白狐魔記 源平の風 の商品レビュー
人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの1作目です 白狐魔丸が師匠からその名を付けてもらう逸話や、ただのきつねだった頃から仙人と出会い変化の術を身につける過程などがワクワク感に溢れている一方、この物語の舞台と...
人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの1作目です 白狐魔丸が師匠からその名を付けてもらう逸話や、ただのきつねだった頃から仙人と出会い変化の術を身につける過程などがワクワク感に溢れている一方、この物語の舞台となる源平合戦の一幕に白狐魔丸が関わり、落ち延びて行く源義経とその一行に同行し、その末路を見届けた上で出した、人の世が起こしてしまう戦に対する彼の見解に胸を撃たれる心地になりました 戦争にまつわる他の作品を見聞きしたばかりなので、なおさらそう思う 白狐魔丸がきつねとして獲物を捕ったり人間に追われたりした経験に、仙人との生活の中で学んだ知識が乗って“白狐魔丸”という稀有な存在が産まれる過程の物語でもあるので、そんな彼がどのように人間の世に関わるのか興味が尽きません うっかり2巻目から読んでしまったシリーズですが、(それでも問題なく読めましたが)1巻目の面白さも格別でした 変化の術の修行中に、きつねの尻尾をどうしても消すことが出来ずに試行錯誤をする白狐魔丸に仙人がした助言は、尻尾を“空”にする、仏教における色即是空の概念のほんの入口の話だったりしますし 仙人の修行は滝に打たれたり肉食を絶ったりする厳しいものだと想像していた白狐魔丸に、 「きつねが肉食をせねば死んでしまうだろう、滝行などというものは苦しい思いをすれば修行をしてる気分になっているだけだ 温泉に入って気持ちいいのと同じだ」 などと、人を食ったような(でも納得のいく)答えをしてくれる仙人との会話が読み応えあります 物語の終盤では、頼朝との対立により苦しい逃避行を余儀なくされている義経一行と白狐魔丸は同行し、その逃亡を手助けするのですが、白狐魔丸は義経一行に深く同情し、一行の中の一人の武者には友情すら感じるのですが、その一方で“戦などというものは規模の大きな縄張り争いに過ぎない“という冷静な結論を下します そんな語り口も、やはり魅力的なきつねに感じました 続編もまたおいおい、読みたいです
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主人公はきつね。里のそばで暮らすうちに人間に興味が出てきて、人間の言葉もわかるようになる。きつねの人間についての考察が面白い。源平の一の谷合戦の時代から始まって、巻を追うのに従って、日本史のさまざまな出来事を見ていくのだと思う。(タイトルから想像したので、違うかもしれない。)日本...
主人公はきつね。里のそばで暮らすうちに人間に興味が出てきて、人間の言葉もわかるようになる。きつねの人間についての考察が面白い。源平の一の谷合戦の時代から始まって、巻を追うのに従って、日本史のさまざまな出来事を見ていくのだと思う。(タイトルから想像したので、違うかもしれない。)日本の歴史、争いの歴史をきつねの目を通して見るとどうなるのか、この先も楽しみ。
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きつねが、修行して人間の姿に化けられるようになる。このきつね、白狐悪丸が見た源平合戦。人と人との殺し合い、、、う〜ん。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学校中学年くらいの人向けかな? 賢い狐が修行を積んで、人に化ける話。 狐だけど、悪意は今のところ見受けられない。 狐の師匠が気に入った。 こういう師匠って大抵浮世離れしていて、現世に興味なしな感じだと思うけれど、この師匠は茶目っ気がある。 滝に打たれたいのなら、打たれればいいとか言う。 基本的には放任。 サブタイトルが「源平の風」だが、ほとんどは修行の話。 源平は最後だけ。
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小学生の時に大好きだった本。図書館に行ったら読んだことのない続きが沢山出ていたので、一から読み直し。やっぱり圧倒的に面白い。大人が読んでも面白い。仙人の元で修行を積んで人間に化け人間を観察する一匹の狐の話。
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歴史に興味を持つきっかけになりそう。 キツネ目線で書かれているのが面白い。 いい本に出合えたと思える一冊だった。
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芦田愛菜さんおすすめでかりてみた。 おおよその歴史の内容をわかりやすくキツネ目線で書いていて殺伐とした戦なのに何故起こるのか、武士の心構えをキツネは学んでいく。人間を知らないので小さな疑問も丁寧にかいていて教育向けだと思う
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小学生の頃以来の再読。読みやすく面白かった。 白狐魔丸が純粋に様々な人間に興味や疑問を持ち、学んでいく姿が良い。
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児童文学なので読みやすいです。歴史に興味を持つキッカケになればと思い、読み始めました。キツネが人間に対して抱く疑問に考えさせられます。後にキツネが導き出す答えにもなるほどと納得しました。次巻が楽しみです。
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図書館で見かけて、作者の情報を見ると『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者だとあったので読んでみた。『ルドルフとイッパイアッテナ』はアニメを最初のほうだけ見て、あんまり好きじゃないと思ってやめたけど、これを読んで面白かったら読んでみようと思い借りてみた。 借りてはみたけれど、キツ...
図書館で見かけて、作者の情報を見ると『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者だとあったので読んでみた。『ルドルフとイッパイアッテナ』はアニメを最初のほうだけ見て、あんまり好きじゃないと思ってやめたけど、これを読んで面白かったら読んでみようと思い借りてみた。 借りてはみたけれど、キツネの性格に説得力を感じられなくて、面白さがわからなかった。
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