
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下一2 図書館で彷徨ったら別世界にいた。異空間系は苦手だけど、ミステリなら好き。 というか、どこか分からなすぎて好きだった。 存在意義がわからない世界の人たち。本格推理小説のない世界で起こる盗掘に殺人。名探偵天下一になった主人公はが、どんどん死んでいく人たちの謎を、どんどん解いていく。 謎解きも面白いけど、根本の存在意義のところがまた面白い。 初めて本格推理小説に出会い、魅せられていく人々…羨ましい。
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探偵天下一と本格推理小説の関係かな。読み終わった後のインパクトは薄い。名探偵の掟はクスクス笑えたけど、こっちは笑うところなく、天下一の意味合いを定義付けしようとしたのだろうけど、まあまあかな。
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著者自身の本格推理モノに対するあわい気持ちを小説にしたような感じだった デビュー時のスタイルだけど今は放棄しているので、 元カノのことを書くような、あわい気持ちを感じた ミスチルでいうとLOVEの世界観
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前作『名探偵の掟』のような感じを期待して読むとガッカリしてしまう人が多いだろう本書。東野氏の本格への愛が詰まっていて、私のような本格ファンには、頻繁に再読はしないけれどもそっと自分の本棚にしまっておきたい大事な作品。本格から入ったくせにだんだんバカにするようになり、斬新な手法の...
前作『名探偵の掟』のような感じを期待して読むとガッカリしてしまう人が多いだろう本書。東野氏の本格への愛が詰まっていて、私のような本格ファンには、頻繁に再読はしないけれどもそっと自分の本棚にしまっておきたい大事な作品。本格から入ったくせにだんだんバカにするようになり、斬新な手法のミステリを求めつつもまた一周回って好きであることを再認識する。この過程が同じ道のりを辿った読者の胸を打つのではないだろうか。 録画しておいた剛くんの金田一のドラマ観なくては。
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「東野圭吾」の『名探偵の呪縛』を読みました。 ここのところ「東野圭吾」ワールドにはまってますね。 作家の「私」(「東野圭吾」本人?)が迷い込んだのは≪本格推理≫という概念の存在しない街、墓礼路(ぼれろ)市。 墓礼路市で次々と起こる≪本格推理≫もどきの難事件を、いつの間にか探...
「東野圭吾」の『名探偵の呪縛』を読みました。 ここのところ「東野圭吾」ワールドにはまってますね。 作家の「私」(「東野圭吾」本人?)が迷い込んだのは≪本格推理≫という概念の存在しない街、墓礼路(ぼれろ)市。 墓礼路市で次々と起こる≪本格推理≫もどきの難事件を、いつの間にか探偵「天下一大五郎」になっていた「私」が解決するという物語です。 -----story------------- 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵「天下一大五郎」になっていた。 次々起こる怪事件。 だが何かがおかしい。 じつはそこは、≪本格推理≫という概念の存在しない街だったのだ。 この街を作った者の正体は? そして街にかけられた呪いとは何なのか。 ----------------------- ≪本格推理≫を揶揄しつつも、「東野圭吾」の≪本格推理≫への愛情が滲み出ている作品で好感は持てましたが、、、 リアリティがなく、感情移入できなかったので、「東野圭吾」作品にしては、面白みに欠け、物足りない感じがしましたね。 「名探偵の掟」の続編らしいので、そっちを先に読むと感想は違ったのかもなぁ。
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天下一大五郎シリーズの長編小説。 突然異世界転生のような形で、探偵・天下一大五郎として事件を解決していく物語。この世界の特徴として、密室やアリバイなどと言った本格推理の定番が消失している世界であると言うことがとても面白い設定だと思った。人々の歴史という者が存在せず、その鍵を握る盗掘品の謎とその中で起きる殺人事件の謎を解き明かしてくところがとてもワクワクした。 そして読んだ後の感想としては、この本は東野圭吾氏の作風の転換期となった小説だと感じた。この時期(1996年)までは本格ミステリーの様相が強かった作者だが、この後は「天空の蜂」「虚ろな十字架」「さまよう刃」などの社会派小説が多くなっていった。東野氏は公式ファンブックの中で本格に自分が向いていないと気づいたためこの小説を執筆したとおっしゃっていた。そして小説のラストで本格ミステリーから一旦離れる事をヒロインや黒幕に告げている。その中でこの本は本格ミステリーへの一旦の休職宣言書であり、新たな分野へと挑戦するための架け橋でもあった。そう考えるととても東野先生の作品歴の中でも重要な本であると思います。 最後にこの小説をアニメ化したときの声優陣を載せておきますので読む際の参考にしてください(敬称略)。 天下一大五郎:神谷浩史 日野ミドリ:佐倉綾音 日野市長:銀河万丈 月村博士:能登麻美子 火田俊介:速水奨 木部政文:茶風林 金子和彦:諏訪部順一 土井直美:勝木真沙子 門番:小山力也 大河原警部:安元洋貴
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著者の作品を順に読んでいってこれにたどり着くと、納得できる。 モヤモヤしてたものが、少しクリアになるというか。 単発で読むと、違和感があるのかなと思う。
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本格推理小説のない架空の世界で起こる殺人事件を、主人公の天下一が解き明かしていくミステリー。 ファンタジー要素も強め。 東野圭吾色も強め。 でも最後はほっこり。 字も大きくて、すっと読める話だった。
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図書館で借りたもの。 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。実はそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。 「名探偵の掟」 の続編。 殺人のトリックや密室殺人などという言葉がない世界に迷い込んだ「私」。 そこで殺人事件が起き、推理していくうちにあることに気づく。 そこはかつて自分が書いた小説の世界。自分が捨てた世界。 “「この世界に物足りなさを感じたんだ。自分にはほかに、やりたいこと、やらなければならないことがたくさんあると気づいた」” そして本格推理小説を避け始めた。 前は封印してしまったこの世界だけど、 “「たしかに僕はもうここへは帰らないかもしれない。でも僕の心の中に、この世界は残しておきたいと思う」” “「今度は前みたいに、ここを封印したくはないんだ。いつでも戻ってこれる、自分だけの遊び場として残しておきたい」” 「私」は、東野圭吾さん自身をモデルにしてるのかな?
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