絵で読む 広島の原爆 の商品レビュー
もはや古典的な名作の教育絵本。 情報や知識としては知っていても、初めて読む。 ズッコケの那須さんのさけびや、 故・松居社長の想いが詰め込まれた、 これぞ福音館の心ともいうべき一冊だ。 明治の頃から現代への広島の移り変わりを俯瞰しつつ 広島の惨劇と、原爆のメカニズムも盛り込まれる...
もはや古典的な名作の教育絵本。 情報や知識としては知っていても、初めて読む。 ズッコケの那須さんのさけびや、 故・松居社長の想いが詰め込まれた、 これぞ福音館の心ともいうべき一冊だ。 明治の頃から現代への広島の移り変わりを俯瞰しつつ 広島の惨劇と、原爆のメカニズムも盛り込まれる。 ウォーリーのごとく細かな絵には、確実に人の営みがあったことが うかがえる。 実は、これも「似島」について知りたくて読んだ一冊。 長崎もそうだが、広島は1度た出かけただけですむ街ではないね、 何度でも行きたい。
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再読。「またあの日がやってきました。広島の空は晴れ上がり、暑い一日が始まろうとしています。平和記念公園の木立からはアブラゼミの声がしきりに聞こえてきます。そういえば、あの日の朝もたくさんのセミが鳴いていました。」で始まる広島の原爆の絵本。 那須正幹さんはたくさんの資料を通して原爆...
再読。「またあの日がやってきました。広島の空は晴れ上がり、暑い一日が始まろうとしています。平和記念公園の木立からはアブラゼミの声がしきりに聞こえてきます。そういえば、あの日の朝もたくさんのセミが鳴いていました。」で始まる広島の原爆の絵本。 那須正幹さんはたくさんの資料を通して原爆を多角的に捉え文章化し、西村繁男さんは戦前から戦後までの広島の街並みを正確に再現しようとして、まる6年の歳月をかけて完成した絵本。 79年前の広島の街の様子が西村さんの緻密な絵で表現されている。那須さんの解説も、マンハッタン計画、広島に投下されたリトル・ボーイの断面図、エノラ・ゲイの飛行記録、熱線・爆風・放射線、爆心地の様子、放射線による障害など情報量が多く見応え、読み応えがある。 巻末の西村さんによる「復元図絵解き」も見応えがある。 那須さんの最後の絵の解説文が心に残った。 「毎年、毎年、くり返し、くり返し、わたしたちは、あの日のことを思い出そうではありませんか。たとえ被爆の体験がなくても、あの日広島でおこったことを記憶して、絶対に忘れないことが、残された者のつとめだと考えるからです。」 平和を願うだけでは平和は訪れない。せめて広島や長崎の原爆について学んだり、被爆者の言葉にふれたり、平和記念資料館を見学したりして、家族や友人と一緒に平和の尊さや命の重みについて語り合うことが大切なんだとつくづく思う。
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ぜひ手元に欲しい。小学生からでも読みやすいので、原爆について学ぶには最高のテキスト。大人でも勉強になったし、毎年8/6.9に読みたいと思った。
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絵で読むって書いてあるけど、とてもこまかいことが書いてあってびっくりした。絵がこまかく書いてあって、この本を作った人はとてもくろうしてたんだろうなと思った。
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修学旅行生たちの事前学習のために作られた本とのことで、市内全体の被爆状況や、原場の原理、開発や投下に至る歴史的経緯、更に被爆以後までを網羅されており、理解が深まりました。絵があることで、読者に迫ってくるものがあり、絵の中の疑問点については巻末に詳しい説明がついているのですごくわか...
修学旅行生たちの事前学習のために作られた本とのことで、市内全体の被爆状況や、原場の原理、開発や投下に至る歴史的経緯、更に被爆以後までを網羅されており、理解が深まりました。絵があることで、読者に迫ってくるものがあり、絵の中の疑問点については巻末に詳しい説明がついているのですごくわかりやすかったです。 もともと、日本が侵略を始め、その範囲をどんどん広げていったことで始まってしまった太平洋戦争。 核分裂が発見された9か月後、第二次世界大戦が勃発した。科学界の大発見と世界史上の大事件は同時代に起き、原爆に結びついた。 平時には考えられないことが不穏な時には起こってしまう。恐ろしい。世界情勢とか政治に自分ごととして関心を持っていることが大事なんだろうな。 これが伝わってくるのは作者の情熱の賜物だと感じました。
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図書館本。読売こども新聞イチオシ100冊から。8月6日を前に。戦争について、どういうアプローチがいいか、悩ましい。
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先日、久し振りに息子と絵本を読みました。 絵本は小学校の図書館で借りてきた『絵で読む 広島の原爆』です。 原爆が落ちる前の美しい広島の街並みや生活、被爆直後の惨劇、そして復興した現在の姿について、大判のイラストとわかりやすい文書で説明してあります。 細かい解説のページも交えて解...
