鳩笛草 の商品レビュー
人にはない特別な能力…
人にはない特別な能力を持つ三人の女性話が一人一話づつ三話かかれています。その内の一つ燔祭は、物や人を自在に焼くことができる淳子が妹を殺された一樹に能力を提供しようとする。クロスファイアへつづく話。
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超能力という非現実的…
超能力という非現実的な話なのに、とてもせつなくて思いが伝わってきました。いい話だと思います。
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超能力を失っていくな…
超能力を失っていくなんとも珍しい小説。 印象的でした
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ひどい頭痛を抱えながら夢の中で未来を見る能力を持つ智子、目力で実際に炎を起こす淳子、軽く触れただけで心の中と過去を透視する貴子、異なった能力を持つ3人の女性にまつわる短編集。この作風から「龍は眠る」や「魔術はささやく」などにつながったのかと思いきや、実は本作のほうが後に出版されていた。3人の女性が能力を発揮する場面も描写が丁寧で、容易に状況を思い浮かべることができ、宮部さんの作品はとても読み進めやすい。
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超能力と言われてしまうと苦手な部類やけど、第六感や千里眼やと受け入れやすくなる。 ポケベル出てきたり、ちょっと昔を感じたけど、時代を越えて面白かった。
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超能力をもっているために人生の試練に直面する女性たちの短編。記憶を失う前の子供の自分は予知夢を見ていた、と知る智子。発火能力を試してみたいために復讐を唆す淳子。自分の透視能力に衰えを感じて恐れる貴子。人より秀でた能力があっても、人は必ずしも幸せなわけではないのだと感じた。
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超能力を持った3人の女性のそれぞれの短編集です。1作目の「朽ちていくまで」はミステリアスだし、話のテンポも良かったので、引き込まれました。2作目「燔祭」は宮部みゆきさんらしい細かな描写が細かすぎて、結末まで遠回りしてる感じで、あまり楽しめませんでした。「クロスファイア」という話に...
超能力を持った3人の女性のそれぞれの短編集です。1作目の「朽ちていくまで」はミステリアスだし、話のテンポも良かったので、引き込まれました。2作目「燔祭」は宮部みゆきさんらしい細かな描写が細かすぎて、結末まで遠回りしてる感じで、あまり楽しめませんでした。「クロスファイア」という話に続くそうですが、淳子の考え方が怖すぎて、読むか足踏みしてしまいます。「鳩笛草」も「燔祭」の余韻で前半は入り込めませんでしたが、最後の方に来てやっと推理小説らしくなり良かったです。ポンちゃんの未来が気になります。
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特殊な能力があるから幸せでもなく、 必ず不幸になるわけでもない。 そんな能力望んでなかったと思うが 付き合っていかざるを得ない 3人の超能力を持つ女性の話。 「朽ちてゆくまで」「燔祭」「鳩笛草」 の3本の短編集。
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クロスファイアでも読もうとしたら、著者自身が先に「鳩笛草」を読んでねとある。 なるほどね。作品中の「燔祭」が前日譚になっているわけだ。 超能力者を主人公にした3つの短編集だけど、みんな悩んでる。人とは違う自分に悩む、なぜ自分に能力があるのかに戸惑う。超能力を個性や性格と読み代える...
クロスファイアでも読もうとしたら、著者自身が先に「鳩笛草」を読んでねとある。 なるほどね。作品中の「燔祭」が前日譚になっているわけだ。 超能力者を主人公にした3つの短編集だけど、みんな悩んでる。人とは違う自分に悩む、なぜ自分に能力があるのかに戸惑う。超能力を個性や性格と読み代えるといいんだろうな。
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一度読んだことがあるが再度読みたくなる、そんな作品が良質の小説というなら、著者の作品は、どれも当てはまると言っていい。 この作品もその一冊。 『朽ちてゆくまで』は、予知能力を持った女性。『燔祭』は、念力放射能力を持った女性。『鳩笛草』は、透視能力を持った女性。それぞれ超能力を持っ...
一度読んだことがあるが再度読みたくなる、そんな作品が良質の小説というなら、著者の作品は、どれも当てはまると言っていい。 この作品もその一冊。 『朽ちてゆくまで』は、予知能力を持った女性。『燔祭』は、念力放射能力を持った女性。『鳩笛草』は、透視能力を持った女性。それぞれ超能力を持ったがため、その能力に翻弄される女性の悲哀が描かれている。 『燔祭』の主人公青木淳子は、のちの長編小説『クロスファイア』に再登場し活躍する。この小説もいずれ再読したい。
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