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世界のなかの日本 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/07/29

「世界のなかの日本」司馬遼太郎・ドナルド・キーン著、中央公論社、1992.04.20 217p ¥1,100 C0095 (2024.07.28読了)(2024.07.28拝借)(1992.05.25/3版) 副題「十六世紀まで遡って見る」 【目次】 司馬さんと対談する喜び ...

「世界のなかの日本」司馬遼太郎・ドナルド・キーン著、中央公論社、1992.04.20 217p ¥1,100 C0095 (2024.07.28読了)(2024.07.28拝借)(1992.05.25/3版) 副題「十六世紀まで遡って見る」 【目次】 司馬さんと対談する喜び  ドナルド・キーン 1 オランダからの刺激 2 日本人の近世観 3 明治の憂鬱を生んだもの 4 大衆の時代 5 日本語と文章について 6 日本人と「絶対」の観念 7 世界の会員へ 懐かしさ  司馬遼太郎 人名索引 ☆関連図書(既読) 「梟の城」司馬遼太郎著、新潮文庫、1965.03.30 「覇王の家 前編」司馬遼太郎著、新潮社、1973.10.25 「覇王の家 後編」司馬遼太郎著、新潮社、1973.10.25 「日本歴史を点検する」海音寺潮五郎・司馬遼太郎著、講談社文庫、1974.01.15 「空海の風景(上)」司馬遼太郎著、中公文庫、1994.03.10 「空海の風景(下)」司馬遼太郎著、中公文庫、1994.03.10(改版) 「日本とは何かということ」司馬遼太郎・山折哲雄著、日本放送出版協会、1997.03.20 「反劇的人間」安部公房・キーン著、中公新書、1973.05.25 「日本の面影(NHK人間大学)」ドナルド・キーン著、日本放送出版協会、1992.04.01 「明治天皇を語る」ドナルド・キーン著、新潮新書、2003.04.10 「日本を、信じる」瀬戸内寂聴・ドナルド・キーン著、中央公論新社、2012.03.11 (「BOOK」データベースより)amazon 近松や勝海舟、漱石など江戸の人、明治人のモラルや美意識、ことばと文学を語り合う。また「鎖国」下の対外好奇心、西欧文明の迎え方にみる世界との関りを通して「日本人と日本文化」を考え、世界の一員としての日本人の基礎を築く。

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2024/03/21

日本の文化に鎖国がかなり影響していると分析していると対談にあった。それが却って日本人の好奇心を刺激して、あらゆる料理を究めたり、どんなスポーツも試したりすると分析されていた。なるほど、それはあると思う。

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2023/01/04

司馬遼太郎氏(1923-1996)とロナルド・キーン氏(1922-2008)の両巨匠が、16世紀(室町時代後期から戦国時代)まで遡って〝世界の中の日本人と日本文化〟について、三度にわたって語り合った硬派の対談集。〝とにかくお侍さんは貧乏でした。農村に二、三軒はある大百姓の方が、一...

司馬遼太郎氏(1923-1996)とロナルド・キーン氏(1922-2008)の両巨匠が、16世紀(室町時代後期から戦国時代)まで遡って〝世界の中の日本人と日本文化〟について、三度にわたって語り合った硬派の対談集。〝とにかくお侍さんは貧乏でした。農村に二、三軒はある大百姓の方が、一般的に金持ちでした。むろん、街の商人は金持ちでした...侍には侍の美学があり、それを西鶴のような町人代表者が尊敬していた...尊敬でも受けなければ、お侍さんもただの貧乏人です〟〝武士は喰わねど高楊枝とかね〟・・・。

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2021/12/24
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フランス革命以前のフランスだったら、貴族としての生活は、決して悪くありませんでした。しかし、みんなが貴族として生まれていなかった。そこが問題なのです 具体的に言うと、漱石はどちらかと言えば完成された1人の江戸っ子だったんだと思うんです。それがイギリスに留学する。そこで、向こうから小さい人がやってきたなと思ったら、鏡に映っている自分だったとか、あらゆることが劣等感の種になった

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2018/03/10

難しい。 オランダに2年も住めば、市長も選べて、子供を大学に通わすこともできる。  日本は何十年も日本に住んでいる外国人の参政権でもめている。 日本は日本人のものではなく、日本に住んでいる人のものという考えが世界をみるとどうやらスタンダードなのかも。 これは難しい問題である。

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2016/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

移民に関する話や日本人の世界に対する好奇心と無関心、西洋人の絶対の観念と日本人の観念の比較→非常に現代を考える上で示唆的。

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2014/07/16

伝統とは 意外と短い期間で形成される。 日本の今の伝統は 多くは 江戸時代で生まれている。 漆器は ジャパンと言われ  陶器は チャイナ と言われた。 それは 西洋の生活を 大きくかえるものだった。 鎖国は良いことだったという評価はおもしろい。 武士は まずしかった。 貧しく...

伝統とは 意外と短い期間で形成される。 日本の今の伝統は 多くは 江戸時代で生まれている。 漆器は ジャパンと言われ  陶器は チャイナ と言われた。 それは 西洋の生活を 大きくかえるものだった。 鎖国は良いことだったという評価はおもしろい。 武士は まずしかった。 貧しくても 矜持があった。 明治の中期に 朱子学に基づく教育が編纂された。 本来は いろんな思想的な潮流があったが。 日本の思想の中に  『絶対』を軸にするものを設定するのが むつかしい。三島由紀夫は 絶対を 天皇においた。 日本の清潔感はどこからくるのだろうか。 清潔好きの根拠は。 対談の質が さりげなく圧倒する。 いや。すばらしい対談だった。 知の激突ですね。 現在の日本というものの 生まれたてを論じている。 それは、縦横無尽な知の疾走でもある。

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2013/09/01

対談録。戦国時代から昭和までの、世界における日本の立ち位置について意見を交わすも、ちょっと難解。司馬さんの小説や随筆が極めて判りやすいのは、意識して誰にでも判りやすくしてるからなんだね。卓越した知識人の威力を見せつけられた感じ。

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2013/08/01

キーン先生と司馬さんの対談、今となってはなんて貴重なんだろうと思います。内容はさくさくっと読めるので、軽く読んでみるのも楽しいのでは。「日本ってこんな国」に、また視点が加わる本。

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2012/10/07

ドナルド・キーンと司馬遼太郎の対談。江戸時代から現代までの日本の文化について。様々な話が出てくるし、本当に博識な二人で読んでいて面白い。日本の文化に触れなおしたくなる。

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