ザ・ギバー の商品レビュー
「カッシアの物語」と同じく、 近未来×SF×ディストピア小説。 児童文学の枠にはまらない社会的な内容。 完璧な管理社会の落とし穴に気づいた時、 主人公の男の子の心には素朴な深い疑問が生まれ… その質問を両親にしたことで、彼の人生は変化してゆく。 知ってしまったら、もう知る前の人生...
「カッシアの物語」と同じく、 近未来×SF×ディストピア小説。 児童文学の枠にはまらない社会的な内容。 完璧な管理社会の落とし穴に気づいた時、 主人公の男の子の心には素朴な深い疑問が生まれ… その質問を両親にしたことで、彼の人生は変化してゆく。 知ってしまったら、もう知る前の人生には戻れない。。。 気になる方はぜひ読んで下さい☆ 最近米国で映画化もされたみたい。 4部作目をまだ読んでないので,どのように物語が締めくくられるのかとても楽しみ。
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中学生ぐらいの年齢を対象にしているが大人にも是非とも読んでもらいたい小説。何処か歪な世界、私たちが暮らしている世界と変わらないように初めは見えるのだが読んでいく内に異変に気づいていく。その頃には完全にロイスローリーの世界に嵌ってしまっていると思う。 嫌なことから逃げ誰しもが幸せに暮らせる世界に本当の幸せがあるのかと考えさせられました。
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近未来小説。 全て(家族でさえも)が画一化された世界。 このコミュニティに、一人だけ存在する記憶を伝える者。 12歳の儀式で後継者に選ばれたジョーナスはコミュニティが知りえない過去の記憶を受け取ってゆく。 その過程で コミュニティが選択した画一化は果たして幸福な姿なのか疑問が生じ...
近未来小説。 全て(家族でさえも)が画一化された世界。 このコミュニティに、一人だけ存在する記憶を伝える者。 12歳の儀式で後継者に選ばれたジョーナスはコミュニティが知りえない過去の記憶を受け取ってゆく。 その過程で コミュニティが選択した画一化は果たして幸福な姿なのか疑問が生じ始める。 伝える者と受ける者が選ぶ道は。 設定が最近読んだNo.6と似ている。 ユートピアが実はディストピアというパラドクスは避けられない設定らしい。 ヒトの幸福を追求すると悲しみや痛みを捨てるところにいきついてしまうのだろうか。結果表面的にはユートピアだが感情を必要としない世界はディストピアでもあり、そのことを隠すために何重ものルールが用意される。 当然この世界に気づく人間も現れてくるわけで、そこが小説として描かれる。 ヒトにとってのユートピアとは?という 問題提起。
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近未来ファンタジーというこの作品。 とても不思議な感覚を得る物語でした。 犯罪、飢餓、悩み等のない社会を作ろうとしても 完璧とおもいきや、喜びも得ることができない。 安定を求めると幸せになれないとか、そうゆうことを伝えたかったのかな。 あと、この世界でも自分は気づいていないで 何かに洗脳されていることが多々ある。 それが、この物語のように大きなことだったら…と思うと怖いですね。 これって、マトリックスに近いかしら?
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初めてこの表紙を見たとき、明らかに教科書に出てくる田中 正造にしか見えなかったw 凄いおもしろかったと思う。昔読んだのでうろおぼえ。
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謎のある話が好きです。 推理小説である必要はなく、ちょっとした違和感からじわじわと膨らむ不安感を楽しむことが好きです。 主人公のジョーナスが暮らす「コミュニティ」は、画一化が進んだ平和で規律正しい管理社会。 12月に行われる「12歳の儀式」では職業任命が行われ、そこでジョ...
