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名探偵の呪縛 の商品レビュー

3.2

211件のお客様レビュー

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別の世界に行ってしま…

別の世界に行ってしまい、名探偵として謎を解くことに。個人的に前作の方が読みやすいかなと思います。

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名探偵の掟の第2弾。…

名探偵の掟の第2弾。しかし、今回は長編。推理小説としてはいまいちだが、東野ファンなら面白さがわかると思う

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東野圭吾とは思えない…

東野圭吾とは思えない作風の小説です。本格推理のない世界に入った主人公は奇妙な事件に巻き込まれる。そこはどんな世界なのか?ファンタジーの要素も少し感じられるミステリーです。

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2024/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東野圭吾にしては薄いので選んだ本。 だって、この週に図書館から借りた本の半分近くが軽く500ページ超えだったり、二段組みだったりしたものだから、軽く読める本がいいなあ…と。 そうしたら大当たり! 本も薄いが内容も軽く読める、しかも面白い本でした。 本格推理小説を装ったメタ小説。 主人公の作家は、作者自身。 だって彼が書いたとされるあんな作品もこんな作品も、読んだことあるもの。 ところが図書館で資料になる本を探しているうちに迷子になり、気づけば見知らぬ街で、見知らぬ人物・探偵天下一として扱われることになってしまう。 市長からの依頼は、街の記念館の地下から発掘された何かが奪われてしまったので、取り返してほしいというもの。 しかし調査を開始すると…。 密室殺人あり、犯人消失事件ありと次々に不可思議な殺人事件が起きる。 ところがこの街には「本格推理」という概念がなく、社会派ミステリやハードボイルドはあっても、密室で起きる殺人や大勢の人の目をくぐって犯人が姿を消すなどということは理解できない。 なぜこんないびつな街があるのか。 その存在意義は? 密室殺人でデビューした東野圭吾が、いつの間にか本格推理から、人の心の機微や社会の構造の歪みなどを主テーマとしたミステリを書くようになったのは、加賀刑事のシリーズを読んでいてもわかりました。 『白夜行』『流星の絆』などのほか、ゴリゴリ理系の本格派と見られているガリレオシリーズでも『容疑者Xの献身』などの感動ポイントは、Xの献身的なまでの愛情でしょう。 そっちのほうが売れるから、というよりも、作者自身が本格派と言われる作品と少し距離を置きたくなった時期があったのだと思いますが、それは永遠の決別というわけではなく、いつかまた、書きたくなったら書くよという、作者から読者へのメッセージなのだと思います。 だから全然人間は書けていませんし、余韻もありません。 でも、その仕掛けを含めて、面白かったです。

Posted byブクログ

2024/08/31

「名探偵の掟」から続けて読むべき天下一大五郎シリーズ第2弾。こちらは長編、しかも前作のようなコメディ要素や自虐ネタは一切なしの特殊設定ミステリー。「本格推理小説」へのオマージュとも妬みとも決別ともとれる、当時の東野さんの思いが窺い知れて面白かった。

Posted byブクログ

2024/05/29

1996年の作品。 本格モノでデビューした東野さんですが、今では本格に固執しない幅広い作品を書かれています。 そんな東野さんの本格愛を感じられる小説でした。 メタミステリですが、しっかり本格ミステリとなっています。

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2024/05/17

名探偵の掟を昔に読んでたので、こちらも読んでみました。 前作同様メタな視点で本格推理小説の世界を描いているので、推理小説好きはニヤッとしてしまう。今作での本格推理小説への向き合い方に愛があって好きです。大人になって遊ばなくなり棚にしまったままになってしまったオモチャの埃をそっと払...

名探偵の掟を昔に読んでたので、こちらも読んでみました。 前作同様メタな視点で本格推理小説の世界を描いているので、推理小説好きはニヤッとしてしまう。今作での本格推理小説への向き合い方に愛があって好きです。大人になって遊ばなくなり棚にしまったままになってしまったオモチャの埃をそっと払ってあげるように、手垢だらけで古臭くなってしまった本格推理小説を慈しむ小説です。

Posted byブクログ

2024/03/25

 単純なメタミステリーとして読むとそこまで惹かれなかったかもしれないが、本格ミステリーの王道である「密室」ものでデビューした著者の本格ミステリーに対する葛藤とそれと同じくらいの愛情を感じ、「『名探偵の掟』に対するアンサーというより、本格ミステリーは時代遅れではないかという思いと、...

 単純なメタミステリーとして読むとそこまで惹かれなかったかもしれないが、本格ミステリーの王道である「密室」ものでデビューした著者の本格ミステリーに対する葛藤とそれと同じくらいの愛情を感じ、「『名探偵の掟』に対するアンサーというより、本格ミステリーは時代遅れではないかという思いと、それと同等の本格ミステリーへの懐かしさと愛を書きたかったのではないか。」という感想が浮かんだ。

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2024/03/25

ミステリ...かと思ったら、いきなりの異世界譚(^ ^; 漫画っぽい...というよりは、夢っぽい、かな。起承転結は一応あるのですが、何というかすっきり心地よくない、悪夢っぽいような展開が続き(^ ^; ちょっと酔っ払いそう(^ ^; 登場人物のキャラは漫画っぽい。少年少女向け、...

ミステリ...かと思ったら、いきなりの異世界譚(^ ^; 漫画っぽい...というよりは、夢っぽい、かな。起承転結は一応あるのですが、何というかすっきり心地よくない、悪夢っぽいような展開が続き(^ ^; ちょっと酔っ払いそう(^ ^; 登場人物のキャラは漫画っぽい。少年少女向け、みたいな印象かな。いわゆる「本格もの」へのオマージュなのかも知れないが、逆にパロディとも取れるような(^ ^; 面白くないわけではないが、そこはかとない気持ち悪さが残る、何とも不思議な作品でした(^ ^;

Posted byブクログ

2024/02/15

最後がとても気になる終わり方。 果たしてこれは著者自身の心情をのせたものなのか、あくまでフィクションとしての作者の終わり方なのか。 名探偵の系譜とはいえ前作とは一味違った内容でどうなっていくのだろうと思いながら読み進めた。

Posted byブクログ