マローンおばさん の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
災害用持ち出し袋に入れておきたいと思った。 「汝、隣人を愛せよ」というキリストの教えが基底にある。 他者を慈しむ人が報われるようになっていて、カタルシスがある。 現実では報われないこともある。それでも、相手を思いやって行為した記憶の積み重ねが、結果として自分への信頼になり、それが自分を支えてくれるときが来る。 まわりまわって自分のためになるから情けをかける、というのとは違って。 他者を他者として思いやることの尊さが、挿絵やことばひとつひとつに詰まっている。
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【あんたの居場所くらいここにはあるよ】 寂しく一人森の中で暮らすマローンおばさん。 決して裕福でも、身体が自由にきくわけでもない。 それなのに、家に辿り着くたくさんの動物たちを温かく助ける。その姿にどこか心をよせてしまう。 素敵な詩、そして挿絵、そこに抜擢された翻訳者のあ...
【あんたの居場所くらいここにはあるよ】 寂しく一人森の中で暮らすマローンおばさん。 決して裕福でも、身体が自由にきくわけでもない。 それなのに、家に辿り着くたくさんの動物たちを温かく助ける。その姿にどこか心をよせてしまう。 素敵な詩、そして挿絵、そこに抜擢された翻訳者のあとがきも熱意に溢れていて好きでした。 居場所があること、その安心感をこの絵本に感じられたら嬉しい限りです。
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小さな絵本でした。マローンおばさんは貧しくて孤独で、普通だったら周りを怨んだり憎んだりしそうなのに、困った動物たちを次々受け入れ、助けます。 自分だったらこんな風にできるかな?と思うと、まったく自信はないですが(笑)考えさせられます。マローンおばさんのセリフがいいです。一読の価値...
小さな絵本でした。マローンおばさんは貧しくて孤独で、普通だったら周りを怨んだり憎んだりしそうなのに、困った動物たちを次々受け入れ、助けます。 自分だったらこんな風にできるかな?と思うと、まったく自信はないですが(笑)考えさせられます。マローンおばさんのセリフがいいです。一読の価値は、大いにあり。
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子供の頃からモノクロの挿絵は寂しそうで苦手でした。 底無し沼のような不気味な深さが忍び寄ってくるようで 苦手だったのでしょうか。 困ったもので大人になっても引きずっておりました。 そんな私をファージョンの「マローンおばさん」は 優しい詩のような語り口で そしてモノクロでも暖炉のよ...
子供の頃からモノクロの挿絵は寂しそうで苦手でした。 底無し沼のような不気味な深さが忍び寄ってくるようで 苦手だったのでしょうか。 困ったもので大人になっても引きずっておりました。 そんな私をファージョンの「マローンおばさん」は 優しい詩のような語り口で そしてモノクロでも暖炉のように優しい挿絵で この困ったトラウマを払拭してくれました。 宝物です。我が家に届くまで こんな可愛らしい大きさの本だというのは知りませんでした。 最後に英詩もついています。 この本を制作された方々の愛情を強く感じる本当に良い本です。
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こういう話だとは知らなかったです! 話というか、詩なんですね。 1人で孤独に生きていても、貧しくても、心優しいマローンおばさん。心は飾れないからなぁ。
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「わかちあう愛」がテーマでしょうか。心に深く沁みる物語です。「マローンおばさん」、1996.10発行。エリーナ・ファージョン(1881~1965)の詩、エドワード・アーディゾー二(1900~1979)の絵、翻訳は阿部公子&茨木啓子。
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ちっちゃいときから何故か家にあった本。 はかないんだけど、どうしようもなく大きい優しさを感じる絵本。ずっと持っておきたい。
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"社会に居場所を失い、非行に走る子どもたち。そんな少年や少女に寄り添い、30年以上、その立ち直りを支えてきた女性がいる。“ばっちゃん”こと、元保護司の中本忠子(ちかこ)さん82歳。長年の経験から「非行の根っこには空腹がある」と確信した中本さんは、広島市内にある自宅を開放...
"社会に居場所を失い、非行に走る子どもたち。そんな少年や少女に寄り添い、30年以上、その立ち直りを支えてきた女性がいる。“ばっちゃん”こと、元保護司の中本忠子(ちかこ)さん82歳。長年の経験から「非行の根っこには空腹がある」と確信した中本さんは、広島市内にある自宅を開放し、手料理を振る舞い、親身になって相談にのりながら、多くの子どもたちを更正させてきた。そんな中本さんと子どもたちの8年間の記録。" NHKホームページより。 2017/1/7放送のNHKスペシャルで取り上げられた"ばっちゃん"、知人とその話をしていた時に紹介してもらったこの絵本。 ばっちゃんもマローンおばさんも、ただ目の前のことに淡々と対応してるだけなんだろうな。 ボランティアが自分さがしみたいになってしまう、それはかならずしも悪いことではないけど…助けが必要なものをただ助ける。そういう姿に学ぶことは多い。
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大人向きの本。挿絵も素敵だ。分け与えるということが、いかに幸せか、挿絵と共に胸にせまる。マローンおばさんが天国の門の前に立った時、門番にかけられた言葉が心に残りました。何度も読み返したくなる。
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どこかで語りを聞いた気がする。詩、だよね。そうすると語りはハードルが高くなるなあとおもうけれど、洗練された文章が素敵です。
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