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世界のなかの日本 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/03/21

日本の文化に鎖国がかなり影響していると分析していると対談にあった。それが却って日本人の好奇心を刺激して、あらゆる料理を究めたり、どんなスポーツも試したりすると分析されていた。なるほど、それはあると思う。

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2023/01/04

司馬遼太郎氏(1923-1996)とロナルド・キーン氏(1922-2008)の両巨匠が、16世紀(室町時代後期から戦国時代)まで遡って〝世界の中の日本人と日本文化〟について、三度にわたって語り合った硬派の対談集。〝とにかくお侍さんは貧乏でした。農村に二、三軒はある大百姓の方が、一...

司馬遼太郎氏(1923-1996)とロナルド・キーン氏(1922-2008)の両巨匠が、16世紀(室町時代後期から戦国時代)まで遡って〝世界の中の日本人と日本文化〟について、三度にわたって語り合った硬派の対談集。〝とにかくお侍さんは貧乏でした。農村に二、三軒はある大百姓の方が、一般的に金持ちでした。むろん、街の商人は金持ちでした...侍には侍の美学があり、それを西鶴のような町人代表者が尊敬していた...尊敬でも受けなければ、お侍さんもただの貧乏人です〟〝武士は喰わねど高楊枝とかね〟・・・。

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2021/12/24
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フランス革命以前のフランスだったら、貴族としての生活は、決して悪くありませんでした。しかし、みんなが貴族として生まれていなかった。そこが問題なのです 具体的に言うと、漱石はどちらかと言えば完成された1人の江戸っ子だったんだと思うんです。それがイギリスに留学する。そこで、向こうから小さい人がやってきたなと思ったら、鏡に映っている自分だったとか、あらゆることが劣等感の種になった

Posted byブクログ

2018/03/10

難しい。 オランダに2年も住めば、市長も選べて、子供を大学に通わすこともできる。  日本は何十年も日本に住んでいる外国人の参政権でもめている。 日本は日本人のものではなく、日本に住んでいる人のものという考えが世界をみるとどうやらスタンダードなのかも。 これは難しい問題である。

Posted byブクログ

2016/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

移民に関する話や日本人の世界に対する好奇心と無関心、西洋人の絶対の観念と日本人の観念の比較→非常に現代を考える上で示唆的。

Posted byブクログ

2014/07/16

伝統とは 意外と短い期間で形成される。 日本の今の伝統は 多くは 江戸時代で生まれている。 漆器は ジャパンと言われ  陶器は チャイナ と言われた。 それは 西洋の生活を 大きくかえるものだった。 鎖国は良いことだったという評価はおもしろい。 武士は まずしかった。 貧しく...

伝統とは 意外と短い期間で形成される。 日本の今の伝統は 多くは 江戸時代で生まれている。 漆器は ジャパンと言われ  陶器は チャイナ と言われた。 それは 西洋の生活を 大きくかえるものだった。 鎖国は良いことだったという評価はおもしろい。 武士は まずしかった。 貧しくても 矜持があった。 明治の中期に 朱子学に基づく教育が編纂された。 本来は いろんな思想的な潮流があったが。 日本の思想の中に  『絶対』を軸にするものを設定するのが むつかしい。三島由紀夫は 絶対を 天皇においた。 日本の清潔感はどこからくるのだろうか。 清潔好きの根拠は。 対談の質が さりげなく圧倒する。 いや。すばらしい対談だった。 知の激突ですね。 現在の日本というものの 生まれたてを論じている。 それは、縦横無尽な知の疾走でもある。

Posted byブクログ

2013/09/01

対談録。戦国時代から昭和までの、世界における日本の立ち位置について意見を交わすも、ちょっと難解。司馬さんの小説や随筆が極めて判りやすいのは、意識して誰にでも判りやすくしてるからなんだね。卓越した知識人の威力を見せつけられた感じ。

Posted byブクログ

2013/08/01

キーン先生と司馬さんの対談、今となってはなんて貴重なんだろうと思います。内容はさくさくっと読めるので、軽く読んでみるのも楽しいのでは。「日本ってこんな国」に、また視点が加わる本。

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2012/10/07

ドナルド・キーンと司馬遼太郎の対談。江戸時代から現代までの日本の文化について。様々な話が出てくるし、本当に博識な二人で読んでいて面白い。日本の文化に触れなおしたくなる。

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2012/07/19

キーン、司馬両氏の博識には脱帽の極み!キーン氏の「謡曲『松風』を文学として最高のものとして信じている」にいたっては何をかいわんや、日本に対する造詣は日本人以上だ。

Posted byブクログ