おじいちゃんの口笛 の商品レビュー
ぼくらは、老人ホーム…
ぼくらは、老人ホームでおじいちゃんをみつけたんだ。それから、きゅうにいそがしくなった。やさしさとユーモアと、ヨーロッパで幅広い共感をよんだ物語。1994年ドイツ児童図書賞受賞。
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おじいちゃんがほしいベッラと、老人ホームに暮らすニルスさんの交流が、ベッラのともだちのぼく(ウルフ)目線で描かれています。 にわかじたての孫とおじいちゃんの関係ですが、ニルスさんはベッラたちのために大切であろう亡き妻のスカーフでたこを作ってあげたり、スリルのあることをしたり。 ベッラたちもニルスさんのために子どもなりに手を尽くしてプレゼントをします。 あとがきにあるように、死をテーマにしていながらもセンチメンタルになりません。 絵にも独特の味があって素敵です。 本が小さめなので、大人数への読み聞かせには向かないですが、読んであげたい本です。
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映画のような作品だと思ったら、本国スウェーデンでは、映像化もされているとのこと。 ぼくの友だちベッラは、おじいちゃんがいるぼくが羨ましい。そこで老人ホームに行って、初めて会ったニルスさんにおじいちゃんになってもらう。時にハラハラしながら、3人の交流が始まる。 お誕生日を祝った後(その日が本当に誕生日だったかはアヤシイけど)おじいちゃん直伝の口笛が吹けるようになるまではあわな会わないと決めていたベッラ。ようやく会いに行った時、おじいちゃんは旅立っていた。葬儀の席で、おじいちゃんから教えてもらった曲を披露する。 擬似家族というよりもっと浅い関係かもしれないが、人生における人との邂逅、触れ合いに心温まり、切なくもなる。
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絵本はより文化の違いが顕著にでる。 最後は予想できるが、そこまでの展開はなかなか日本の作風とは違って面白い。
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おじいちゃん欲しさに老人ホームにいる知らない老人に孫だと伝える男の子。そしてそのホラにのっかる老人。本気なのか嘘に付き合ったのか。そこから友達も巻き込んだおじいちゃんと孫ごっこが始まる。3人でコーヒーを飲んでシナモンロールを食べたり、凧を作って凧揚げをしたり、誕生日パーティーをし...
おじいちゃん欲しさに老人ホームにいる知らない老人に孫だと伝える男の子。そしてそのホラにのっかる老人。本気なのか嘘に付き合ったのか。そこから友達も巻き込んだおじいちゃんと孫ごっこが始まる。3人でコーヒーを飲んでシナモンロールを食べたり、凧を作って凧揚げをしたり、誕生日パーティーをしたり、木登りをしたり。やっぱりごっこだとお互いわかってやっているらしい。でもなんちゃって祖父孫だけどちゃんと繋がっている。想いあっている。亡くなる前にきっとおじいちゃんは彼のことを想ったはず。誰かに出会って繋がることはこんなにも人生を豊かにしてくれる。血も歳も関係ない。最後の口笛はきっと届いたね。ユーモラスで楽しくてでも切なくて。とてもいい物語だった。
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こんな出会いであっても、うその孫とわかっていても、おじいちゃんと触れ合う時間、楽しんだ時間は本物。 人間はいろんな可能性のかたまりだな。
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おじいちゃんが欲しいという男の子と老人ホームに住むおじいさんの話。 寂しいお互いが孫とおじいさんごっこで心を通わせる。 作者の実話らしいが、最後の結末に私たち親子で号泣。 ドイツ文学賞を受賞した名作。
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https://www.youtube.com/results?search_query=kan+du+vissla+johanna ある「おじいちゃんと孫」ごっこのはじまりとおわり。 美しい話だ。
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にわかおじいちゃんとにわか孫のほのぼのとした話。 死を扱った話にも関わらず、飄々と話が進んでいくところや、おじいちゃんの周りの人たちが心暖かいところが良い。
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おじいちゃんの欲しいベッラは、老人ホームを訪れて、偶然出会ったニルスさんを「ぼくのおじいちゃん」にしてしまう。 ニルスさんも自然に受け入れ、「わたしの孫」にしてしまう。 血縁はなくても、立派な祖父と孫の関係の出来上がり。 ほのぼのした時を一緒に過ごします。
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