謎のある話が好きです。 推理小説である必要はなく、ちょっとした違和感からじわじわと膨らむ不安感を楽しむことが好きです。 主人公のジョーナスが暮らす「コミュニティ」は、画一化が進んだ平和で規律正しい管理社会。 12月に行われる「12歳の儀式」では職業任命が行われ、そこでジョーナスは特別な仕事を任されることになり… 冒頭から読み手が感じる小さな違和感は徐々に大きくなり、だんだん不安な心持ちになっていきます。 「12歳の儀式」の後、その正体が次々に明かされていきますが、それは同時にジョーナスがコミュニティの実態を知っていくことであり、今まで見ていた世界が根底から変わっていくことでした。 その過程を経て感じる恐怖と孤独。 中でも『記憶』がこの世界のポイントになっています。 『記憶を持っていちばんつらいのは、苦痛ではない。孤独だ。記憶は誰かと分かち合わなくてはならないのだ。』 書いていて気づきましたが、私はどうもユートピアの為のスケープゴートが描かれている型に惹かれるようです。 ちなみに作者は父親がマッカーサーの歯科医だった為、11歳から13歳までをワシントン・ハイツ(在日米軍施設)で過ごしています。 焦土と化した東京の中に塀で囲まれたアメリカの街がある、この体験がザ・ギバーを書き上げるヒントの1つになったそうです。
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近未来小説、と言っていいのでしょう。 とにかく衝撃作でした。 読み進めていくと「どこかおかしい」と不安になってゆき、やがてこの世界の驚愕の事実を知ってぞくりとしました。 読後は放心。 とにかく色々考えさせられます。 表紙買いや表紙借りをされそうにない本なので、だれか大々的に取...
近未来小説、と言っていいのでしょう。 とにかく衝撃作でした。 読み進めていくと「どこかおかしい」と不安になってゆき、やがてこの世界の驚愕の事実を知ってぞくりとしました。 読後は放心。 とにかく色々考えさせられます。 表紙買いや表紙借りをされそうにない本なので、だれか大々的に取り上げてくれないかと思ってしまう。
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分類としてはヤングアダルトになるらしいが、大人の鑑賞にも十分堪えうる作品だった。 ごく普通の生活を送る主人公、ジョーナス。優しくて理解のある両親、少し生意気だけど可愛い妹、仲のいい友人。規則で守られた「コミュニティ」はとても平和で、住人の誰もが幸せだと感じていた。 冒頭で語られる...
分類としてはヤングアダルトになるらしいが、大人の鑑賞にも十分堪えうる作品だった。 ごく普通の生活を送る主人公、ジョーナス。優しくて理解のある両親、少し生意気だけど可愛い妹、仲のいい友人。規則で守られた「コミュニティ」はとても平和で、住人の誰もが幸せだと感じていた。 冒頭で語られる「コミュニティ」は、少し風変りだが、私達の暮らす世界とさほど変わらない、むしろその延長上にあるように映る。しかし彼らが「当たり前のこと」として話す規則や、聞きなれない決まり文句等に違和感を覚え、少しずつ気味悪くなっていった。 ジョーナスの目に周囲の事物が「一瞬いつもと違って見えた」最初の瞬間。それがどういう意味なのかが分かった時には、あっと声を上げそうになった。「管理された世界」でこういう設定を思いつくのは、やはりアメリカの作家だなという気はする。 あと、作中の社会ですら、差別意識がゼロになってはいないあたりがリアルだった。人間はやっぱり誰かと比べずには生きていけない部分があるんだろうなあ。 人生は取捨選択の連続だ。何かを選ぶということは、そのままそれ以外の選択肢を捨てることになる。そのことで痛みを伴うことも多々ある。 だが、自分で選んでいくからこそ、人生はいとおしいものになるのだろうと思った。
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近未来小説でしょうか・・・あなたの職業は記憶を受け継ぐことです・・・といわれた少年の物語。記憶を受け継ぐとは?とても表紙がインパクトがあり,子どもたちが手にとってくれるかどうかそこが心配だが,ぜひヤングアダルトたちに読んでほしい本の一冊。私たちに携わる五感の大切さが身にしみてくる...
近未来小説でしょうか・・・あなたの職業は記憶を受け継ぐことです・・・といわれた少年の物語。記憶を受け継ぐとは?とても表紙がインパクトがあり,子どもたちが手にとってくれるかどうかそこが心配だが,ぜひヤングアダルトたちに読んでほしい本の一冊。私たちに携わる五感の大切さが身にしみてくる・・・ 映画化決定♪2014年夏公開予定♪これは観に行きたい。
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内容は「ギヴァー」に同じですが、こちらの方が前の版です。訳者が違うので、言い回しが「ギヴァー」のものと違うものがあります。
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