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こうばしい日々 の商品レビュー

3.7

220件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2015/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みました。 対比的に描かれている少年と少女の成長の過程を見ているようで、切ないような嬉しいような色々な気持ちにさせてくれるお話でした。 この本の中に登場する人物はみんないいところばかりではないけど、どこか憎めない感じがしました。 それにダイたちは自分というものを持っているような気がして、自分より年下ですが憧れました。 一番好きなのはダイとそのガールフレンドの可愛らしいお付き合いです。

Posted byブクログ

2015/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと若い子たちの恋愛を書いた中編が二編。 一つ目は、アメリカ育ちの少年・大介くんの日常を書いた話。 彼は、日本人だけれど、日本語を話せなくて、英語ばっかり。対照的に、彼の年の離れた姉は幼少期は日本で育ったので、日本人であるという意識が強くて……というちょっと不思議な話。 話としては、大きなニュースもなく淡々と進んで行く感じ。 もう一つの話は、みのりという女の子が主人公で、彼は姉の元彼に恋心を抱いている。 だから、姉が別れて新しい恋人ができた後も、元の彼に会えない寂しさから姉の新しい恋人にも冷たく当たってしまう……。 ところが、そんな時、姉の元恋人に再会して……という話でした。 どちらも十代前半の少年少女なので、だからといって何が起こるわけでもない、日常の物語。 若い子だって恋はするし、一生懸命悩んでる。そういうことを思い出せたらいいのかなあ……って思います。 まあだからと言って得るものは何もないです笑 でも、そういう小説も必要よね。 厚みもなくて、読みやすいのでさらっと読むのにはオススメです。

Posted byブクログ

2015/08/03

過去に読んだような記憶があるけれど、記憶は遥か彼方でほぼ覚えていませんでした。20代に読んだ江國作品は姉から借りて読んでたので手元になく、パパッと読めそうと購入。 表題作の『こうばしい日々』はアメリカが舞台。日本人の小学生の男の子ダイが主人公。両親と大学生の姉、ガールフレンドの...

過去に読んだような記憶があるけれど、記憶は遥か彼方でほぼ覚えていませんでした。20代に読んだ江國作品は姉から借りて読んでたので手元になく、パパッと読めそうと購入。 表題作の『こうばしい日々』はアメリカが舞台。日本人の小学生の男の子ダイが主人公。両親と大学生の姉、ガールフレンドのジル、給食のおばさん、姉のボーイフレンドや同級生、お父さんの会社の後輩・・・などなど魅力的な年上に囲まれて充実した、学び多き小学時代が描かれています。絵に描いたようなアメリカンな暮らしがすてき。 もう1作の『綿菓子』は日本が舞台で女の子が主人公。結婚した姉の元ボーイフレンドにほのかな恋心を抱くみのりが中学になるまでの成長を描いています。いろんな夫婦の形が短い中にキュッと描いてあって、とりわけおばあちゃんの愛の形とお母さんにメロンを買い続けるお父さんの隠れた愛情がすてきです。 2作は ・主人公は小学生高学年で恋をしている ・年のはなれた姉がいる ・そのボーイフレンドや旦那がからんでいる ・父親が無口でぶっきらぼう ・大人びた(もしくは大人の)友達がいる など設定に共通点があります。 解説で川島誠さんもその部分を指摘しているけれど、この人の解説なんだか先生っぽいなぁ…と思ったら、児童文学作家かつ塾の先生らしい。なるほど。ちょっと嫌味ですごくわかりやすかったです。 ちなみに1990年に出版されたもので江國さんの初期の作品。産経児童出版文化賞と坪田譲治文学賞を受賞していて、小学生が主人公ということもあり、子供(小学校高学年くらい?)も読んで楽しいと思います。

Posted byブクログ

2015/08/02

73 海って素敵よねぇ あら、よその国につながっているからに決まっているじゃないの 108 僕は、スカートからつきでたジルの細い足が地面を蹴るのを、そのときの、きゅうっとけずったみたいにかたちのいい足首を、それから一歩ごとにリズミカルに揺れるきゃしゃで威勢のいいうしろ姿を、全部目...

73 海って素敵よねぇ あら、よその国につながっているからに決まっているじゃないの 108 僕は、スカートからつきでたジルの細い足が地面を蹴るのを、そのときの、きゅうっとけずったみたいにかたちのいい足首を、それから一歩ごとにリズミカルに揺れるきゃしゃで威勢のいいうしろ姿を、全部目の中に入れて歩いた。つめたくて深くて清潔な、空気の匂いがした。

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2015/01/31

2015.1.31 読了 綿菓子のほうがすき。絹子さんの話の時のおばあちゃんの気持ちの表現の仕方がすきでした。とても甘い感じ。すっぱくない恋でした。

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2014/09/30

再読。すごくいい!こうばしい日々も綿菓子もどっちも好き。こうばしい日々はさくっとこうばしい甘さで、綿菓子は何だか苦甘いような甘ったるいような感じ。とにかくどっちも素敵な空気感。

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2014/08/23

綿菓子の方が好き。 最後の次郎君にコーヒーを飲ましてもらうシーンは強烈に印象に残っている。江國さんの作品の中で一番好き。

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2014/07/24

子供らしい瑞々しい心理と恋ときょうだい・家族が共通する短編2作。 『こうばしい日々』 日本人の両親と姉がいるけれど、物心ついたときからアメリカで育ち、中身はアメリカ人である11歳の大介。 小学校での生活と気になる女の子、姉との関係などを絡めた日常を描いている。 『綿菓子』 ...

子供らしい瑞々しい心理と恋ときょうだい・家族が共通する短編2作。 『こうばしい日々』 日本人の両親と姉がいるけれど、物心ついたときからアメリカで育ち、中身はアメリカ人である11歳の大介。 小学校での生活と気になる女の子、姉との関係などを絡めた日常を描いている。 『綿菓子』 年の離れた姉の恋人・次郎君に淡い片思いをしている小学生の主人公。 だが姉はあっさり恋人と別れて、別の人と結婚してしまう。 主人公は中学生となり、次郎君と再会する。 次郎君との関係はイマイチしっくりこない展開だったけれど、主人公が両親や祖父母の関係から感じ取る男女の微妙な機微についての描写がよかった。

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2014/05/20

喧騒の中にある素朴はと非日常の中にある品… 何も変わらない日常をふんわりとまとめあげる。 江國香織先生。流石です!!

Posted byブクログ

2014/04/12

十代前半の子どもが主人公の小説を読むなんて小学生ぶり。純粋な考え方とかまっすぐなものの見方に刺激を受ける本だった。 次郎くん、切ない

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