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桜田門外ノ変(下) の商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2020/05/10

「これは映像になる」 と、どなたかが感知して映画になったのかどうか 2,3前に映画が完成しブレイクしいたのを思い出す たしかに読んでいて 雪の霏々と舞う中の惨劇を絶えず思い浮かべてしまう小説 日本史の勉強で 「安政の大獄」1859年(安政6年) 「桜田門外の変」 1860年...

「これは映像になる」 と、どなたかが感知して映画になったのかどうか 2,3前に映画が完成しブレイクしいたのを思い出す たしかに読んでいて 雪の霏々と舞う中の惨劇を絶えず思い浮かべてしまう小説 日本史の勉強で 「安政の大獄」1859年(安政6年) 「桜田門外の変」 1860年(蔓延1年) と暗記した昔が懐かしい けれどもたった2行の年表事項、試験が終われば忘れてしまう その歴史的事実を忠実に吉村昭さんは小説になさった ルポルタージュでもない、創作でもない作品 ましていわゆる時代小説でもない しかし 感動を呼び起こし夢中にさせる筆力 それはなんだろうなぁ、誠実な筆運びというのかな と、わたしは夢中で読んでしまったのであったが さてさて、この事件を肯定する気にもなれない 歴史は人々を幾人殺せばいいのかと思う 人間は殺し合いという遺伝子をたれながしつつ滅亡に向かう

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2019/09/27

安政7年3月3日(1860年3月24日)の史実。 今から ほんの160年ほど前に起こった出来事 であることに 感無量の思いがする。 その時代に 生きていた人たちの息遣い その時代に 生きていた人たちの無念さ その時代に 生きていた人たちの吐息 が 伝わってくる。 筆者の吉村昭...

安政7年3月3日(1860年3月24日)の史実。 今から ほんの160年ほど前に起こった出来事 であることに 感無量の思いがする。 その時代に 生きていた人たちの息遣い その時代に 生きていた人たちの無念さ その時代に 生きていた人たちの吐息 が 伝わってくる。 筆者の吉村昭さんが 指摘されておられるように あの「二二六事件」との類似性も ものすごく気になるところである。

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2018/06/28

結構前に読了していたのだが、レビューもれ。 桜田門外の変にまつわる水戸藩の苦しみのようなものが伝わった。

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2018/05/08

感想は上巻とほぼ同様なのだけど、事変に関しても現場から離れてみている関鉄之助の淡々とした記述であり、この徹底具合に驚いた。上巻でも書いた通り、これを情感たっぷりに書かれても何か違う気がして、この距離感だったからこそ、張り詰めた雰囲気が醸し出されているんではないかと思った。

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2017/06/13

熊嵐とか漂流とか、以前に読んだ作品の方が、より好きでした。もちろん、これがつまらないってことではなく。先日読んだ「四十七人の刺客」でも感じたことだけど、比較的史実に忠実に則って、かつマイナーな登場人物もかなり網羅してっていう風だと、免疫がないとどうしてもとっつきづらさを感じてしま...

熊嵐とか漂流とか、以前に読んだ作品の方が、より好きでした。もちろん、これがつまらないってことではなく。先日読んだ「四十七人の刺客」でも感じたことだけど、比較的史実に忠実に則って、かつマイナーな登場人物もかなり網羅してっていう風だと、免疫がないとどうしてもとっつきづらさを感じてしまいます。まあ素養のなさがそもそもの問題なんだけど、入門編としては最適ではない、っていうくらいの意味です。桜田門外の変は歴史の教科書で読んだくらい、ってレベルだと、なかなかついていくのが大変でした。ただ、事変がメインなんだけどクライマックスではなく、その後日談がかなりの紙面を使って書き込まれているのは読み応え大でした。むしろその部分こそ、個人的には一番楽しめたところかも。

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2017/01/15

忠臣蔵については、周到な準備があった経緯がよく知られている。桜田門外の変については、あまり知られていないと思う。この小説を読んで、経緯がよくわかった。毎度ながら、作者の調査の深さに驚く。

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2015/01/19

吉村昭氏の書き方の物悲しさはなんだろう。 高野長英、この本の主人公関鉄之助然りあまりにも切ない。 しかし、世に無名の人が歴史を動かした張本人であったことを、ひしひしと感じさせるその綿密な調査のあとにはただ脱帽である。 世の中を変化させているのは、歴史的功績からすれば極一部の人かも...

吉村昭氏の書き方の物悲しさはなんだろう。 高野長英、この本の主人公関鉄之助然りあまりにも切ない。 しかし、世に無名の人が歴史を動かした張本人であったことを、ひしひしと感じさせるその綿密な調査のあとにはただ脱帽である。 世の中を変化させているのは、歴史的功績からすれば極一部の人かも知れない。 しかし、世の中を維持させる役割は、歴史にも残らない一般人である。 我々は、ついつい目立つ人々に目を囚われがちだが、世の中には数多の民がいて、それらは互いに支え合って生きている。 良いことも、悪いことも、その時の情勢で刻一刻と変化する。 ただ、世話になった人にお返しをしようという気持ちは、そう簡単には変化しない。 歴史の転換点では、その人間同士の温もりが、様々な大事件を起こすきっかけとなる。 吉村昭さんの筆蹟を辿ることは、人間とは何かを訪ねる旅である。 私は、最近そんなことを思っている。

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2013/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

井伊大老暗殺決行。 いざ命のやりとりになると、道場稽古がまったく役に立たないあたり、二百六十年の泰平をむさぼった侍の体たらくといったら。 その割に自刃の仕方だけは堂に入ってるのがよくわからない。 追われる身となった暗殺実行者たちの多くが、郷里の水戸に戻ろうとしていたのが印象的だった。 単に、自分の味方が多いと思っていたからなのか、それともやはりふるさとに帰りたいと思うのだろうか。

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2013/02/19

映画になった時から読みたかった本。やっと読み終わりました。水戸藩側からというか、襲撃現場の指揮をとった関鉄之介の視点で書かれています。彼が多くの日記を残していたとのことで、いつもながら史実に忠実で淡々と描かれてなかなか読み辛い(眠くなる)けど、のめり込んでくると余分な装飾がないぶ...

映画になった時から読みたかった本。やっと読み終わりました。水戸藩側からというか、襲撃現場の指揮をとった関鉄之介の視点で書かれています。彼が多くの日記を残していたとのことで、いつもながら史実に忠実で淡々と描かれてなかなか読み辛い(眠くなる)けど、のめり込んでくると余分な装飾がないぶん、ものすごいリアル感があります。

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2012/12/22

桜田門外の変については、井伊直弼が暗殺された事件。ぐらいの認識しかなかったが、事件に至る過程や関わった人達の気持ち、その後の動向が忠実に書かれていてとても勉強になりました。

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