風紋(上) の商品レビュー
結構、古い作品ですが、著者に筆力あって惹き込まれます。まあ、あとは、最後まで読んでから評しましょう。重そうな結末があるとしても…
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ずっと気になってた乃南アサの「風紋」かなり長い分厚い小説で ハードカバーを手にしたときには、ちょっと無理かな?とやめ、 今回、たまたま手にとった小説が、「風紋」の続編のような内容だから、 できれば「風紋」を読んでから読んだほうが面白いというレビューを読み、今度こそ!と手に取った。...
ずっと気になってた乃南アサの「風紋」かなり長い分厚い小説で ハードカバーを手にしたときには、ちょっと無理かな?とやめ、 今回、たまたま手にとった小説が、「風紋」の続編のような内容だから、 できれば「風紋」を読んでから読んだほうが面白いというレビューを読み、今度こそ!と手に取った。 ごくごく普通の家庭の主婦の目線から、娘への伝言。 そこから、戻らなかった母親。 遺体となって発見され、間違いなく他殺体。 そこから、娘の視点、 刑事の視点。 新聞記者の視点。と、あらゆる方向から描かれ 内容が明らかになっていく。 そこに、加害者側の家族の視点が加わり、検事の視点が加わっていく。 もう、文章の読みやすさ、面白さは乃南アサさん、間違いない。 時代が、90年代なので携帯も使われてない時代だけれど そんな時代の差を感じさせない、人の心の描写はさすがだ。 そく、下巻へ。
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この作品も何度か手にしたものです。ある殺人事件によって、被害者となってしまった家族と、加害者となってしまった家族。殺人事件が引き起こした波紋が、それぞれの関係者たちにどのように影響を落として行くのかが丁寧に描かれています。このあとさらなる展開が...わかっていてもページをめくる手...
この作品も何度か手にしたものです。ある殺人事件によって、被害者となってしまった家族と、加害者となってしまった家族。殺人事件が引き起こした波紋が、それぞれの関係者たちにどのように影響を落として行くのかが丁寧に描かれています。このあとさらなる展開が...わかっていてもページをめくる手が止められません。下巻へ続く。
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ある家族の母親が殺された。 帰ってこない母親のことを心配する次女。 それに比べてなかなか帰ってこない父と長女。 その後も犯人が見つかり、日々を過ごす家族の心はバラバラだった。 そんな中、マスコミ等も押し掛け、どんどん状況は悪くなっていく。 また、犯人の家族もまたマスコミ等の被害に...
ある家族の母親が殺された。 帰ってこない母親のことを心配する次女。 それに比べてなかなか帰ってこない父と長女。 その後も犯人が見つかり、日々を過ごす家族の心はバラバラだった。 そんな中、マスコミ等も押し掛け、どんどん状況は悪くなっていく。 また、犯人の家族もまたマスコミ等の被害に晒されていく。 2016.4.10
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ひとつひとつの描写が細かく、特に人物の感情は素晴らしく、その人の悲しみや苛立ちが読み手の自分自身と同一化してしまいそうになる。心が苦しくなる。 母を殺された後の麻裕子の絶望感。元の環境を「水槽の中にいるよう」との表現がいい。 ただ、物語の展開としてはその分遅々として進まない印象も...
ひとつひとつの描写が細かく、特に人物の感情は素晴らしく、その人の悲しみや苛立ちが読み手の自分自身と同一化してしまいそうになる。心が苦しくなる。 母を殺された後の麻裕子の絶望感。元の環境を「水槽の中にいるよう」との表現がいい。 ただ、物語の展開としてはその分遅々として進まない印象もあり、下巻を読むのがほんの少しおっくうにも。
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ニュースで悲惨な殺人事件を見て、「被害者の家族は可哀想だなあ」とか「犯人の家族はどうなるんだろう」などと、誰でも一度は考えたことがあると思う。そこに思いっきり焦点を当てたのがこの作品。平凡な日常が事件を境に あっという間に壊れていく様を、まるでドキュメンタリーのように詳細に語って...
ニュースで悲惨な殺人事件を見て、「被害者の家族は可哀想だなあ」とか「犯人の家族はどうなるんだろう」などと、誰でも一度は考えたことがあると思う。そこに思いっきり焦点を当てたのがこの作品。平凡な日常が事件を境に あっという間に壊れていく様を、まるでドキュメンタリーのように詳細に語ってあり、ページを捲る手が止まらなかった。とてもリアル! 宮部みゆきの「理由」もそうだが、こういう一つの事件をとことんまで掘り下げた話というのは個人的にとても大好き。読みがいがある。
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気の重い話である上に、じっくり丁寧に書き込まれていて話のテンポが遅いだけ余計に、読み進むのに時間を要した。まだ半分。
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被害者の家族も、加害者の家族も、 一つの事件をきっかけに、当たり前と思っていた生活が地獄に変わるなんて、読み進めていくうちに、なんだか他人事では無くなって行くようで、怖くなった。 展開はゆっくりだか、読み続けるのは余り苦にはならなかった。下巻が楽しみ。
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何度読んでも心に残る作品です。読む度にあのヒリヒリした感に包まれます。最初に読んだ時から真裕子が成長しなくて、私だけ歳をとっていくような感がしてましたが、「晩鐘」が出てほっとしました。多分私の中であの物語は生きているのだなーとかんじた次第です。
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乃南アサの作品を初めて読んでみた。 母親が娘の学校の教師に殺されて…といぅサスペンスなのだけれど、やはり殺人って怖い。 当事者だけじゃなく周りにいる人の 生活も性格も運命も何もかも変えちゃうのだから。 なんとなく作風は宮部みゆきっぽぃ印象を受けた。 下巻が楽しみだわ。
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