先日、久し振りに息子と絵本を読みました。 絵本は小学校の図書館で借りてきた『絵で読む 広島の原爆』です。 原爆が落ちる前の美しい広島の街並みや生活、被爆直後の惨劇、そして復興した現在の姿について、大判のイラストとわかりやすい文書で説明してあります。 細かい解説のページも交えて解説してありますので、子どもだけでなく、大人も勉強になる作品ですね。 私の故郷で、約60年前に実際に起きた出来事です。 息子にも事実をしっかり伝え、平和の大事さを理解させたいですね。
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子ども向けの絵本と思っていたが、もっともっと深いものだった。 核の傘に身を置く愚劣さに怒り心頭。広島出身の現首相はどれだけ腐った人間か。
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科学絵本。 文の那須正幹は「ズッコケ三人組」シリーズで知られる児童文学作家である。広島生まれ、3歳の頃に被爆している。自身は軽傷であったが、原爆のことはずっと心の中にあり、広島に住む人から原爆について書いてほしいという話もあった。原爆に関する児童書は数多くあったが、個人の被爆体験...
科学絵本。 文の那須正幹は「ズッコケ三人組」シリーズで知られる児童文学作家である。広島生まれ、3歳の頃に被爆している。自身は軽傷であったが、原爆のことはずっと心の中にあり、広島に住む人から原爆について書いてほしいという話もあった。原爆に関する児童書は数多くあったが、個人の被爆体験に基づく者が多く、全貌を描くものではないように思われた。どんな形で書くのがよいのか。迷いの中で、科学絵本『ぼくらの地図旅行』の仕事で組んだ西村繁男の絵を見て、これだ、とピンときた。街を俯瞰する鳥瞰図である。 西村は広島出身ではないが、長く広島の原爆に関心を抱いており、被爆者との交流もあった。編集者から那須の意向を聞き、乗り気になる。 被爆者であるが、さまざまな資料から原爆を客観的・多角的に捉えようとする那須。 証言者を訪ね歩き、戦前戦後の広島の姿を具体的に立ち上がらせようとする西村。 そして両者をつなぐ編集者。 3つの力で結実したのが本書である。 戦前の広島の賑やかな様子。戦時中の徐々に抑圧されていくさま。そして原爆投下直後。焼けただれた街。そこから復興へ向かう街並み。 地上の人たちが何をしているかわかるくらいの少し上空から、街の様子が細密に描き出される。広島はきれいな街、川ではエビや魚も取れ、温暖で住みやすいところだったという。馬車で荷物を運ぶ人、にぎやかな店先、チンチン電車。学生や女高生、子供たち、親子連れ。のどかな街並み。それが地獄絵図と化す。 俯瞰図の合間には、原爆の基本知識の解説も織り込まれる。原理や開発の歴史、広島に投下されたリトル・ボーイと長崎に投下されたファット・マンの図解。熱風・爆風・放射線のデータ。放射線障害について。原爆投下後の核を巡る世界の動きの年表。 巻末には、俯瞰図の詳しい解説も付く。その中には数多くの証言も含まれる。 初版は1995年だが、その後、新たにわかった知識に基づき、絵の差し替えや新たな注の付記なども行われている。 表紙にも描かれているが、絵の上を1人の少年が飛ぶ。 あの日、広島で生きていた多くの人が突然に命を奪われた。その魂はどこへ行っただろう。 広島と原爆を客観的に俯瞰しつつ、しかしやはり客観的という枠には入りきらない原爆の怖ろしさも響いてくる。力作。
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この作品は中学生にお勧めしたいものである。中学生になると勉強の範囲も増えそれなりの知識量になってくると思う、そして中学生のうちに日本の過去の過ち、どれほど悲惨なことがあったのかを知る必要があると考えるのでこの本を選んだ。
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