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桜田門外ノ変(下) の商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

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2011/02/24

学校で習った桜田門外の変や安政の大獄。 ただただ丸暗記してただけの歴史的事件が、複雑な人間関係を絡ませながら起こっていたことにびっくり。 読みながら何度も「そうやったんかー…。」の連続でした。 ほんとは映画を観に行く前に原作を…だったんだけど、原作で十分堪能できてしまった。

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2011/02/23

上、下巻でとても読み応えがありました。 資料を取材して書かれているということで歴史を知る上でも大変勉強になりました。 暗殺に至るまでの時代の状況や経緯、そして暗殺、その後の諸藩の動き、逃亡生活、まさにドラマのようでした。

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2011/01/23

桜田門外の変の詳細が、残されていた各種の資料から精密に描き出されていた。襲撃した元水戸藩士のほとんどが直後に自刃などにより清冽な死を遂げる中、生き残った元藩士たちがどのように行動するのか、深く追求されている。歴史だけでなく、戦う者、藩邸に逃げ帰る者など、まるで現代に通じる人の生き...

桜田門外の変の詳細が、残されていた各種の資料から精密に描き出されていた。襲撃した元水戸藩士のほとんどが直後に自刃などにより清冽な死を遂げる中、生き残った元藩士たちがどのように行動するのか、深く追求されている。歴史だけでなく、戦う者、藩邸に逃げ帰る者など、まるで現代に通じる人の生き様のようなものも感じた。

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2010/11/19

桜田門外の変について、劇的ではなく淡々と実行責任者関鉄之助の足跡をたどった内容。小説というよりもノンフィクションな感覚。 ハイライトであるであろう桜田門外の襲撃のシーンすら数ページでそっけない。歴史というのはきっと何かの瞬間のイベントではなく淡々とした事柄の連続であとから振り返る...

桜田門外の変について、劇的ではなく淡々と実行責任者関鉄之助の足跡をたどった内容。小説というよりもノンフィクションな感覚。 ハイライトであるであろう桜田門外の襲撃のシーンすら数ページでそっけない。歴史というのはきっと何かの瞬間のイベントではなく淡々とした事柄の連続であとから振り返ると劇的な瞬間があったということか。 あとがきにあった「桜田門外の変から明治政府樹立までわずか9年」、「226事件から太平洋戦争終結までも9年」。歴史的大転換はごく短期間に凝縮しておこる、というのに納得。いまはそういう時期なんだろうか?この2つに比べると、まだ凝縮して大事件が起きてる感じではないなあ。

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2010/10/11

羆嵐がきっかけて吉村昭に嵌り込んだ。 読み始めて8作目にて初めての歴史小説。歴史小説はもう少し後でいいかと思っていたが、今度映画が公開されるということで、予習の為にも読んでみた。 歴史小説は元から割と好きな方で楽しみではあったが、勤勉で詳細な下調べはやはり吉村昭、といった感じ(ま...

羆嵐がきっかけて吉村昭に嵌り込んだ。 読み始めて8作目にて初めての歴史小説。歴史小説はもう少し後でいいかと思っていたが、今度映画が公開されるということで、予習の為にも読んでみた。 歴史小説は元から割と好きな方で楽しみではあったが、勤勉で詳細な下調べはやはり吉村昭、といった感じ(まだまだ既読は少ないが)。安心して読み進められた。そして歴史的に有名な事件、『桜田門外の変』がどのようにして起ったか、その後どのように歴史の流れに繋がっているか、まったく知らなかったことに気付く。 硬質で無駄のない文章と緊張感がたまらない。 要するに歴史小説でも吉村昭は面白い、ということだ。 ますます好きになってしまった。

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2010/08/16

桜田門外以後の逃避行についても随分と紙数が割かれている。 薩摩藩の挙兵計画が頓挫してしまう失望ぶりは読むに値する。 ただ、こんなことを書いてしまうのも問題だが、 いちばん読んでよかったと思ったのは“あとがき”だった。 著者の意図を窺い知ることができ、目を通すべきだろう。

Posted byブクログ

2012/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

水戸の下級藩士の家に生まれた関鉄之介は、水戸学の薫陶を受け尊王攘夷思想にめざめた。時あたかも日米通商条約締結等をめぐって幕府に対立する水戸藩と尊王の志士に、幕府は苛烈な処分を加えた。鉄之介ら水戸・薩摩の脱藩士18人はあい謀って、桜田門外に井伊直弼をたおす。が、大老暗殺に呼応して薩摩藩が兵を進め朝廷を守護する計画は頓挫し、鉄之介は潜行逃亡の日々を重ねる…。  1997年6月29日購入

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